上司さんと部下ちゃん(屍鬼もいます)

内田 今日―

エピソード26 部下ちゃん サボりは厳禁ですよ(脚本)

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〇個別オフィス
上司さん「守信寺さん 物理チームに手配を お願いします」
守信寺さん「それが 来週までラボの予約が いっぱいとのことで」
上司さん「仮オーダーは 先週しておいたはずでは?」
守信寺さん「特急の案件が 立て続けに入ったそうで」
部下ちゃん「外回り 行ってきまーす」
上司さん「またですか そんなときのための 仮オーダーな・・・」
上司さん「ん? 部下ちゃんは?」
守信寺さん「たぶん 化学チームのビザ申請だと 思いますけど」
上司さん「行くのは良いとして 部下ちゃんの外回りは 帰りが遅くなり過ぎですよ」
  などと
  愚痴をこぼす上司さん
医師「何やら お困りの用で」
守信寺さん「まだ 病人や怪我人はでてませんけど」
医師「最近、しつけのなっていない社員の 調教・・・じゃなかった 指導も始めたんでね」
医師「まんざら知らない仲でもないし 初回は無料でサービスするよ」
「お願いします!!」
  そういうことになった

〇電車の座席
  山手線内にて
部下ちゃん「ったく、なんであたしが 他の部署のビザ取得申請に 行かなきゃなんねーの?」
部下ちゃん「マジやってらんないんですけどー!」
  不満たらたらの
  部下ちゃんです
部下ちゃん「というわけで」
部下ちゃん「買い食いして」
部下ちゃん「ごちそうさまでした 後はお休みぃー💗」
  なんと山手線で
  白昼堂々とサボる
  部下ちゃんでした

〇病院の診察室
  一方そのころ
  満津戸リサーチセンターでは
医師「自分だけは許される みんなそう思うんだよねえ」
医師「実はあらかじめ テレパシーの腕輪の片割れを カバンに忍ばしておいたのさ」
医師「こいつを使って」
医師「お仕置き発動!」

〇地下の部屋
  薄暗く殺風景な部屋
部下ちゃん「・・・」
部下ちゃん「!!」
部下ちゃん「・・・(ここ何処?)」
  部下ちゃんのつぶやき
  が、何故か声が出ません
  なんと部下ちゃんは
  ロープでしばられて
  ベッドに寝かされています
部下ちゃん「・・・(縛られて動けない!)」
  ドアが開いて
  誰かが入ってきました
やさしいお姉さん「お目覚め? 可愛らしいお嬢さん」
部下ちゃん「・・・(誰? 誰なの?)」
  マスクをつけた女性は
  ベッドの脇まで来ると
  部下ちゃんに語りかけます
やさしいお姉さん「あなたは今から 綺麗な「お人形」になるのよ」
部下ちゃん「・・・(一体何を言っているの?)」
やさしいお姉さん「そのためには あなたの「いらないもの」を 取り除かないと・・・ね?」
  女性は部下ちゃんのお腹の上を
  やさしく撫でるのでした
部下ちゃん「・・・(怖い! でも体が動かない!)」
  女性がとりだした出刃包丁は
  茶色の染みがこびりついて
  いました
やさしいお姉さん「私にすべてを委ねなさい」
部下ちゃん「・・・(嫌! 嫌!)」
  必死に逃れようとする
  部下ちゃん
  しかしロープは解けません
やさしいお姉さん「うふふ だーめ💗」
  女性はゆっくりと
  出刃包丁を振り上げると・・・
  最期の瞬間
  部下ちゃんは声を出すことが
  できました。

〇電車の座席
部下ちゃん「え? あれ? 夢?」
  突然
  列車内で絶叫をあげる女性に
  乗客は騒然となりました。
部下ちゃん「えへへへ つ、次でおりないと」

〇病院の診察室
医師「あははは こうかは ばつぐんだ!」
医師「これでしばらくは 真面目に仕事をするだろうねえ」
  ちょっと
  やりすぎな気もしますが

〇個別オフィス
  後日のこと
守信寺さん「上司さん!  物理チームから ラボに試料が届いていないと クレームが来ています」
上司さん「仮オーダーの取り消しは 先週入れておいたはずですよ!」
守信寺さん「キャンセル済みと言ったのですが 「聞いていない」の 一点張りでして」
上司さん「仕方ありません 私が直接物理チームと・・・」
  部下ちゃんは
  職場で居眠りをはじめて
  しまいました
  定年退職まで後5年
  上司さんは思いました。
  部下ちゃんへの指導は
  こうかがないみたいだ・・・
  
  おしまい

コメント

  • 奔放すぎる部下ちゃん、嘆息する上司さん、ある意味原点回帰ですね🥰
    緊迫感あるホラー(?)部分にゾクゾクしてしまいました😱

    気付いたら守信寺さんのプロフィールに出身地が…😆(←遅すぎ?)

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