第三話 またまた再会(脚本)
〇バスの中
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「はーはっはっは!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「俺はバスジャックマン! このバスは既に俺がジャックした!」
川西 みたな (かわにし みたな)(うげっ、またアイツいる・・・)
川西 みたな (かわにし みたな)(はーあ、今日こそは関わらない、って思ったのに)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「全員こっちに来い!」
川西 みたな (かわにし みたな)(あれ・・・? 馬瑠、いつもと様子が違うような・・・)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「ほら、さっさとしろ!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・ったく、わめくんじゃねえ!」
川西 みたな (かわにし みたな)(・・・昨日のお客さんはひとりもいないのか)
川西 みたな (かわにし みたな)(私が今までしてきたことは、意味を成さなかった・・・)
川西 みたな (かわにし みたな)(今みたいに__馬瑠が暴走してしまったときのために、馬瑠の印象を変えようと努力したけど)
川西 みたな (かわにし みたな)(やっぱり、私は馬瑠にとってみれば、特に変わりない乗客のひとりだもの)
川西 みたな (かわにし みたな)(私が、何かしようとしたのがいけないんだ)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「おい、お前もこっちだ__!」
川西 みたな (かわにし みたな)(やばっ、今彼の癪に触ったら・・・)
川西 みたな (かわにし みたな)(でも__ 挑発する!!)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「おい!早く__」
川西 みたな (かわにし みたな)「ふふっ、あなた相変わらずね。 でも、私を脅迫してもいいの?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「なっ、みたな!?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「なんだよ、 脅迫してはいけない理由なんてな__」
川西 みたな (かわにし みたな)「あるわよ」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「あ・・・?」
川西 みたな (かわにし みたな)「本当に、私のこと知らないのね」
川西 みたな (かわにし みたな)「『明日(tomorrow)』って言ったら分かる?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「トゥモ・・・?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「まさか・・・!」
川西 みたな (かわにし みたな)「ええ。そのまさかよ。 私は『明日(tomorrow)』計画の第一人者」
川西 みたな (かわにし みたな)「私の存在は秘密裏に動かされていたから、特に誰も知らないわ」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・っ、だから、いつも俺の乗るバスを狙って__」
川西 みたな (かわにし みたな)「待って、なんのこと__」
川西 みたな (かわにし みたな)「きゃっ・・・!!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・っ、みたな!大丈夫か・・・!?」
川西 みたな (かわにし みたな)「う、うん・・・」
川西 みたな (かわにし みたな)「でも、足が・・・」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「おい!?」
川西 みたな (かわにし みたな)「・・・・・・」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・なんだ、気を失っただけか」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(にしても、みたなを狙ったのは誰だ・・・?)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(あの爆弾みたいなのは、事前に仕込んでもいないと爆発なんてできないものだった)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(俺を狙ったものだったのか・・・?)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(でも、俺がこのバスに乗ることを伝えた奴なんて・・・)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・っ!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「もしかして、あのタキシードが!?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(俺は奴にみたなのことも報告している)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(なら、俺の邪魔をしているとみなして、奴がみたなを狙っても・・・おかしくない・・・)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「くそっ!!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・にしたって、なんで今なんだ?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「もう俺に猶予がないから、か・・・?」
川西 みたな (かわにし みたな)「ん・・・う」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「みたな!」
川西 みたな (かわにし みたな)「・・・ば、る?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「お前、大丈夫か!?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「爆弾みたいなの食らって気を失ってたんだぞ!」
川西 みたな (かわにし みたな)「わた、し・・・」
川西 みたな (かわにし みたな)「はっ、思い出した!」
川西 みたな (かわにし みたな)「ありがとう、馬瑠。 もう大丈夫」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・ならよかった」
川西 みたな (かわにし みたな)「馬瑠、私を狙った爆弾は一体・・・」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「俺にも分からねえ」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「でも、お前は今後バスに乗らなければいいってだけだ」
川西 みたな (かわにし みたな)「それは、できない・・・」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「なんでだ・・・?」
川西 みたな (かわにし みたな)「私にも、やるべきことがあるから」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「・・・ま、お前にも事情はあるんだろうな」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「だが安心しろ! きっと俺が助けてやる!」
川西 みたな (かわにし みたな)「ありがと、馬瑠」
川西 みたな (かわにし みたな)「頼りにするね!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(あ、れ・・・?)
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(俺、この笑顔をどこかで・・・)
〇狭い畳部屋
柿本 恵里 (かきもと えり)「お兄ちゃん、だーいすき!!」
〇バスの中
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(そう、か。 みたなは、恵里に似ているんだな)
川西 みたな (かわにし みたな)「馬瑠、大丈夫?」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)「ああ!」
柿本 馬瑠 (かきもと ばる)(俺は、みたなを守る!)
組織の秘密が気がかりです
同じバスのシーンが面白いですね
初めまして。発想がすごく面白いです‼
バスジャックをハプニングショーだと言い包めるのも、本当はどっちなんだろう? と引き込まれました。犯罪を未然に防ぎつつ、彼を救う彼女の機転が素敵でした😆
タキシードも、こんな立ち絵あったんだと驚く位い面白かったです。動機もしっかりしてるし、裏に何やら陰謀がありそうなのも面白いですね‼
短い時間で、中々魅力的な展開でした😃