そこに手が届くなら

夏目心 KOKORONATSUME

10 笑顔(脚本)

そこに手が届くなら

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〇おしゃれなリビングダイニング
  それから5年後。
江崎拓郎「それじゃあ、行ってくるよ・・・」
江崎ミツル「パパ行ってらっしゃい!今日も頑張ってね!」
江崎拓郎「あぁ!ミツルも頑張るんだぞ!」
江崎春奈「あなた、余り無理しない様にね?」
江崎拓郎「分かってるさ・・・じゃあ行って来る・・・」
江崎春奈「行っちゃったわね・・・さぁミツル、あなたも準備しないと遅刻しちゃうわ!」
江崎ミツル「うん!ママ!」

〇通学路
江崎拓郎「あれから5年か・・・今でも信じられない・・・私達が、子供と共に笑顔で過ごせる事が・・・」
  息子の病気を治せてから5年が経った。あれから病気の再発も見受けられず、私は家族と共に何の問題も無く過ごしていた。
  あの時いた生徒達は皆卒業して、今はそれぞれの道を歩いていた。
江崎拓郎「ん?誰からだ?」
江崎拓郎「はい、江崎です・・・」
スマホ「あ、江崎先生ですか?久し振りです!如月です!」
江崎拓郎「え?如月か!?久し振りだなぁ!今日はどうしたんだ?」
スマホ「はい!最近アフリカでの仕事が一段落ついて、もう少ししたら日本に帰れそうなんです!」
江崎拓郎「そうなのか!お前が活動家になって海外に行ってから、皆寂しがってたぞ!木村と熊谷は特にな!」
スマホ「そうですよね・・・俺も皆に会いたいし、ミツル君にも一目会いたいです・・・何かあればまた連絡しますね!」
江崎拓郎「あぁ!次の同窓会が楽しみだ!待ってるぞ!」
江崎拓郎「さて、私も頑張るか・・・」

〇教室
  今でも私は彼らに感謝している。如月が始めた一歩が、沢山の人達の心を動かし、その者達がまた誰かの心を動かす。
  間違う事や道を履き違える事もあるが、それでも私達は前へと進む。これまでも、これからも。
江崎拓郎「皆席に着け、ホームルームを始めるぞ!」
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