4話(2/5)もっと盛大に!(脚本)
〇学校の部室
芭登 卓真 バトウ タクマ「それで? 話があるんだろう大御堂」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「何の話?」
芭登 卓真 バトウ タクマ「計画はないのか?」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「計画? そんなのたててどうするんだよ?」
芭登 卓真 バトウ タクマ「部活動を作っておいて活動しないつもりか?」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「・・・そうか、部員はもう集まったし、活動開始しても問題ないのか」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「申請は今からなんじゃないんですか?」
芭登 卓真 バトウ タクマ「月矢が名前を書いた時に、大御堂から申請書を受け取った。すでに手続きは済んでいる」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「案外あっさり始まるんですね」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「・・・あんなに待ち望んだのに、あっさり過ぎて少しつまらないよ。夢が叶うってこんなものなんだね・・・」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(夢って・・・この人どんだけ美容部作りたかったんだ)
芭登 卓真 バトウ タクマ「せっかくだから盛大に祝ってみたらどうだ?」
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「盛大!! そうだね!! めちゃくちゃ盛大にしよう!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「な、何する気ですか!」
この人たちの盛大ほど怖いものはない!!
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(金箔とか電子パネルとか垂れ幕とか──!!)
大御堂 春羅 ダイミドウ シュンラ「さっそく呼んでくる!」
芭登 卓真 バトウ タクマ「俺も手配する──」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「ちょ!? ──二人ともどこ行くんですか!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「・・・・・・」
志染 月矢 シセン ツキヤ「・・・んん、・・・うごかせ・・・かきん・・・にゃむ」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「・・・・・・」
嫌な予感がする!! 今すぐに早退しよう!!
〇黒
月矢お兄ちゃん・・・!! はやく──はやく!!
そんなに慌ててどうしたんだよ〜・・・ゆっくり帰ろうぜ
〇高層ビルの出入口
何だこの大量の風船は!? こんなのさっきまでなかったぞ!?
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(この音って──!?)
〇空
〇高層ビルの出入口
うっわあああああっ──!!!!!?
盛大に祝ってやがる!!
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(あのヘリは大御堂グループのものだ。止めたいけど本人がどこにいるかわからないし・・・会長は何してるんだ?)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(てっきり一緒にいると思ったけど・・・)
志染 月矢 シセン ツキヤ「お、あいつらあんなところに・・・」
〇体育館の屋上
〇高層ビルの出入口
志染 月矢 シセン ツキヤ(ああ・・・かっこいい、好き)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「月矢お兄ちゃん・・・そんなに会長のことが好きなんだ」
志染 月矢 シセン ツキヤ「好きじゃねえよ!! 何度言ったらわかる!!」
志染 月矢 シセン ツキヤ「それにしても・・・」
志染 月矢 シセン ツキヤ(あいつら楽しそうなことしてんじゃねえか・・・)
志染 月矢 シセン ツキヤ(またあいつのことだけ特別扱いか卓真──!! 俺だって、俺だってえええ──!!)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(二人とも本当に楽しそうだな・・・)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「・・・あいつらぁぁ」
人の気も知らないで!!
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「月矢お兄ちゃん──!! あんな奴らほっといてさっさと帰ろう!!」
志染 月矢 シセン ツキヤ「んー・・・」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「月矢お兄ちゃん?」
志染 月矢 シセン ツキヤ「よし!! 決めた──!! 俺も学校で遊んじまおう!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「え」
志染 月矢 シセン ツキヤ(俺が卓真と遊ぶ〜!)
志染 月矢 シセン ツキヤ「──おー久しぶりだな──今さぁ──」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「・・・・・・」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「し、白杜く〜ん!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「し、志染先生・・・!!」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「あれって大御堂くんのところのヘリだよね・・・一体何が起きて──」
「え」
〇ハイテクな学校
〇高層ビルの出入口
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「あ、あれって・・・」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「芭登くんのところの車じゃないか!! なんで大御堂くんだけじゃなく芭登くんまで!?」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「芭登くんは大御堂くんとは違う子だと思ってたのに──!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(志染先生がここまで取り乱すのは珍しいな・・・)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(でも確かに会長はこんなバカみたいなことしたことないのに・・・)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(同じ部活に入って変な仲間意識でも芽生えたのか・・・?)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「うわ・・・!」
なんだ? 何か今頭に当たったような?
志染 宇陽 シセン ウヨウ「どうかした? 白杜くん」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「いた!」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「な、なんだぁ・・・?」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「え!? な、なに・・・!?」
生徒「わあああ・・・!! やったー! 何これめっちゃ楽しい!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(なんだ?)
志染 月矢 シセン ツキヤ「だろだろぉ!! 俺が開発を進めてたホログラムと神経系等をいじるコントローラーを使った現実で対戦できるゲームだぜ!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(そんな機械があるのか・・・)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(て言うか月矢お兄ちゃん、何してんだ・・・)
志染 月矢 シセン ツキヤ「売れるよなぁ!? 売れるよなぁ!? なのに危ないって言われてなかなか販売許可が取れねえんだよ!!」
ふざけやがってええええ!!
うわああああ! た、助けてええええ!!
志染 宇陽 シセン ウヨウ「月矢ああああ!! お前まで何やってる!! それを今すぐ没収する!!」
志染 月矢 シセン ツキヤ「ハッ!! 武器もねえのに突っ込んでくるなんて舐めプもいいとこだぜ!! テメエもこうしてやる!!」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「いたたたたた・・・!! この! ──月矢ああああ!!」
志染 月矢 シセン ツキヤ「あっははは! ざまあみろ!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(もう帰ろうかな・・・)
志染 宇陽 シセン ウヨウ「白杜くん!」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「俺は月矢を止めるから、先に大御堂くんたちのところへ行っててくれ!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「え・・・」
志染 宇陽 シセン ウヨウ(あっ・・・またこの子に頼ってしまった・・・こんなことはやめないと──・・・)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「し、志染先生のためならやります!! 何でもします!!」
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「だから遠慮なんてしないでください!!」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「・・・あ、ありがとう」
志染 宇陽 シセン ウヨウ(本当は俺が守らなくちゃいけないのに・・・こんなことを言わせてしまうなんて。・・・俺はダメだな)
白杜 陽介 シラト ヨウスケ(志染先生・・・)
志染 宇陽 シセン ウヨウ(・・・俺はまだまだだけど、大きなことから考えず、小さなことからしていこう)
志染 宇陽 シセン ウヨウ(まずはこの学園で楽しく過ごせるようにしてあげなくちゃ!)
志染 宇陽 シセン ウヨウ「じゃあ、よろしくね。俺もすぐに向かうから」
先生・・・
志染 宇陽 シセン ウヨウ「・・・?」
好き!!!!!!!!
白杜 陽介 シラト ヨウスケ「大御堂!! アンタの首は俺のもんだあああああ!!」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「首!? え!? しら、白杜くん・・・!?」
志染 宇陽 シセン ウヨウ「・・・あの子はいつも大御堂くんに敏感だなぁ」
志染 月矢 シセン ツキヤ「おらおらおらおらぁ!! テメエらみんなかかってこい!! 俺が片っ端から片してやるううう!!」
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会長!!!!会長!!!!😂会長の勘違いに笑いました!!!そしてまだ大御堂にも気があったのですね!!!!会長のキャラがまさに俺様!!という感じで、キャラが立ってますね✨☺️