ゲーム三銃士

Watoto/3134

2章 白と黒と少年たち(脚本)

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〇森の中のオフィス(看板無し)
  ”竜の卵保護作戦”から約1ヶ月がたった頃・・・

〇シックなリビング
  事務所にて・・・
海世 永和「・・・なあ、航」
陸尾 航「ん?何さ?」
海世 永和「・・・この前、なんでも屋の 広告出したって言ってたよな?」
陸尾 航「・・・あぁ、アレね! けっこう金かかったよ〜」
海世 永和「・・・だったら・・・」
海世 永和「何で誰も来ていないんだ! しっかりと連絡は来たのか!? ・・・大体、ちゃんとした所なのか!?」
陸尾 航「失敬な・・・ しっかりと頼んだんだから・・・ TV局の人に・・・」
海世 永和「・・・待て、今お前なんて言った?」
陸尾 航「”TV局の人に頼んだ”」
海世 永和「・・・ひとつ聞くぞ? その広告ってまさか・・・?」
陸尾 航「地方局のコマーシャルだけど?」
海世 永和「・・・」
海世 永和「そんなの影響力が知れているだろ!? なんで広告板とかにしなかったんだ!?」
空乃 快飛「まぁまぁ、落ち着いて・・・」
陸尾 航「そもそも金が無いから cmを選んだ訳で・・・」
  ピンポーン・・・
海世 永和「ん?、客か・・・ 案内してくる・・・」
陸尾 航「ほらぁ!影響力あったでしょ!」
空乃 快飛(いまの流れだと多分・・・ いや、言わないでおこう・・・)
海世 永和「応接間はこちらになります」
「し、失礼します・・・」
陸尾 航「はじめまして」
井戸田 吾朗「はいっ、はじめまして」
陸尾 航「とりあえず、そこの席におかけください」
井戸田 吾朗「はい・・・」
陸尾 航「本日は、どの様なご要件で?」
井戸田 吾朗「実は、あるものを皆さんに 見てほしくて・・・」
陸尾 航「”あるもの”?」
井戸田 吾朗「こちらなんですが・・・」
陸尾 航「・・・ただの鏡?」
空乃 快飛「・・・特に細工とかも見られない・・・」
海世 永和「申し訳ないですが、鑑定などは 他の店でやった方が・・・」

〇黒
  うわッ!
  何だ!?
  どうやら、成功した様だな・・・

〇シックなリビング
空乃 快飛「一体何が・・・」
空乃 快飛「って・・・!?」
海世 永和「・・・お前らは一体何だ!? 何をしに来た!?」
黒世 永和「まぁ、落ち着きなよ”自分”」
海世 永和「・・・”自分”!?」
黒世 永和「俺らは、あんたらの心の善意と悪意・・・ まぁ二人そろって心の具現化だ・・・」
海世 永和「ど、どう言うことだ・・・!?」
黒世 永和「悪いが質問はここまでだ それじゃあな”自分”」
陸尾 航「あ"あ"ーッ、窓ガラスがァーッ!?」
空乃 快飛「・・・気にする所、そこじゃないでしょ」
空乃 快飛「・・・と言うより、依頼人は!?」
海世 永和「居ない・・・ どうやら共犯者だったようだな・・・」
陸尾 航「こうしちゃ居られない! 早く平保に行って行き先を調べるぞ!!」
陸尾 航「窓ガラス弁償させてやる!!」
海世 永和「珍しくまともだと思ったらコレだよ・・・」

〇諜報機関
  平和保護局、監視室にて・・・
海世 永和「・・・何か無いんですか? その・・・目撃情報とか・・・」
菅田 隆「申し訳ないが・・・ 平保の管轄区域では情報がない・・・」
海世 永和「・・・分かりました 協力していただき、 ありがとうございました」
菅田 隆「すまないな・・・ ここまで来てもらって・・・」

〇高層ビルのエントランス
  ロビーにて・・・
海世 永和「どうやら平保の管轄区域には 目撃情報がないらしい・・・」
陸尾 航「手がかり無しか・・・」
陸尾 航「・・・おっ! あの姿は・・・!?」
陸尾 航「お久しぶりです! 隊長!」
中田 甲之助「おっ! 航か、どうしたんだ?」
陸尾 航「実は・・・」
陸尾 航「・・・と言うことなんです・・・」
中田 甲之助「・・・それは困ったな、 自分そっくりの人が二人・・・」
海世 永和「それに、今どこに居るのかも 分からずじまいで・・・」
中田 甲之助「・・・自分の分身・・・ どこかで聞いたような・・・」
中田 甲之助「あっ!! そうだ、たしか『福竜町の逸話』で・・・」
空乃 快飛「『逸話』?」
中田 甲之助「この地域の逸話の中に、そんな話が・・・ たしかあったはず・・・」
空乃 快飛「分かりました。 情報、ありがとうございます」
陸尾 航「そうと来たら図書館に行くぞ!!」
中田 甲之助「あっ、おい待て・・・」
中田 甲之助「・・・忙しないな、あいつは・・・」

〇綺麗な図書館
  図書館にて・・・
空乃 快飛「うーん・・・ 情報は集まったけど、 どれもコレも曖昧だなぁ・・・」
海世 永和「逸話なんてそんなもんだ・・・ そもそも情報が嘘かもしれないしな」
陸尾 航「うーん・・・」
陸尾 航「・・・!! コレって──!!」
海世 永和「どうした、航!!」
陸尾 航「・・・写真つきで情報が載っている、 しかも・・・分身の”目的”について!!」
海世 永和「──ッ!! 少し見せろ!!」

〇黒
  逸話『月光の影』について
  『月光の影』に出てきた鏡には元があり、
  現在『福竜月影神社』
  に祀られている・・・
  『月割の鏡』が元とされています・・・
  『月割の鏡』にも逸話があり、
  『月割の鏡』に写ると自分に似た
  ”二人”が現れ、
  自分の精神を乗っ取るとされています

〇綺麗な図書館
空乃 快飛「・・・って事は、」
海世 永和「恐らく、俺らが油断した所を 襲いに来るかもな、」
陸尾 航「・・・とりあえず、『福竜月影神社』 に行ってみるか」

〇黒
  その後『福竜月影神社』に向かい、
  神主に”月割の鏡”について聞くと、
  最近”月割の鏡”が盗まれたことが
  分かった・・・
  敵がいつ来るか分からない、
  今の戦力で果たして立ち向かえるのか
  様々な不安を抱え、
  航が勤めていた防衛局に向かう事にした

〇組織の宿舎
  防衛局にて・・・

〇事務所
陸尾 航「・・・と言うことなんです。 なので、しばらくココに 滞在させて下さい!!」
中田 甲之助「・・・分かったが、 ひとつ、頼みがある・・・」
陸尾 航「頼み?」
中田 甲之助「今、指導しているあいつらの 相手をしてやってくれ」
陸尾 航「分かりました、引き受けましょう」
中田 甲之助「ありがたいね、手伝ってもらって」
海世 永和「荷物は大体持ってきたか?」
空乃 快飛「うん、最低限の物は持ってきたよ」
海世 永和「ありがとう」
空乃 快飛「・・・軽く見てきたけど、 けっこう設備は整ってたよ」
海世 永和「それじゃあ、思う存分練習できそうだな」

〇訓練場内
  訓練場にて・・・
「・・・よろしくお願いします!」
陸尾 航「よし・・・来い!」
陸尾 航「危ねっ・・・!」
陸尾 航「・・・隙あり」
「ウッ・・・!?」
陸尾 航「まだまだ、こんなもんじゃねぇぞ!」
陸尾 航「・・・『旋風』」
「カハァッ・・・!!」
陸尾 航「・・・動きが遅い、 そんなんじゃ勝てねぇぞ」
海世 永和「・・・あいつは何やってるんだ?」
空乃 快飛「なんか、滞在の交換条件で 練習相手になってるとか・・・」
海世 永和「だとしても・・・ かなりの人数居る中 あそこまでやる気出すって・・・」
空乃 快飛「最近、近接攻撃の練習してないし、 練習しようかな・・・」
海世 永和「・・・なんか、久しぶりにあいつと 手合わせ願いたくなって来たな・・・」
陸尾 航「つ・・・疲れた・・・ 連戦となるときついな・・・」
海世 永和「なぁ、少し付き合ってくれねぇか?」
陸尾 航「・・・ちょっと休ませて・・・」
「なぁ・・・ あの二人、雰囲気が違わねぇか?・・・」
「あぁ・・・ 向き合っているだけでも、 こっちに圧が伝わってくる・・・」
「すげぇ戦いが始まるかもな・・・」
海世 永和「・・・こっちから行くぞ!」
陸尾 航「・・・来いッ!」
陸尾 航「危なっ!」
海世 永和「まだまだぁ!」
海世 永和「・・・奥義『尼水』」
陸尾 航「なっ、初っ端から!? ・・・こうなったら・・・」
陸尾 航「・・・奥義『庭炎』」
「な・・・なんだアレ!?・・・ ・・・あんなの見たこと無いぞ!?」
「大きな水の竜に、人を隠す程高い炎の壁、 ・・・夢でも見てるのか?」
「・・・!! 炎の中で戦っている!?」
陸尾 航「負けるかよ・・・!」
海世 永和「クッ・・・!」
海世 永和「まだまだぁッ!」
陸尾 航「おわぁッ!」
空乃 快飛「──白熱している所、申し訳ないけど 僕も入れさせてもらうよ」
海世 永和「あぁ、前からお前らの実力を 見たいと思っていたんだ・・・」
陸尾 航「手間が省ける・・・ かかってこい!」

〇黒
  ・・・数時間後

〇訓練場内
陸尾 航「まだまだ行くぞぉ!」
海世 永和「負けてたまるかぁ!」
空乃 快飛「こっちだって・・・!」
  その後、航たちは結局、倒れるまで戦い
  救護室に運び込まれた・・・
  ・・・もちろん、甲之助隊長に
  怒られたのは言うまでもない・・・

〇事務所
  翌日の朝・・・
「何をやっているんだ!!」
中田 甲之助「いつ来るか分からない敵に備える為に ここに来たんだろ!? 仲間同士が傷つけ合っている、 タイミングで来ても護れんぞ!!」
陸尾 航「す、すいません・・・」
空乃 快飛「ごめんなさい・・・」
中田 甲之助「そもそも、あいつのストッパー役のお前が 戦いを申し出たらダメだろ!? せめて攻擊を喰らわせるまでとか 制限をだな・・・!」
海世 永和(うっかり好奇心で本気の戦いを 挑んでしまった・・・ ・・・な、何も言い返せない・・・)
中田 甲之助「はぁ・・・ ・・・とりあえず、今日は休め。 今日来ても追い払うくらいは できるだろうしな・・・」
海世 永和「・・・申し訳ありません・・・」

〇警察署の食堂
  食堂にて・・・
陸尾 航「いや~怒られたね!予想以上に!」
海世 永和「やらかしたな・・・ なんで止める役の俺が・・・」
空乃 快飛「うーん・・・ 今日来ない事を祈るしかないか・・・」
  ピンポンパンポーン・・・
  陸尾航様、海世永和様、空乃快飛様、
  お客様がいらっしゃいました。
  至急、応接室に来て下さい・・・
陸尾 航「・・・誰だ? 来客なんて・・・」
海世 永和「・・・とりあえず行くか」

〇校長室
  応接間にて・・・
陸尾 航「・・・おわあっ! ・・・何でここに!?」
免田 叶江「っ・・・来た! 少し話したいことがあって来たの!」
空乃 快飛「話したいこと・・・?」
免田 叶江「あなたたちが追われている 影と光の奴らについて、 いい情報が入ったの!」
海世 永和「まさか・・・ 奴らの位置が分かったのか!?」
免田 叶江「それもあるんだけど・・・ あいつ等に対抗できるものが みつかったの!」
海世 永和「対抗できるもの・・・!?」
免田 叶江「・・・この前、人の感情が人体に与える 影響についてしらべてたの。 そしたら・・・」
免田 叶江「『怒り』の感情は高ければ高い程、 我を忘れてしまう・・・」
免田 叶江「・・・その代わり、その人の力の制限を 限りなく上げてくれる──!!」
免田 叶江「・・・つまり怒りの感情を制御できれば、 自分の力を極限まで上げる事が出来るの!!」
陸尾 航「・・・だから感情を抑える訓練をしろと?」
免田 叶江「その資料には、怒りの指標だったり いろいろと載ってるから・・・ あとはなんとかして!!」
陸尾 航「まさかの丸投げ・・・」
免田 叶江「・・・あと、あいつ等が基本的に居るのは 『福竜町文化ホール』 と言うのがわかったの!」
空乃 快飛「文化ホールってたしか数ヶ月前に営業を 停止した・・・」
免田 叶江「その廃墟を根城にしているらしいわ・・・」
海世 永和「・・・必要な情報は揃ったな ・・・戦いに向けて備えるか・・・」

〇黒
  ──そして渡たちは訓練を始めた。
  ・・・逃げ込んだ事が功を奏したか、
  特訓中に奴らが来ることは無かった・・・
  ・・・そして3日後

〇綺麗なコンサートホール
  福竜町文化ホールにて・・・
海世 永和「奴らはここに居るはずだ、 何としても影響を出す前に倒すぞ!」
陸尾 航「行くぞ!!」
  タタタ・・・
「・・・やっと来たか・・・」

〇大ホールの廊下
海世 永和「・・・電気が通ってないから よく分からないな・・・」
空乃 快飛「・・・配電室の方に行って着けてくる!!」
海世 永和「あっ待て!集まった方が・・・」
海世 永和「・・・もう行ったか・・・」
陸尾 航「・・・ちょっと様子見てくる」
海世 永和「あっ!お前まで・・・」
海世 永和「困ったな・・・」
「困り事か?」
海世 永和「・・・お前は!!」
黒世 永和「悩みなら聞くぜ?」
海世 永和「・・・お前に話す事は無い、 今この場で倒すだけだ・・・」
黒世 永和「・・・ったく、話を聞いてやろうと 思ったら・・・」
海世 永和「・・・ひとつ聞きたい、 白い奴らは?」
黒世 永和「悪いが、アイツ等は戦うのが苦手なんでね あんたの相手は俺だけだ・・・」
海世 永和「なるほど・・・感謝する・・・ ・・・それじゃあな」
黒世 永和「おいおい・・・ せっかく話したのによ・・・」
黒世 永和「・・・フッ、最初から本気で来いよ、 お前の本気はそんなんじゃねぇだろ?」
海世 永和「・・・それはお互い様ってヤツだろ?」

〇舞台下の奈落
  その頃、配電室では・・・
黒乃 快飛「おいおい、暗いだけでそこまで外すなら 銃使わない方が良いんじゃねぇか?」
空乃 快飛「こっちからも言わせてもらうけど、 そんなんじゃ当たらないよっ!」
黒乃 快飛「ッなっ!?」
黒乃 快飛「グッ・・・」
空乃 快飛「奥義『close』」
黒乃 快飛「がッ・・・」
空乃 快飛「ッッ・・・!!」
黒乃 快飛「なかなかやるな・・・」
空乃 快飛「まだまだッ!」
黒乃 快飛「フッ・・・どこを狙っているんだか・・・」
空乃 快飛「悪いけどハンデはここまでだよ」
黒乃 快飛「・・・? 一体何を・・・」

〇白
  パッ──!!

〇大ホールの廊下
黒世 永和「なっ・・・!!」
海世 永和「・・・さぁ、これで本気をだせるな・・・」
黒世 永和「・・・面白くなって来たな」

〇ホール
  その頃、メインステージでは・・・
黒尾 航「ッ・・・」
陸尾 航「ッッ!・・・」
黒尾 航「まだだッ!!」
陸尾 航「なっ!・・・」
陸尾 航「ハァッ・・・ハァッ!・・・」
黒尾 航「お前の友人も見る目がねぇな・・・ こんな野郎なんかの元にいてよ・・・」
陸尾 航「・・・今、何つった・・・?」
黒尾 航「てめぇの友人とやらも、 今頃やられてんじゃねえか?」
黒尾 航「雑魚には雑魚が付き纏うもの だからな・・・」
陸尾 航「・・・ありがとよ、 聞き間違いじゃなくて良かった・・・」

〇炎
  プツンッ──

〇ホール
陸尾 航(怒り状態)「これでお構いなくはっ倒せるなァ・・・!!」
黒尾 航「まだやる気か・・・ 返り討ちにしてやる!!」
陸尾 航(怒り状態)「・・・奥技『連断』」
黒尾 航「くッ・・・!? (何だ?!さっきまでと違う・・・)」

〇黒
  ”怒り状態”について──
  身体の力を大幅に増加させる事ができるが
  精神のコントロールを必用とする。
  怒り状態のトリガーは人によって違うが、
  その人の”大切なもの”を貶された際、
  多くの人が怒り状態になる。

〇ホール
  ──そう、彼の様に・・・
陸尾 航(怒り状態)「行くぞォ!!」
黒尾 航(くッ・・・ここまでとは・・・)
黒尾 航「おらァッ!!」
黒尾 航「なッ・・・!?」
陸尾 航(怒り状態)「──奥義『月割』」
黒尾 航「グウっ・・・ 一本と・られ・たか・・な・・・」
  ドサッ・・・
陸尾 航「ッッ・・・ハァッ!ハァッ! 体力が持たないなコレは・・・」
陸尾 航「あれ・・・? 何か・・・目眩が・・・」
  バタッ・・・
  ササッ・・・
黒尾 航「ったく、”今は”鏡が目的なのによ・・・ まさか戦うとは・・・」
  ガサガサッ・・・
黒尾 航「・・・って! 持ってないのか!? あの戦いの意味は!?」
黒尾 航「困ったなぁ・・・ とりあえず離れるか・・・」
黒尾 航「陸尾航、面白い輩だ・・・」
  ドサッ・・・

〇舞台下の奈落
  配電室では・・・
黒乃 快飛「ははっ・・・ここまでやれるとは・・・」
黒乃 快飛「俺の負けだ・・・ ・・・だがひとつだけいいか?」
空乃 快飛「・・・なんですか?」
黒乃 快飛「”月割の鏡”を渡してくれ・・・」
空乃 快飛「・・・???」
空乃 快飛「月割の鏡を・・・? 身体とかではなく?」
黒乃 快飛「あぁ、それがないと帰れないんでな・・・」
空乃 快飛「月割の鏡と言われても・・・ 持ってないですよ・・・」
黒乃 快飛「恐らく持っているはずだ・・・ ・・・たのむ!」
  ガサゴソ・・・
空乃 快飛「あっ!あった!」
黒乃 快飛「頼む!このとおりだ! 約束する! しっかりと元の場所にもどす!」
空乃 快飛「あっ、頭を下げなくても・・・ 普通に渡しますよ・・・」
黒乃 快飛「・・・ありがとうな おかげでやっと帰れる・・・」
空乃 快飛「・・・いろいろと大変ですね・・・」
黒乃 快飛「フッ、また会おう・・・」
空乃 快飛「・・・な、何だったんだ・・・ 今までの努力は・・・」

〇大ホールの廊下
  廊下では・・・
黒世 永和(つ、強すぎるだろ・・・ 何を食ったらこうなるんだ?・・・)
海世 永和(怒り状態)「お前を今、この場で仕留める!!」
海世 永和(怒り状態)「──奥義『尼水』」
黒世 永和「がッ・・・ なかなかやるじゃね・え・・か・・・」
  ドサッ・・・
海世 永和「・・・はぁ、かなりキツいなコレ」
  カッカッカッ・・・
海世 永和「──!! 誰だっ!?」
黒尾 航「まぁまぁ、落ち着きな」
海世 永和「・・・何をしに来た」
黒尾 航「ただの回収だよ、仲間と鏡の・・・」
海世 永和「仲間はどうs・・・」
海世 永和「??? 鏡?」
黒尾 航「悪いけど、今の君らを乗っ取ろうとは、 ”まだ”思ってないんだ」
黒乃 快飛「だから鏡だけを回収した・・・ ただそれだけだ・・・」
海世 永和「??? それってどう言う・・・」
黒尾 航「おっと、タイムオーバーだ! ・・・またね、”面白い自分たち”」
  スタタタ・・・
海世 永和「・・・よく分からないな・・・」

〇黒
  こうして、戦いは終わった・・・

〇大企業のオフィスビル
  平保にて・・・

〇オフィスのフロア
陸尾 航「・・・って事があったんだよね〜」
菅田 隆「無駄口たたいてないで 早くしてくれません? 会議今日の午後4時からなんですよ・・・」
海世 永和「グラフにまとめ終わったぞ、 次何をすればいい?」
菅田 隆「ありがとうございます・・・ 次はこの欄を・・・」
陸尾 航「いや~、まさかあのcmを 見てくれてたとは! ありがたいね!」
空乃 快飛「意外と近くで恩恵ありましたね」
陸尾 航「にしても窓ガラスの修理代を 置いていくなんて、 優しくて助かったなぁ・・・」
空乃 快飛「そうですね・・・」
陸尾 航「・・・話聞いてる?」
空乃 快飛「仕事しないで駄弁ってる人の話が、 仕事中に聞けるとでも・・・?」
陸尾 航「何も言い返せないけど、俺が機械系を あまり上手く扱えないから仕方無くない?」
空乃 快飛「だったら努力して下さい・・・」
陸尾 航「手厳しいねぇ・・・」

〇大企業のオフィスビル
  こうして、また日常が
  戻ってきたのであった・・・
「早く仕上げないとな・・・ 最終確認とかもしないといけないし・・・」
「永和さーん、航さんがサボってます」
「なッ、言うんじゃねぇ!」
「早くしてくれ・・・」

〇黒
  第2章『黒と白と少年たち』 完
  ・・・おまけ
  cmの一部分をどうぞ

〇オフィスのフロア
  まいったな〜・・・
  いや、そうでなくてもココまで
  直ってないし・・・
  てか担当者誰だ!!
  そんなときには!
  私たちにお任せ下さい!

〇綺麗なコンサートホール
  う~ん・・・
  荷物が重すぎて下ろせないな・・・
  平日だから呼べる人も居ないし・・・
  そんなときにも!
  私たちにお任せ下さい!
  力仕事から事務作業まで、幅広くできます!!
  もちろん、相談などの手数料なし!
  困ったらこちらまで!
  すぐに現場へ向かいます!・・・

〇黒
  おまけ 終わり

次のエピソード:3章 闇夜を駆ける者

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