〇個別オフィス
上司さん「部下ちゃん 食料自給率の推移に関する 資料をまとめておいてください」
上司さん「なぜ肉がここに？ 部下ちゃん これは何です？」
　　上司さんの問いに
　　部下ちゃんは
部下ちゃん「あおああうえあ」
　　言語不明瞭のまま大きく開けた口を
　　指さすだけでした
上司さん「どうかしましたか？」
部下ちゃん「あああ、あおああうえあ」
上司さん「はあ？」
　　部下ちゃんは唐突に
　　PCに向かいました
　　数秒後
　　上司さんと守信寺さんのPCに
　　メールが来ました
　　「アゴが外れた」
「はあ？」
　　何で仕事中に
　　アゴが外れるのか
　　分かりませんが
　　ともあれ
　　部下ちゃんは医療チームで
　　手当を受けることになりました

〇病院の診察室
医師「あのさ 「仕事中にアゴ外してはならぬ」 なんて法律はないけど」
医師「一応、理由を教えてくれないかい？」
部下ちゃん「お話しましょう あたし仕事で「日本の食料自給率」を 調べていたんです」
医師「そりゃあリサーチセンターだしねえ」
部下ちゃん「きっと日本は食糧難になると 気づいたんすよ」
医師「まあ、あるかもねえ」
部下ちゃん「いざ食糧難になったら 何でも食べなきゃいけない」
医師「うむ」
部下ちゃん「冬ごもりのクマみたいに 食いだめもしないと乗り切れない」
部下ちゃん「でも、ちまちまと食べていたら 埒が明かない」
部下ちゃん「ならば 一気に飲み込むしかない！」
部下ちゃん「ヘビのように」
部下ちゃん「深海魚のように アゴをはずして」
医師「で、挑戦したら アゴが外れた そういうこと？」
部下ちゃん「なのです」
　　「部下ちゃんのおバカには
　　開いた口が塞がらないよ」
　　医師らしき人は閉口するのでした
　　
　　おしまい