事故物件サバイブ ~心霊現象総スルーな兄が最強すぎる、致死率150%呪いのロンダリング・バイト~

資源三世

エピローグ (脚本)

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〇中規模マンション
  事故物件
  このマンションがそう呼ばれたのは、過去のことです
  長い時間をかけて、悪意は風化してゆき、今や誰もその名で呼ぶことはありませんでした
  今は、変質者(兄と編集長)が捕まったマンションとして有名です
妹「全部、持ってかれた!」
妹「長い時間をかけてマンションのイメージを塗り替えて行ったのに、一瞬で上書きされた!」
妹「お兄ちゃんは本当に空気読めないんだから」
  私はもう霊が視えません。一時的な霊感の上昇でしたから、一ヶ月もせずに衰えて消えてしまいました
  だから、今のマンションはどんな状況なのかは分かりません
  幸いにも、梓はもう、マンションに黒いモヤを見てないそうです
妹「あとは変質者のイメージが悪さをしていないことを祈るばかり」
妹「どうか、どうか、マンションに変なおじさんが生まれてませんように!」
  そう一心に念を送っているときでした
  くいっ・・・
  不意にスカートの端を後ろから引っ張られる感覚
  覚えのある感覚に、思わず振り向きましたが、そこには誰もいません

〇空
  ただ桜の花びらをひらめかせた風が、空高く駆け上がっていきました
  その姿はとても美しく、落ちてくる花びらは羽のようで
  視えないけど、そうであるなら
  また、あの子が教えてくれたのなら
  私は見えない友人達に笑顔を向けて、祝福の言葉を送りました

〇中規模マンション
妹「ご退去、おめでとうございます」

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