和同開珎(脚本)
〇学校の部室
──文芸部・部室──
ぶちょー「ねぇ、ちょっと聞いてよ!」
ぶちょー「昨日、ウチの母親と話していたら、」
ぶちょー「ウチの母親、日本最古の貨幣が 「富本銭」って知らなかったみたいなの」
ぶちょー「「私のときの教科書では違った」って ずっとわめいて大変だったんだって!」
るる「・・・ということは、」
るる「ぶちょーのお母さんが学校で習ったのは、」
るる「えとえと、たしか、」
るる「わどーちんち・・・」
ぶちょー「その間違い方は、色々とダメだから!!」
ぶちょー「正しくは「和同開珎」でしょ!」
るる「わどー、開チン?」
るる「股間フルオープン!?」
ぶちょー「だから、何でそんな間違い方をすんのよ!!」
るる「だって・・・」
せんせー「あらあら、廊下にまで丸聞こえよ・・・」
せんせー「しかも、男性器の名称とか、 猥褻物陳列の話なんて・・・」
るる「せんせー、ごめんなさい・・・」
ぶちょー「いえ、そんな話はしていませんっ!」
ぶちょー「ただ、和同開珎の話をしていただけです!」
せんせー「なんだ、つまらない」
ぶちょー「露骨に残念がらないでください・・・」
せんせー「で、”チン” でお楽しみのところ 悪いんだけどね、」
せんせー「この和同開珎の ”珎” について 「ホウ」と読むべきとする学説があるのは 知ってるかしら?」
ぶちょー「確かに、教科書では「ちん」と「ほう」の 二種類のフリガナがありますね」
るる「なんで2つもあるんですかー?」
せんせー「この「珎」の字は「寳」の略字であろうと いう指摘が昔からあるのよ」
せんせー「あっ「寳」は「宝」の本字・・・旧字体ね」
ぶちょー「「宝」なら「ほう」と読むのが自然ですね」
るる「やっぱり、”チン” はお宝なんですねー!?」
せんせー「というのは、和同開珎と、奈良・平安期に 鋳造された以降の11種の貨幣を合わせて 「皇朝十二銭」というのだけど、」
せんせー「和同開珎より後の11種の貨幣がいずれも 「〇〇〇寳」という名前なのよ」
ぶちょー「だから、「和同開珎」もその例に漏れずに 「和同開”寳”」だったのではないかと」
せんせー「そうなのよ」
せんせー「でも、「珎」は「珍」の異体字 ──同じ意味の別表記だという主張も強く」
せんせー「結局のところ結論が出なくて 教科書でもそれが反映されたって訳ね」
ぶちょー「だから、2種類の読み仮名なんですね!」
せんせー「ちなみに、この「珎」の字が 「珍」なのか「寶」なのかという論争、」
せんせー「すなわち「チ〇ポウ論争」は 研究者の間でも未解決案件となっているわ」
ぶちょー「そんな名前の論争・・・何かイヤです」
るる「たくましそうな論争ですねっ!」
ぶちょー「バカな表現をしないで!」
※ この「チン〇ウ論争」は本当に
昭和40年代をピークに
学会を二分した大論争です。
※ 真っ当な学術的な話ではありますが
この場の表現上アウト判定を受けたため
やむなく伏字を用いています💦
ぶちょー「・・・ですよね」
「いきなり高密度の下ネタの応酬ですか!」と思いつつも
自分なりに「チン○ウ論争」に首を突っ込んでみると
お金だったら「宝」だと思いますが……
「珎」うーん、使うかなあ?(でも使っている)
降参! 分かりません
あらすじに「下ネタ」タグがなかったので至極真面目な話かと思ったのですがいつも通りでした☺️嬉しいです☺️
わどうかいほうよりわどうかいちん派ですね。
わわわっ!勉強になります!!😳✨
学が無いので全然知らなかった話で面白いし、それをシモと掛け合わせていくの好きすぎるww
楽しく勉強になります🥰💕
がっかりするせんせーとるるちゃんのボケに即反応するぶちょー可愛い!💕3人のやりとりが癖になります☺️