君を愛して、貴方を愛するから

みかんアルベ

日常(脚本)

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みかんアルベ

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〇集落の入口
メルティナ「いつ来てもいい村」
アゼル「ああ、のどかな所だ。 こういう所でメルティナと暮らすのも良さそうだな」
メルティナ「うん!お団子が有名なの。 此処で暮らしたら毎日食べに行っちゃう」
アゼル「メルティナは素直で明るいから見ていて癒される」
メルティナ「アゼルさんって・・・照れ臭くなる事言うよね」
アゼル「メルティナを見てると本心が口に出る」
メルティナ「私もちゃんと気持ちを口にするね。 今は・・・ワクワクするわ」
アゼル「俺もメルティナとなら楽しい。 あそこか?」
メルティナ「うん、あの建物!」
シヅミ「いらっしゃいませー!」
シヅミ「わぁ、可愛いお嬢さんとカッコイイお兄さんだね〜。恋人?」
メルティナ「えっ、ち、違うよ」
アゼル「ああ、彼女は恥ずかしくておもわず否定してるが・・・」
メルティナ「ア、アゼルさんっ」
シヅミ「仲良しだねー!確かに恋人ってより兄妹みたいだね」
メルティナ「失礼な人」
アゼル(メルティナが怒ってる・・・何か気に触ったか・・・?)
メルティナ「私だって立派な大人よ」
シヅミ「え、子供だって言ってないよ!」
メルティナ「・・・御手洗と餡子」
シヅミ「あ、はい。嫌な思いさせたならごめんね?」
メルティナ「怒ってないよ」
アゼル「とりあえず買ったら帰るか?」
メルティナ「うん・・・あ、川辺で食べたいけど寒いかな」
アゼル「今日は暖かいから大丈夫だ。寒くなったら抱き締めよう」
メルティナ「うんっ、それなら暖かいね」
シヅミ「あの人かっこいいなぁ・・・妹じゃないのかな・・・」
レムリア「君じゃ相手にされないよ」
シヅミ「えっ!い、いつからいたの!?」
レムリア「最初からだよ。 なんか面白そうだからみてたんだ」
シヅミ「そうなんだ・・・ただカッコイイと思っただけだよ」
レムリア「一目惚れして変な気を起こさないでね。くれぐれも僕の手を汚させないでね」
シヅミ「わ、わかってる」
レムリア「またね」
シヅミ「なんだろ・・・あの人凄く怖い・・・思いを口に出さないようにしよう」

〇山中の川
メルティナ「わぁ、今日はいつもより綺麗」
アゼル「光が反射してキラキラしてるな」
メルティナ「うん・・・でも、まだ冷たーい」
アゼル「夏場にまた来よう。遊ぶなら丁度よさそうだ」
メルティナ「うん、アゼルさん・・・さっきはごめんなさい。 私・・・子供っぽく見れて頼りないかと思ったの」
アゼル「気にする事はない。少し失礼な発言もあったし・・・俺は君を頼りにしてる」
メルティナ「私もアゼルさん頼りにしてるわ」
メルティナ「でも、さっきレムリアさんの匂いしたけどいなかったよね?」
アゼル「姿は見てないが近くにいたのかもしれない」
アゼル(あまり監視しないように言っておかないとな)
メルティナ「また会いたいなぁ・・・」
アゼル「珍しいな、そんなに気にするのは」
メルティナ「なんだろう、懐かしい気持ちになるの」
メルティナ「アゼルさんとは違う安心感があるの」
アゼル「そうか・・・団子に合うかと思って緑茶も買ってきたが・・・」
メルティナ「ありがとう!お団子と緑茶最高ね」
アゼル「ああ・・・味も良いがメルティナといるから益々美味しく感じる」
メルティナ「二人だと一人の時よりすごーく美味しいね」
メルティナ「っ、ア、アゼルさん!?」
アゼル「口の端に御手洗のタレが着いていたから取ったのだが・・・」
メルティナ「は、恥ずかしいわ・・・っ味忘れちゃった」
アゼル「可愛い」
メルティナ「アゼルさんの笑った顔素敵ね」
アゼル「君の笑顔の方が素敵」
メルティナ「もう・・・アゼルさんといたら心臓が幾つあっても足らない」
アゼル「もっとドキドキしてもらえるようにいろいろしよう」
メルティナ「あんまり悪戯しないでね。 ドキドキして倒れちゃうから!」
アゼル「その時は支えよう」
メルティナ「アゼルさんたら・・・」
  変わりない日常が続く事を願っていた

次のエピソード:想い思惑

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