エピソード37 「進むべき道はっ!?」(脚本)
〇教室
やっと出てきた先生「まぁ、そんな訳で、4月からは文系、理系が分かれますよ、と」
やっと出てきた先生「だからね、えぇ今のうちから、自分の進路を決めておいてくださいね、と」
やっと出てきた先生「はい、じゃあ残り時間は各自で進路を調べてみること。宿題とか居眠りは、ほどほどにするんだぞー」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「はぁ・・・」
北原 そら(きたはら そら)「香、暗いな」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「だって、このクラス好きだったし、変わりたくないなぁって」
北原 そら(きたはら そら)「まぁ、いつかは変わらなければいけない時が来る」
北原 そら(きたはら そら)「それに、あやつらを見てみろ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「え? 風と園は元気なの?」
東条 風(とうじょう ふう)(クラス替えとか聞いてない園と違うクラスとか学校に来る意味が無いもう駄目だおしまいだ絶望の中に希望の光は無いのか光を)
西條 園(さいじょう その)(風と違うクラスとか聞いてないどうにかして同じクラスにならないと先生を買収するかはたまたストライキを起こして意地でも)
南沢 香(みなみさわ かおり) 「悲しみを通り越して絶望してるっ!?」
北原 そら(きたはら そら)「香、お主はあやつらみたいにならないでくれ、手に負えなくなる・・・」
〇学校の廊下
南沢 香(みなみさわ かおり) 「風は、文系と理系だったらどっち?」
東条 風(とうじょう ふう)「文系かなぁ。私、計算とか全然出来ないし」
東条 風(とうじょう ふう)「文系なら、まだ努力でワンチャンあるかな」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「わかる~。私も、計算あんまり得意じゃないから、文系の方がいいんだよね~」
西條 園(さいじょう その)「むぅ・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「あ、そっか。園は理系・・・」
西條 園(さいじょう その)「そうなのぉ。私、理系特化だから今から文系は厳しくてぇ・・・」
西條 園(さいじょう その)「っていうか、女子で理系って少ないよね。私、変わってるかなぁ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「そんなこと無いよ! 看護師を目指してる人とかは理系だし!!」
東条 風(とうじょう ふう)「ほ、ほら、そらだって!」
北原 そら(きたはら そら)「いや、私は文系志望だが」
西條 園(さいじょう その)「え、そうなのっ!? そらはてっきり理系だと思ってた!!」
北原 そら(きたはら そら)「まぁ、試験の運要素と大学からのしんどさを比較して、文系の方が良い気がした」
北原 そら(きたはら そら)「っていうか、お主も文系に来ればいいではないか。別に、今からなら間に合うだろう」
西條 園(さいじょう その)「だってママが、「大学に入って理系男子をたぶらかしなさい!」って言ってて・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「めちゃくちゃ不純っ!!」
東条 風(とうじょう ふう)「それで、りけ女になったんだっ!!」
北原 そら(きたはら そら)「お主は友人より将来より男を取るのか」
西條 園(さいじょう その)「だってぇ、小学生の頃からずっとそうやって教わってたんだもん・・・」
〇開けた交差点
西條 園(さいじょう その)「進路かぁ、将来のことなんて最近考えて無かったなぁ~」
東条 風(とうじょう ふう)「小さい頃は、色々考えたよね」
東条 風(とうじょう ふう)「私なんて、オリンピック選手になりたいって思っちゃってたし!」
西條 園(さいじょう その)「え~、可愛い~!」
西條 園(さいじょう その)「でも、私もアイドルになりたいなんて、思ってたなぁ」
東条 風(とうじょう ふう)「園なら、なれるんじゃない? 可愛いし・・・///」
西條 園(さいじょう その)「握手会したくないから無理~」
東条 風(とうじょう ふう)「うわぁ、現実見てるぅ・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「私は、保育園の先生かな~。今でも、なりたいって思ってるし」
北原 そら(きたはら そら)「似合ってるじゃないか、暴走しなければ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「そらは、夢とかあった?」
北原 そら(きたはら そら)「私は、幼稚園の頃からタワマンに住みたいって思っていてな・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「か、変わった園児・・・」
北原 そら(きたはら そら)「今では人の金でタワマンに住みたいって思ってるぞっ!!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「悪化してるっ!?」
〇おしゃれなリビングダイニング
西條 園(さいじょう その)「はぁ・・・」
園パパ「園、どうした?」
西條 園(さいじょう その)「パパ、聞いて? 進路相談でね、周りのみんなが全員文系で、」
西條 園(さいじょう その)「私だけ理系で、ショック・・・」
園パパ「そっか、進路かぁ。園も、もうそんな時期かぁ・・・」
園パパ「別に、文系にしてもいいんだぞ? 園の理系の力が勿体ないって気もするけどな」
西條 園(さいじょう その)「え、いいの? 理系に進むために今まで頑張って来たのに・・・」
園パパ「園がいいなら、構わないさ。やりたいことが変わることなんて、よくあることだ」
園パパ「それよりもパパは、園に後悔しない道を選んで欲しいな!」
西條 園(さいじょう その)「パパ・・・」
パパ、何言ってるのっ!?
園ママ「理系の奥手男子をたぶらかしてこそ、女の生きる道でしょっ!?!?」
西條 園(さいじょう その)「そ、そうだよね、ママっ!!」
園パパ「いやぁ、ママの言葉は話半分で聞いた方がいいと思うぞぉ・・・」
〇木造の一人部屋
東条 風(とうじょう ふう)「100、93、86、79・・・」
風弟「姉貴、何やってんの?」
東条 風(とうじょう ふう)「実はさぁ、進路の話になって、園だけ理系志望だからさ、」
東条 風(とうじょう ふう)「私が数学とか頑張って、理系に進もうかなぁって・・・」
風弟「えぇ、姉貴が理系っ!? 絶対に無理だろ・・・」
風弟「っつか、姉貴の悪い癖だよな。周りに合わせて自分の考えを曲げるって」
風弟「進路ぐらい、自分のやりたいことをやればいいと思うんだけど」
東条 風(とうじょう ふう)「弟のくせに、ごもっともだぁ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「でも、理系の可能性を捨てるのは嫌っ! どのみち、文系教科も嫌いだしっ!!」
風弟「もう、勉強関係無い道に進めよ・・・」
風弟「でも、そこまでして嫌いなことを出来るのだけは、凄いと思うけど」
東条 風(とうじょう ふう)「11×11は121、12×12は144、13×13は159・・・」
風弟「13×13は、169」
東条 風(とうじょう ふう)「なっ!!」
風弟「前途多難・・・」
〇女性の部屋
南沢 香(みなみさわ かおり) (へぇ、文系って言っても、色んな道があるんだ・・・)
南沢 香(みなみさわ かおり) (大学生活かぁ。一人暮らしに、彼氏を作ったり、飲み会に参加したり・・・)
南沢 香(みなみさわ かおり) (なんか、ドキドキするかも・・・///)
南沢 香(みなみさわ かおり) 「あれ、そらから」
そら「やぁ、そらだよ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「香だよ~」
そら「進路の話で凹んでいたから、大丈夫かと心配になってな」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「心配してくれてありがとっ! でも、進路を調べてたら大学生活が楽しみになっちゃって!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「なんか、ドキドキしてきちゃった」
そら「ほう、それはいいことだな」
そら「まぁ、私は進路のことなど忘れてゲームをしてたがな」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「流石、ぶれないねぇ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「ちなみに、そらはどこの大学に行きたいとか、ある?」
そら「近場で安い所」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「本当に、ぶれないなぁ・・・」
エピソード37
「進むべき道はっ!?」
~ 完 ~
〇教室
北原 そら(きたはら そら)「振り返りをするか・・・」
北原 そら(きたはら そら)「人生のなっ!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「何時間かかるのっ!?」
北原 そら(きたはら そら)「ミュージック、スタートっ!!」
〇教室
南沢 香(みなみさわ かおり) 「「叫んじゃうほど愛おしい」 振り返りしまーす!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「今回は、進路の話!」
北原 そら(きたはら そら)「進むべき道」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「クラス替え、ショック・・・」
北原 そら(きたはら そら)「園に至っては進路が違うしな」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「でも、大学生活は楽しみー!」
北原 そら(きたはら そら)「夢の溢れる大学生」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「風と園はどう思ってるのかなぁ」
北原 そら(きたはら そら)「色々、思う所はあると思うが」
北原 そら(きたはら そら)「最近のあやつらなら、意外とじゃないか?」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「かもね! 最近の風と園の仲ならね」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「なんか、二人のデートとか、見たいかも!」
北原 そら(きたはら そら)「後をつけてみるか」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「次回、「デート観察っ!!」」
北原 そら(きたはら そら)「乞うご期待」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「・・・・・・」
北原 そら(きたはら そら)「・・・・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「え、犯罪じゃない?」
北原 そら(きたはら そら)「バレなきゃいいんだ、バレなきゃ」