継続する想い

鷹志

第2話 すれ違う想い(脚本)

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〇総合病院
マサト「真人からナオミのことは聞いた」
マサト「ナオミのことは全て頭に入っている」
マサト「大丈夫。僕なら真人になれる」
マサト「真人、行ってくるよ」

〇未来の都会
マサト「確か場所はここでいいはず・・・」
ナオミ「真人!」
マサト「ナオミ!」
ナオミ「真人、元気だった? プロジェクトはどうだった?」
マサト「なんとか無事に成功したよ。君のほうは?」
ナオミ「私のほうもようやく終わったわ」
マサト「それはよかった」
ナオミ「しばらくはのんびりできそうね」
ナオミ「2人でゆっくり過ごしましょ」
マサト「そうだな」

〇豪華な部屋
  マサキとナオミは一緒に暮らすようになった。
  部屋でくつろぎ、食事を楽しみ、のんびり散歩をし、ショッピングをして・・・
  2人は幸せなときを過ごした。

〇綺麗な港町
マサト(ナオミ、なんて素適な女性なんだ)
マサト(さすがは真人が選んだ人だ)
  真人に頼まれてナオミに会ったマサトだったが、いつしかナオミに惹かれていった。
  本気でナオミのことが好きになり、『彼女と一緒になりたい』『彼女を幸せにしたい』と心から思うようになった。
マサト「ナオミ・・・」
ナオミ「真人・・・」
  2人はこの幸せなときがずっと続くと思っていた。
  しかし・・・

〇豪華な部屋
ナオミ「何かが違う・・・」
ナオミ「マサトの何かがおかしい気がする」
  マサトと幸せな毎日を過ごしていたナオミだったが、日が経つにつれ徐々に違和感を覚えるようになってきた・・・
ナオミ「うまく説明できないけど・・・」
ナオミ「真人は、私が知る真人とは何かが違う」
ナオミ「あれは本当に真人なの?」
ナオミ「・・・馬鹿馬鹿しい。私は何を考えているの」
ナオミ「5年ぶりに会ったんだから、多少は変に感じることもあるわよ」
ナオミ「こんな違和感はすぐになくなるわ」

〇豪華な部屋
  しかし、それからしばらく経っても、ナオミの違和感はなくならなかった。
  それどろか、それは日に日に大きくなっていった。
  気にしないようにしたが、それが頭から消えることはなかった。
  次第に2人の関係はぎくしゃくし始めた。
  そして、ついにナオミは・・・
ナオミ「真人?」
マサト「ん?」
ナオミ「真人は・・・本当に真人なの?」
マサト「えっ!?」
ナオミ「あなたは、本当は真人じゃないんじゃないの?」
マサト「ナオミ、突然何を言い出すんだい?」
  マサトは笑いながら言い返したが、その声は震えていた・・・
ナオミ「あなたは別人・・・ひょっとして真人が創ったアンドロイドなんじゃないの?」
マサト「・・・」
ナオミ「やっぱりそうなのね。あなたは真人じゃないのね」
マサト「・・・」
ナオミ「真人はどうしてそんなことをしたの?」
マサト「・・・」
ナオミ「私のことが嫌いになったの?」
ナオミ「それとも、他に好きな人でもできたの?」
ナオミ「それでもう会いたくないから代わりにあなたを・・・」
マサト「そんなことはない!」
マサト「真人はそんなことはしない」
マサト「真人は誰よりも君のことを想って・・・」
マサト「あっ!?」
ナオミ「・・・」
マサト「ごめん」
ナオミ「真人・・・」
ナオミ「やっぱり彼は真人じゃない・・・」

次のエピソード:第3話 継続する想い【最終話】

コメント

  • やはり、好きな人とのちょっとした違いに、気がつくものなのでしょうか。
    女性は勘が良いといいますもんね。
    次回も楽しみです!

  • 幸せな2人の時間からの暗雲……儚いですね🥲
    ナオミさんは、何故にマサトさんをアンドロイドと考えるに至ったのか(双子でもなく・激似の他人でもなく・クローンでもなく)気になってしまいました。ナオミさんにも秘密があるのでしょうか🤔 どのようなラストを迎えるのか、すごく楽しみです😊

  • やっぱりナオミに惹かれて良かったと思っていたら暗雲が…!
    わー、どうなるんだ。
    今回はハッピーエンドは期待できるのかしら。
    SFショート小説みたいで面白いです✨

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