〇男の子の一人部屋
広尾ユウジ(怪人)「ク・・・・・・」
怪人(ユウジ)「くそ、急所を外した」
ヒーロー(怪人)「一撃で仕留められなかった」
ヒーロー(怪人)「お前の負けだ」
ヒーロー(怪人)「およがしておいてやったのに」
ヒーロー(怪人)「自分から命を投げ出しに来たのか!?」
怪人(ユウジ)「・・・・・・なぁ」
怪人(ユウジ)「お前と僕の違い」
怪人(ユウジ)「なんだと思う!?」
ヒーロー(怪人)「!?」
怪人(ユウジ)「自分を殺す覚悟だよ」
怪人(ユウジ)「君は、これまで何度も僕を見逃してきた」
怪人(ユウジ)「何故だと思う!?」
ヒーロー(怪人)「・・・・・・」
怪人(ユウジ)「お前には、”自分”を殺せない」
ヒーロー(怪人)「・・・・・・」
怪人(ユウジ)「だから、君は”弱いんだ”」
ヒーロー(怪人)「・・・・・・バカにしやがって」
ヒーロー(怪人)「後悔させてやる」
怪人(ユウジ)「!?」
怪人(ユウジ)「グハッ・・・・・・」
怪人(ユウジ)「逃がすか!!」

〇大企業のオフィスビル
怪人(ユウジ)「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
怪人(ユウジ)「やっぱり、この体じゃ、スピードが遅くてすぐには追いつけないな・・・・・・」
怪人(ユウジ)「・・・・・・」
怪人(ユウジ)「ここは・・・・・・」
怪人(ユウジ)「テレビ局!?」
怪人(ユウジ)「あいつ、一体何を!?」
怪人(ユウジ)「・・・・・・まさか!!」

〇諜報機関
ニュースキャスター「深夜のニュースをお届けします」
ニュースキャスター「え!?」
ニュースキャスター「ぐぅ・・・・・・」
ヒーロー(怪人)「この女を殺されたくなかったら」
ヒーロー(怪人)「ニュースを止めるな!!」
ニュースキャスター「うぅ」
ヒーロー(怪人)「俺の正体を教えてやる」
広尾ユウジ(怪人)「俺は広尾ユウジ」
広尾ユウジ(怪人)「それが、ヒーローの正体だ」
広尾ユウジ(怪人)「そして、大量殺人犯の正体だ」
怪人(ユウジ)「お前・・・・・・」
ヒーロー(怪人)「フフフフフ」
ヒーロー(怪人)「広尾ユウジは、社会的に死んだ」
怪人(ユウジ)「・・・・・・」
ヒーロー(怪人)「俺は俺を殺した」
ヒーロー(怪人)「もう、”弱い”だなんて」
ヒーロー(怪人)「言わせはしない」
ニュースキャスター「グハッ・・・・・・!!」

〇組織のアジト
ユキネ「あいつ、大丈夫かしら」
鳥「速報!!速報!!」
ユキネ「どうしたの!?」
鳥「ヒーローの正体が判明しました!!」

〇女の子の一人部屋
さや「え・・・・・・!?」
さや「ユウジが・・・・・・ヒーロー!?」
さや「どういうこと!?」
　　to be continued