ロボット君

夏目心 KOKORONATSUME

10 藤原教授(脚本)

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〇講義室
藤原直樹「さて、今日の課題はここまで!各自、予習復習を忘れない様にな!」
  家族と絶縁してから数年。僕は秋本教授に弟子入りして心理学を専攻していた。心理学を志そうとしたのは、僕自身の過去の失敗を
  誰かにして欲しく無い事と、これからやる仕事でつまずいて欲しく無いからだ。
モブ女「成績も順調に上がってるし、このまま行けば就職先でも楽勝ね!」
モブ男「だな!俺達にできない事はねぇ!」
藤原直樹「君達、今何の話をしてたんだ?」
モブ女「あ、藤原教授!私達って成績優秀だから、就職先でも楽勝だなって!」
藤原直樹「おいおい、その考え方は関心しないぞ?」
モブ男「ん?どう言う事です?」
藤原直樹「勉強できる事はとても大事だが、勉強ができても社会でやって行ける訳じゃ無いぞ?」
モブ女「はい?」
藤原直樹「良いか?高学歴でも仕事ができる様になる訳じゃ無い・・・社会に出て一番大事なのは、行った先でも学ぶ姿勢を忘れない事と、」
藤原直樹「どんな些細な失敗も否定せずに直す事だ。分からない事は覚えるまでちゃんと聞く事。就職先が決まったら、」
藤原直樹「その姿勢を絶対に忘れるなよ?」
モブ男「そう言うもんなんですか?」
藤原直樹「そうだ・・・僕は昔このドキワミ大学を首席で卒業して、そう言う事をして来なかったから失敗したんだ・・・」
藤原直樹「僕は君達に、僕見たいな失敗をして欲しく無い・・・もし分からなかったら、聞いてくれよ?」
モブ女「う〜ん・・・何かピンと来ませんが、分かりました・・・私達行きますね・・・」
モブ男「教授、次の課題楽しみにしてます!」
藤原直樹「さて、僕も秋本教授の所に戻らないと・・・」

〇散らかった研究室
藤原直樹「秋本教授!ただいま戻りました!」
秋本博「お疲れ!できる様になってから随分経ったが、調子はどうだい?」
藤原直樹「はい!秋本教授のお陰で、とっても充実しています!」
秋本博「そうか!本当良かったよ!君が本当にやりたい事を見つけてくれて!」
藤原直樹「全て秋本教授が教えてくれたお陰です!」
藤原直樹「只、自分の成績に溺れて大事な事に気付けない生徒を見てると、何か昔の自分を見てる気がしちゃって、何とも言えませんね・・・」
秋本博「そう言う物だよ・・・他人と言うのは、自分を映す鏡でもあるから、間違った道に行かせない様にするのが、」
秋本博「教育者としての役目だよ・・・」
藤原直樹「・・・そっか・・・そうですよね!」
  一流企業を辞めて、家族と絶縁した時は不安で仕方なかったが、秋本教授の教えを受けて僕の目の前は大きく変わった。
  沢山勉強し過ぎてやって来なかった事は僕には沢山ある。僕はこれから、親がくだらないと言ってた数多の娯楽を、
  ありったけ楽しみに行くのだった。
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コメント

  • 正直、タップノベルのなかだとレベルが高いと思いました。キャクターの性格やしゃべり方が統一されていて、
    とても読みやすかったですし、主人公の心情の変化が見ていて面白いと感じました。是非、このまま新しい話を書き続けて、面白い作品ができる事を願っています。

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