アイドルヒロイン!

さつまいか

第一話 アイドル・アミナ!(脚本)

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〇中庭のステージ
  イエーイ!!!
「みんな~! 今日はありがとうー!」
エリカ「私たちは、まだまだアイドルやるから」
アミナ「ぜひこれからも応援してねー!」
エリカ「それじゃあ、最後の曲はこれよ!」
  ___♪
「エリカちゃんー!! こっち向いて──」
エリカ(はーい!ポーズ!)
エリカ「___!!!」
「アミナーー! ウインクして!」
アミナ(おっけー!ウインクっ!)
アミナ「___!!!!」
  イエーイ!!!!
エリカ「それじゃ、今日はもうお別れだね」
アミナ「またみんなと会えること楽しみにしてるよ!」
アミナ「次のライブは一週間後の土曜日だから、また遊びに来てね~」
エリカ「じゃ、みんな」
「またねー!!」
  イエーイ!!!

〇公園のベンチ
エリカ「ふぅー、今日もみんな楽しんでくれてたね、アミナ」
アミナ「うん!やっぱり、みんなの笑顔が見えるっていいね、エリカ」
エリカ「ふふっ、そうね」
アミナ「もうあたしたちがアイドルとして活動し始めてから半年かー」
エリカ「ほんと、時間が過ぎるのって早いわね・・・。 アミナも、まだこの活動続けるのよね?」
アミナ「もちろんだよ! あたしはもっとみんなに笑顔と元気を届けたいもん!」
エリカ「そうよね・・・!」
エリカ「高校生アイドル、『エリアミ・ガール』! その私たちの夢、本物の会場でライブができるように、これからも頑張らないと、ね!」
アミナ「うん!」

〇タンスの置かれた部屋
  アミナの部屋
アミナ「ああは言ったけど、あたし、まだ続けてもいいのかな・・・」
アミナ(まだ高校2年生とはいえ、勉強もできないし、進路もはっきり決まってないし・・・)
アミナ「エリカは、そんな心配もないよね。 相棒のあたしが弱気になってたら___」
アミナ「アイドルの『あたしたち』を応援してくれてるみんなにも迷惑がかかっちゃう」
アミナ「・・・あたしはみんなに笑顔と元気を届けるアイドル___」
アミナ「だから」

〇タンスの置かれた部屋
アミナ「エリカやみんなに迷惑かけないために、勉強しよう!」
アミナ「今が9時!二時間くらいできるね!」
  1時間後
アミナ「・・・ん?」
アミナ「あぁー、もう!」
アミナ「書いてる内容全く理解できない!!」
アミナ「だから勉強って嫌いなの!!」
アミナ「・・・って言っても、しなきゃいけないのは確かだし、どうすればいいんだろう?」

〇タンスの置かれた部屋
「それ、ワタシが叶えてあげよっか」
アミナ「・・・え?だ、だれ?」
アミナ(それに、たくさんの羽が・・・? あ、あたしの幻覚・・・?)
???「ワタシのこと、見えるの?」
???「ふふっ、希望程度に話しかけたけど、まさか本当に”聞こえる子”だったなんて」
アミナ「な、何を言って・・・」
アミナ「それに、あなたの格好は___」
アミナ「精霊・・・?」
???「ええ。ワタシは精霊の国から来た、 エラカトラっていうの」
エラカトラ「あなた__アミナちゃんみたいな子の願いを叶えるお仕事をしているのよ」
アミナ「願い?お仕事?」
エラカトラ「アミナちゃんは、さっき悩んでいたわよね?」
エラカトラ「『勉強をしなきゃいけないけど、やり方がわからない』って」
アミナ「え、えと、うん・・・」
アミナ(あれ? そういえば、あたしこの子に名前教えたっけ?)
エラカトラ「ワタシたちは、そんな困ってる子のお手伝いをするのが大好きなの」
エラカトラ「それで、あなたのことも助けたくなったの!」
エラカトラ「何か頼みごとはない?」
アミナ「・・・・・・」
アミナ「ごめん、話の展開が早すぎて理解できない・・・」
エラカトラ「・・・・・・」
エラカトラ「そっか!」
エラカトラ「じゃ、また明日くるから今日はじっくり考えて~」
エラカトラ「じゃあね、アミナちゃん」

〇タンスの置かれた部屋
アミナ「・・・・・・ん?」
アミナ「って、あの子なんで普通に帰ったの!?」
アミナ「じ、じっくり考えろ、とは言われたけど・・・」
アミナ(あんなできごと、本人がいなきゃ考えようにも考えられないよ!!!)
アミナ「はぁー。 あたし疲れてるだけだよね。 今日は寝よう、うん」
アミナ(もう、何も考えたくないっ)
アミナ「すやぁ・・・」

次のエピソード:第二話 二人だけの秘密!

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