高嶺の花に手を伸ばして

夏目心 KOKORONATSUME

13 新学期(脚本)

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〇通学路
  夏休み明け。
星野慎太郎「ふわぁ・・・今日からまた学校か・・・もうちょっと休んでたかったな・・・」
須藤智也「慎太郎!お早う!」
星野慎太郎「あ、お早う智也!休みどうだったよ?」
須藤智也「いやはや参ったよ・・・慎太郎が合宿行ってた時に速水に宿題教える筈だったんだけど、速水の奴、二股っぽい事して」
須藤智也「宿題教えられなかった・・・」
星野慎太郎「おいおいマジかよ・・・智也が見た話は本当だったか・・・」
須藤智也「補習と追試の時に何があったか分からないけど、あいつ周りの事少しは考えて欲しかったよ・・・」
須藤智也「最近になって思い出したんだが、速水と一緒に追試やった女子いただろ?あの子良く見たら学年で成績二位の子だったよ・・・」
星野慎太郎「あぁ、その話聞いたぜ・・・一体何の目的でそんな事したんだろうな?」
須藤智也「俺が見た感じ、速水の事狙ってると思う・・・理由までは分からないけど・・・」
速水康太「よ、ようお前ら・・・」
星野慎太郎「噂をすれば何とやら・・・」
須藤智也「お早う速水・・・どうしたんだよ?いつもより元気無い見たいだが・・・」
速水康太「う〜ん・・・何て言うかな・・・夏休み中ずっと天上院さんと浮島に板挟みにされててな・・・毎日毎日一人ずつとデートする」
速水康太「はめになって・・・何より、アカリさんに会えない日が続いて・・・俺どうして良いか分からなくて・・・」
星野慎太郎「う〜ん・・・これはどう考えても速水の責任だから、速水が何とかしない事には・・・」
速水康太「おいおい!俺らダチだろ!?マジで困ってるから助けてくれよ!」
須藤智也「速水・・・慎太郎の言う通りだぜ・・・一応俺ら高校生だし、自分のやる事には最後まで責任取らないと、後先やってけないぜ?」
速水康太「そうは言うけどよ・・・!」
星野慎太郎「まぁ、何がともあれだ・・・続きは学校で聞くから、早く行こうぜ・・・」
速水康太「あ、あぁ・・・」

〇教室
星野慎太郎「さて、到着と!」
須藤智也「さて速水、お前これからどうするんだ?」
速水康太「そうだな・・・俺としては今まで以上に身体鍛えたいな・・・ボクシングも始めた訳だし・・・何より俺、」
速水康太「やっぱりアカリさんに相応しくなりたいから・・・」
須藤智也「だから・・・少しは頭鍛えろって・・・」
星野慎太郎「なぁ速水、お前本当にそれで良いのか?女の子達に注目されてるのもそうだが、その感じじゃまた補習とか追試、」
星野慎太郎「避けられねぇぞ?」
速水康太「いいや!やっぱり何をどう考えても弱い男がアカリさんに釣り合う訳無いぜ!勉強なんて二の次だ!だから俺は身体を鍛えたい!!」
須藤智也「おいおい・・・そんなんじゃ養護し切れねぇぞ・・・」
月島アカリ「あ!星野君お早う!」
星野慎太郎「あ、月島さん!」
速水康太「アカリさん!お早うございます!」
月島アカリ「皆で何話してたの?」
速水康太「あ、そうですね・・・今学期の目標について話してました!」
月島アカリ「そうなんだ・・・」
月島アカリ「あ!星野君!良かったらこれ受け取ってくれる?」
星野慎太郎「あれ?月島さん、これって・・・」
月島アカリ「うん、星野君って購買行く事多いでしょ?だから、今日からお弁当作って見ようと思って、迷惑だったかな?」
星野慎太郎「いや、嬉しいよ!でも、無理だけはしないでね!」
月島アカリ「ありがとう!今日からまた宜しくね!」
須藤智也「おいおい慎太郎!月島さんと良い感じじゃん!何があったんだよ!」
星野慎太郎「い、いやぁ・・・俺も大した事した覚え無くて・・・」
速水康太「・・・!寄こせ!」
星野慎太郎「ん?速水?」
速水康太「その弁当を俺に寄こせ!それは俺が受け取るべき物だ!慎太郎!寄こせ!!」
須藤智也「だぁ空気読めって!慎太郎逃げろ!俺が何とかするから!!」
星野慎太郎「あ、あぁ!そうさせてもらうわ!」
速水康太「あぁ待て慎太郎!その弁当は俺のだ!!」
須藤智也「だぁもう!お前は本当空気読めって!!」
  月島さんから弁当をもらった途端に速水が大興奮してしまい、俺は智也に言われるがままに弁当を持って逃げ出すが、
  流石にこのままにして置けなかったので俺は直ぐに高崎先生にこの事を知らせて、速水は生徒指導室に連行されるのだった。

次のエピソード:14 文化祭準備

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