最初の商売(脚本)
〇ヨーロッパの街並み
ルシナ「いらっしゃ〜い! 回復ポーションはいりませんかぁ〜?」
ルシナ「困ったなぁ・・・魔王が居た時は飛ぶように売れたのに・・・・・・」
ルシナ「もう需要がないのかもしれないわね、 売り物を見直さないと」
ルシナ「今までご苦労さま♪ お陰で色々助かったわ〜」
カシム「・・・待て、」
カシム「それ欲しいんだが」
ルシナ「──!!あら、珍しいわねぇ・・・ 欲しいなら、銀貨2枚よ〜」
カシム「ん」
ルシナ「うん、ありがとう。 ──ねぇ、そのポーション、 何に使うの?」
ルシナ「魔王はもう勇者様達が倒してくれたけど・・・」
カシム「・・・実は、まだ魔王の残党が居るんだ」
ルシナ「ざッ・・・残党!? 聞いたことないわ〜、」
ルシナ「じゃあ、貴方は残党と戦っているの?」
カシム「いや・・・俺の兄が戦っている。 俺は必要な物資を集めるだけだ」
ルシナ「そうなのね〜」
ルシナ「あ、ねぇねぇ、私も 戦っていいかしら〜?」
カシム「は!?お前何言ってんだ・・・!?」
カシム「いくら残党でも、魔物は魔物だ。 ・・・強いぞ?」
ルシナ「任せてよ〜、私 荒稼ぎできる方法を見つけちゃったの〜」
カシム「・・・・・・」
〇荒野の城壁
ニア「にゃんにゃん♪ 今日も人間をボコボコにするにゃん!」
ロゼ「あまり浮かれてると よくないよ、ニア」
ニア「ふんふふん♪ あたしを誰だと思ってるのにゃ?」
メリル「・・・油断しないほうがいい。 人間の軍に1人、強い女が入ったと聞いた」
ニア「強い・・・女? あたしより強い奴居るのかにゃん?」
ロゼ「まぁ、様子見といったところですかね」
ニア「にゃ、にゃに!?何の音にゃ!?」
メリル「おい!!お前ら、あっちだ!!!!」
ルシナ「よってらっしゃい♪ みてらっしゃ〜〜い♪♪」
ルシナ「タイムセールの、 始まりよ〜〜〜♪」
ロゼ「小型爆弾を使ったのか・・・」
ニア「なんか、うざいのにゃ〜・・・!!」
メリル「・・・あれが、例の強い奴ってことかッ・・・」
メリル「キャアッ!!!!!」
ロゼ「メリル!?」
ルシナ「買ってくれないと〜 その首、跳ねちゃうわよ?」
ルシナ「あらあら〜もう終わり〜?」
ルシナ「魔物ってやっぱりたいしたことないわね〜」
カシム「・・・・・・お前、」
ルシナ「ん〜?どうかしたの〜?」
カシム「・・・なかなかやるな」
ルシナ「でしょでしょ〜? 私、結構強いんですからね〜」
カシム「・・・正直、舐めていた。 すまねぇ」
ルシナ「全然いいわよ〜、私の強さを証明できたのならそれでいいわ〜」
カシム「・・・・・・」
〇謁見の間
ルシナ「・・・・・・なんで、 こんなことになったのかしら・・・」
王様「・・・これより一般人の魔物討伐についての討論を始める」
カシム「・・・すまねぇ、また面倒なことになっちまった・・・」