第1話 ヒーローと怪人の状況(脚本)
〇住宅街の道
怪人(ユウジ)「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
怪人(ユウジ)「なんで、こんなことに」
警察「か、怪人!?」
警察「貴様!!そこを動くな!!」
警察「おい待て!!」
〇入り組んだ路地裏
怪人(ユウジ)「なんでこんなことに」
怪人(ユウジ)「ちくしょう」
???「なぁ、君」
怪人(ユウジ)「!?」
怪人(ユウジ)「だ、だれだ!?」
怪人博士「私は、君がそうなってしまった原因をつくった人さ」
怪人博士「”元”ヒーローくん」
怪人(ユウジ)「!?」
怪人博士「この杖、見覚えは!?」
怪人(ユウジ)「あ・・・・・・」
〇街中の道路
〇入り組んだ路地裏
怪人(ユウジ)「あのときの・・・・・・」
怪人博士「この杖の効果は「入れ替わり」を起こす」
怪人(ユウジ)「入れ替わり・・・・・・」
怪人博士「あぁ」
怪人博士「使用者が対象と”魂の交換”を行うことができる」
怪人博士「ただし、”一度だけ”」
怪人(ユウジ)「え・・・・・・」
怪人博士「1つの魂は、1度しか交換できない」
怪人博士「だから、君は一生そのままさ」
怪人(ユウジ)「・・・・・・」
怪人(ユウジ)「うそ・・・・・・だろ」
怪人博士「ま、こんなモノを作って売るのが私の商売さ」
怪人(ユウジ)「じゃ、あんたのせいで」
怪人博士「あぁ、でも、直接手を下したのは私じゃない」
怪人博士「その体の”元”の持ち主さ」
怪人博士「車の事故で人が死んだとしても、その責任は車の製造者ではなく、加害者本人に対して課される」
怪人博士「それと一緒さ」
怪人博士「恨むなら、使ったヤツを恨んでくれ」
怪人博士「そこで店をしてる。気が向いたらよってくれ」
怪人博士「では」
怪人(ユウジ)「ちょ・・・・・・まっ」
怪人(ユウジ)「はぁ」
怪人(ユウジ)「僕はこれから」
怪人(ユウジ)「どうすれば」
〇大きな木のある校舎
広尾ユウジ(怪人)「ベルトを付けると変身」
広尾ユウジ(怪人)「外せば解除するわけか」
広尾ユウジの顔をしたソレは学校の鏡でジブンの正体を確認する。
広尾ユウジ(怪人)「こんな顔してたのか」
広尾ユウジ(怪人)「もっとイカツイやつだと思っていたが」
広尾ユウジ(怪人)「ヒョロがりではないか」
広尾ユウジ(怪人)「拍子抜けだな」
さや「あ!!見つけた!!」
広尾ユウジ(怪人)「誰だ!?貴様」
さや「は!?あんた何言ってんの!?」
さや「てか、急に走り出さないでよ」
さや「怪人が出てて危ないんだから」
さや「学校に忘れ物なんて取りに帰る場合じゃないでしょ!?」
広尾ユウジ(怪人)(こいつはどうやら、この”体”の知り合いらしい)
広尾ユウジ(怪人)「なぁ貴様、俺はなんという名前だ!?」
さや「え!?」
さや「頭でも打ったの!?」
広尾ユウジ(怪人)「まぁ、そんなとこだ」
さや「バカなこと言ってないで!?帰るわよ!!」
さやは少年の手を取り再び帰路に就いた
その少年の中身が別の”ナニ”かであることも知らずに
〇大きな一軒家
広尾ユウジ(怪人)「ここはどこだ!?」
さや「は!?」
さや「あんたの家に決まってるでしょ!?」
広尾ユウジ(怪人)「そうか」
さや「はぁ・・・・・・」
さや「じゃ、私も帰るから」
さや「明日こそは朝から学校来なさいよ!!!!」
さや「あと、日曜日!!デー・・・・・・」
さや「じゃなくて!!」
さや「遊びに行くの忘れないでね!!」
さや「じゃ、おやすみなさい」
〇住宅街の道
さや「あのバカ、さっきからヘンだったけど」
さや「大丈夫かしら・・・・・・」
怪人(ユウジ)「・・・・・・」
さや「え!?」
怪人(ユウジ)「さ、さや!?」
さや「怪人!?」
to be continued