入れ替わりファンタジー 最『強』ヒーロー VS 最『弱』怪人

鉄火キノコ

第0話 プロローグ ヒーローと怪人の入れ替わり(脚本)

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鉄火キノコ

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〇黒背景
???「奪ってやる・・・・・・」
???「この杖の力で」
???「あの忌々しい「ヒーロー」から」
???「その『体』を奪ってやる」

〇街中の道路
怪獣「ムシャー!!」
女性「怪獣よ!!みんな逃げて!!」
少年「うわぁ!!」
少年「イタッ・・・・・・」
怪獣「シャーー!!」
少年「だ、誰か・・・・・・」
怪獣「プギャ!!」
少年「え!?」
  その青年は戦う
  最強のヒーローとして
怪獣「プギャー!!」
ヒーロー「大丈夫!?」
少年「こけちゃったけど、ケガはしてないです」
ヒーロー「よかった」
少年「ありがとうございます!!」
ヒーロー「どういたしまして!!」
ヒーロー「では、僕はこれで!!」

〇入り組んだ路地裏
  僕は広尾(ひろお)ユウジ
  現役高校生であり
  隠れて『ヒーロー』活動をしている
広尾ユウジ「学校行くか」

〇教室
さや「いま何時かわかってる!?」
広尾ユウジ「夕方の4時だな」
さや「そうだね」
さや「で、そんな時間に『登校』してくるってのは」
さや「どういうことかしら!?」
  彼女は僕の幼なじみの「さや」
  僕のヒーロー活動をさやは知らない。
さや「今から『帰り』のホームルームなんですけど」
広尾ユウジ「いやぁ」
広尾ユウジ「さっきまでずっと寝てて・・・・・・」
さや「はぁ」
さや「相変わらずのバカね」
広尾ユウジ「じゃ、帰るか!!」
さや「あんた学校に何しにきたのよ・・・・・・」

〇通学路
さや「ドーナツうまぁ!!」
広尾ユウジ「太るぞ」
さや「最低!!」
さや「ドーナツは至高」
広尾ユウジ「不審者がドーナツくれるって言ったらついてきそうだよな」
さや「ついてきます!!」
広尾ユウジ「頼むから、犯罪に巻き込まれないでくれよ・・・・・・」
さや「大丈夫、大丈夫!!!!」
さや「・・・・・・」
さや「日曜ってヒマ?」
広尾ユウジ「ヒマ」
さや「まぁ、あんた年中ヒマだもんね」
さや「ちょっと、遊びにいかない?」
広尾ユウジ「別にいいけど」
さや「あ、あと、話したいこともあるし」
広尾ユウジ「話!?なんのこと!?」
さや「え・・・・・・」
さや「・・・・・・」
住人「キャー!!怪人よ!!!!」
さや「かい・・・・・・じん!?」
さや「は、速く逃げ・・・・・・」
広尾ユウジ「ぼ、僕、学校に教科書忘れたかも!!!!」
さや「は!?」
広尾ユウジ「すまん!!」
さや「ちょ、ちょっと!?」

〇街中の道路
少年「助けて・・・・・・」
ヒーロー「今日は二回目か」
ヒーロー「怪人がよく出る日だな」
ヒーロー「君、大丈夫!?」
少年「うん」
ヒーロー「よかった」
怪人「なぁ」
ヒーロー「!?」
  その瞬間。
  世界が入れ替わった。
怪人「え!?」
怪人「今、なにが・・・・・・」
怪人「僕が、目の前に・・・・・・いる!?」
ヒーロー「フフフフフ」
ヒーロー「今日から、俺がおまえで」
ヒーロー「おまえが俺だ」
ヒーロー「これから俺は、この体で世界を手に入れる」
ヒーロー「その先で、お前が絶望する姿が楽しみだ」
怪人「・・・・・・」
  これは
  絶望から始まる物語
  そして
  僕が僕自身を『殺す』ための物語

次のエピソード:第1話 ヒーローと怪人の状況

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