君を愛して、貴方を愛するから

みかんアルベ

不思議な少女(脚本)

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みかんアルベ

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〇赤レンガ倉庫
メルティナ「アゼルさん、どこ行ったんだろう」
メルティナ「むー・・・いろんな臭いがしてアゼルさんの匂いがわからない・・・」
怪しい男「・・・」
メルティナ「わっ・・・痛い・・・離して!」
怪しい男「暴れんじゃねぇ・・・大人し」
怪しい男「くわ!?」
レムリア「間違えて殴ちゃった☆ 僕たらおっちょこちょいだなぁ〜」
怪しい男「なんだテメェ」
レムリア「見てる通り超絶可愛い研究者だよ」
レムリア「僕の連れに何か用かい? まさか誘拐?趣味悪〜い」
怪しい男「あ!?この女(アマ)ふざけやがって! ぶっ殺してやる!!」
レムリア「女の子には優しくしなよ・・・すぐ怒ってカルシウム足らないの?それとも・・・僕には勝てると思った?」
レムリア「残念・・・君と僕じゃ積み上げてきた物も経験も違うんだよ」
怪しい男「ふざけた動きじゃがって!獣に用があってテメェに用はねぇんだよ!」
レムリア「言葉は選びなよ・・・ 困ってる人がいたら見過ごせないでしょう」
レムリア「君は今すぐ去るか僕に殴れるか・・・や、その前に闇帝が来るかな。大分近付いてるねぇ」
レムリア「彼さ・・・自分が大事にしてる者に手を出されるのすごーく嫌ってるから・・・知れたらどうなるんだろね?」
レムリア「面白そうだから見てようかな」
怪しい男「チッ・・・覚えてろよ!クソ女!」
レムリア「うわ・・・ダサいなぁ・・・」
レムリア「大丈夫かい?怪我はなそうだね」
メルティナ「怖かったけど、大丈夫・・・」
メルティナ「助けてくれてありがとう」
レムリア「可愛い子が困ってたら助けるよ。 そろそろ来るね」
アゼル「メルティナ!すまない、はぐれてしまって・・・」
メルティナ「アゼルさん!あの・・・さっきこの人が助けてくれたの」
アゼル「レムリア?どうしてココに・・・」
レムリア「買い出しに来たんだよ。 そしたらこの子絡まれてさ・・・」
アゼル「絡まれてた・・・怖い思いをさせてしまった・・・」
レムリア「・・・本当だよ・・・ 気を付けなよ・・・僕がいつもいる訳じゃないだから」
アゼル「ああ・・・メルティナを助けてくれた事は感謝する」
レムリア「ふふ、もっーと感謝したまえ」
メルティナ「あの・・・良かったら少しお話ししない?」
メルティナ「あなたのこと気になる」
レムリア「僕も君が気になるよ。でも、用事があるからまた今度ね」
メルティナ「あ、私はメルティナ。あなたの名前教えて」
レムリア「僕はレムリア・・・通りすがりの美少女研究者だよ」
レムリア「さて、僕は行くね。またね、メルティナちゃん!」
メルティナ「レムリアさんって不思議な人・・・何処かで嗅いだことある香りがする」
アゼル「各地を旅しているから何処かですれちがったのかもしれない」
メルティナ「うーん、誰かに似てるけど・・・思い出せない」
アゼル「・・・他人の空似かもしれない」
アゼル「そうだ、先程メルティナ似合いそうなアクセサリーを見付けたのだが一緒に見に行こう」
メルティナ「いきたい」

〇貴族の部屋
メルティナ「今日は凄く楽しかった」
メルティナ「アゼルさん、ありがとうこのネックレス大切にするね」
アゼル「気に入って貰えたなら良かった」
アゼル「ネックレスのプレゼントの意味も君にピッタリ・・・メルティナへの思いがあるんだ」
メルティナ「確か・・・ずっと一緒にいたいって意味よね?」
メルティナ「私もアゼルさんとずっと一緒にいたい」
アゼル「メルティナ・・・もうひとつの意味は・・・」
メルティナ「ふぁぁ・・・ごめんね、眠くなっちゃった」
アゼル「ゆっくり休んでくれ」
メルティナ「うん・・・おやすみなさい」
アゼル「・・・メルティナ・・・」
アゼル「誰にも渡さない・・・」
アゼル「さてと・・・行こうか」

〇薄暗い谷底
レムリア「やっぱりきたんだね、アゼル」
アゼル「・・・メルティナが危険な目にあったからな」
レムリア「恋すると変わるね」
レムリア「安心しなよ、そいつ消しといたから」
アゼル「相変わらず早い・・・ところでいつまでその姿でいる気だ。メルティナはお前の正体を知っている」
レムリア「あ・・・やっぱりあの子、あの時の・・・」
レムリア「僕が本当の僕になったら迷惑でしかないでしょう」
レムリア「特に君達神からしたら僕の存在は世界の害でしかないだから」
アゼル「俺はそう思った事はない。 お前はお前であろう」
アゼル「親は関係ない。少なくともメルティナが気になるようならお前を消す事はしない」
レムリア「・・・変わったよね、昔のアゼルは周りを見下した・・・でも、今は優しく接してる」
アゼル「メルティナには悲しんでほしくない。 彼女は何も知らない方が良い・・・」
レムリア「真実を知ったら辛いとは思う・・・けど、嘘はもっと苦しめるんだよ」
レムリア「小さな嘘は大きくなって自分を苦しめる・・・真実を知って受け入れる方がずっと楽だよ」
アゼル「レムリア・・・や・・・セシ・・・」
レムリア「やめて、本当の名前を言わないで!」
アゼル「・・・まだ辛いのか?」
レムリア「わからない・・・アゼル、あの子は守るんだよ」
レムリア「僕みたいに嘘を重ねて苦しめないでね」
アゼル「レムリア・・・」
レムリア「話してたらおかな空いたし帰ろう」
レムリア「夜な夜な僕と二人きりなんて・・・噂になっちゃうよ」
アゼル「それはない。 レムリア、俺は君を信じてるからいつでも帰ってきていい」
レムリア「君はズルいなぁ・・・」
レムリア「僕に期待させて・・・」
アゼル「メルティナが仲良くしたがってるからだ」
レムリア「メルティナちゃんとは仲良くしたいから会いに行くよ」
レムリア「またね」
アゼル「・・・何も起こらなければ良いが・・・」
  この時はまだ潜んでいた危険に気付いていなかった。
  これか辛く悲しい事があるとは知らずにいた

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