叫んじゃうほど愛おしい

無知の無知

エピソード35 「冬の思い出作り!」後編(脚本)

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〇温泉旅館
西條 園(さいじょう その)「着いたー!」
東条 風(とうじょう ふう)「立派な所だね!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「寒いし、早く入ろ、入ろっ!!」
北原 そら(きたはら そら)「凍えて死ぬ寸前である」
西條 園(さいじょう その)「私も、寒くてちょっと・・・」
東条 風(とうじょう ふう)(二人とも、なんでもっと温かい恰好しないんだろう・・・)
東条 風(とうじょう ふう)「うん、じゃあ入ろ!」
西條 園(さいじょう その)「うん!」

〇旅館の受付
旅館の女将「お客様、ようこそいらっしゃいました。本日は、ご宿泊ですか?」
西條 園(さいじょう その)「えーっと、日帰りだけど・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「こんな立派な旅館だと、泊まりたくなっちゃうよね」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「泊まりたーい!」
北原 そら(きたはら そら)「泊まって、現実から逃げてぇっ!!」
旅館の女将「ご予約はされておりますか? 本日は満室でございますが・・・」
西條 園(さいじょう その)「あー、どのみちだったかぁ」
東条 風(とうじょう ふう)「あ、日帰りなので、大丈夫ですっ!」
旅館の女将「では、タオルを持って参りますね、少々お待ちくださいね」
東条 風(とうじょう ふう)「次は、みんなで泊まりだね」
西條 園(さいじょう その)「ちゃんと、予約して、だね!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「泊まりたかったぁ・・・」
北原 そら(きたはら そら)「・・・クソが」
東条 風(とうじょう ふう)「そ、そんなに泊まりが良かったっ!?」
西條 園(さいじょう その)「言ってくれれば、計画変えたのに・・・」

〇銭湯の脱衣所
南沢 香(みなみさわ かおり) 「なんか友達とはいえ、皆の前で裸になるのはちょっと恥ずかしいかも」
北原 そら(きたはら そら)「そうか?」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「うわ、そら、全く躊躇いが無いっ!」
西條 園(さいじょう その)「風の下着、可愛い~!」
東条 風(とうじょう ふう)「あ、ありがとうだけど、あんまりじっくり見ないでねっ!!」
西條 園(さいじょう その)「あ、ご、ごめんね!」
西條 園(さいじょう その)「・・・・・・」
西條 園(さいじょう その)「風の体、いいなぁ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「園、だからじっと見ないでよぉ・・・」
西條 園(さいじょう その)「うん、気を付ける~」
東条 風(とうじょう ふう)「全然、目を離してくれないっ!」
北原 そら(きたはら そら)「おい、早く服を脱げ」
西條 園(さいじょう その)「うん、わかってるんだけどぉ・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「ほら、脱げー、脱げー!」
北原 そら(きたはら そら)「脱ーげ、脱ーげ」
西條 園(さいじょう その)「い、いつの間に囲まれてるっ!?」
東条 風(とうじょう ふう)「ほら、園、早く行こっ!」
西條 園(さいじょう その)「うわ、風が着替える瞬間見逃したっ!」
北原 そら(きたはら そら)「そんなもん、見なくていい」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「園、どんどんオープンになってる・・・」
北原 そら(きたはら そら)「ほら、早く行くぞ」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「うん、行こっ!」
西條 園(さいじょう その)「・・・・・・」
西條 園(さいじょう その)「風、綺麗な体だなぁ///」

〇露天風呂
西條 園(さいじょう その)「気持ち良い~」
東条 風(とうじょう ふう)「足湯もいいけど、やっぱ露店風呂は最高~」
東条 風(とうじょう ふう)「・・・気持ち良くて寝ちゃいそう」
西條 園(さいじょう その)「わかるかもぉ・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「ふ、二人とも、寝ないでねっ!? 死んじゃうよっ!?」
北原 そら(きたはら そら)「まさか、寝ないだろう。子供じゃあるまいし・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「そ、そうだよね! ちょっと、心配になっちゃって・・・」
北原 そら(きたはら そら)「・・・・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「寝てるっ!? だから、寝ないでって!!」
西條 園(さいじょう その)「風、今年はどんな年になるかなぁ」
東条 風(とうじょう ふう)「今年は、もっといい年になるといいなぁ」
東条 風(とうじょう ふう)「去年も、凄い良い年だったけど!」
西條 園(さいじょう その)「それは、私も~!」
西條 園(さいじょう その)「でも、不思議だよね。最初に話した時はここまで仲良くなるって思って無かったかも」
東条 風(とうじょう ふう)「それは、私も同じ。園とかそらみたいなタイプと友達になったこと無かったし」
東条 風(とうじょう ふう)「4月からはクラス替えだし、また新しく友達作らなきゃなのかなぁ」
西條 園(さいじょう その)「無理する必要は無いんじゃない? 風ならきっとすぐに友達出来ると思うよ」
西條 園(さいじょう その)「それに、私は違うクラスでも話しかけに行くけどねっ!」
東条 風(とうじょう ふう)「本当に? すっごい嬉しいっ!!」
東条 風(とうじょう ふう)「それに、一緒のクラスになる可能性だって十分あるし」
西條 園(さいじょう その)「確かに、そうだね」
西條 園(さいじょう その)「4人一緒になるかもしれないし!」
東条 風(とうじょう ふう)「そうだね。ね、香、そら!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「風、園、そらが起きないんだけど・・・」
北原 そら(きたはら そら)「・・・・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「そら、生きてるよね!? 大丈夫っ!?」
西條 園(さいじょう その)「あーあ、クラス替えの前に三人になっちゃった」

〇サウナ
西條 園(さいじょう その)「あつぅい・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「最初は、暑くてしんどいよね」
東条 風(とうじょう ふう)「でも、これが気持ち良さに変わるんだぁ・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「ねぇ・・・」
西條 園(さいじょう その)「本当にぃ・・・?」
西條 園(さいじょう その)「っていうか、そらはどこに行ったの?」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「暑いのは苦手だから先に戻ってるって」
西條 園(さいじょう その)「うわ、逃げたぁ・・・」
西條 園(さいじょう その)「うぅ、体も汗ばんできちゃって・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「園、目を閉じてみなって。意外と慣れてくるよ?」
西條 園(さいじょう その)「本当に? わかったぁ・・・」
西條 園(さいじょう その)「はぁ・・・、はぁ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「・・・・・・」
東条 風(とうじょう ふう)(園の体、汗ばんでてなんか、可愛いっていうか、その・・・)
西條 園(さいじょう その)「はぁ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)(凄くエッチ・・・)
東条 風(とうじょう ふう)(・・・って、私、何考えてるのっ!?)
東条 風(とうじょう ふう)(やば、どうしよ。園の事を見てたらどんどん熱くなってきた・・・)
東条 風(とうじょう ふう)(ダメダメ。私も目を閉じて、落ち着こ。これ以上園を見てたら変な感じに・・・)
西條 園(さいじょう その)「ねぇ、風・・・」
西條 園(さいじょう その)「あつぅい・・・」
東条 風(とうじょう ふう)(そ、園っ!? ダメ、ダメダメ!! そんなことされたら、私・・・!!)
東条 風(とうじょう ふう)「ダメぇぇぇぇええええ!!!!!!!!」
西條 園(さいじょう その)「あ、あれ、風?」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「暑さに耐えれなかったのかな?」

〇銭湯の脱衣所
北原 そら(きたはら そら)「あぁ、のぼせ気味だ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「はぁ、はぁ・・・」
北原 そら(きたはら そら)「どうした? もう、戻って来たのか」
東条 風(とうじょう ふう)「ダメ、このままじゃおかしくなる・・・」
北原 そら(きたはら そら)「どんなサウナだったんだ・・・」

〇バスの中
南沢 香(みなみさわ かおり) 「はぁ、終わっちゃったぁ・・・」
北原 そら(きたはら そら)「まぁ、日帰りだからな。一泊二日にすれば良かったか」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「そうだったかも・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「はぁ・・・」
東条 風(とうじょう ふう)「あ、あれ!? 財布、財布はっ!? 私、忘れてきちゃった!?」
西條 園(さいじょう その)「風、私が持ってるよ?」
東条 風(とうじょう ふう)「あ、本当に!?」
東条 風(とうじょう ふう)「園、ありがとうぅぅぅ!!!!」
西條 園(さいじょう その)「ううん、私も風の反応見たくて途中まで隠しちゃってたし!」
東条 風(とうじょう ふう)「えっ!? もう、やめてよっ!!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「・・・学校始まっても、楽しめそうかも」
北原 そら(きたはら そら)「・・・だな」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「それに、一泊二日なんてしちゃったら、そらの宿題の時間が無くなっちゃうからね」
北原 そら(きたはら そら)「あぁ、聞きたくない単語だ・・・」
  エピソード35
  「冬の思い出作り!」
  ~ 完 ~

〇教室
北原 そら(きたはら そら)「家に帰る前に・・・」
北原 そら(きたはら そら)「振り返りをするぞっ!!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「帰らせてっ!?」
北原 そら(きたはら そら)「ミュージック、スタートっ!!」

〇教室
南沢 香(みなみさわ かおり) 「「叫んじゃうほど愛おしい」 振り返りしまーす!」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「日帰り旅行、楽しかったー!」
北原 そら(きたはら そら)「最高だったな」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「温泉も足湯も、気持ち良かったね!」
北原 そら(きたはら そら)「本当にな」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「でも、冬休みが終わっちゃう・・・」
北原 そら(きたはら そら)「それは、本当に嫌だな・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「もっと遊んでいたかったぁ・・・」
北原 そら(きたはら そら)「仕方ない、いつかは終わるものだ」
北原 そら(きたはら そら)「それに、学校でも楽しみはあるだろう」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「そうだね。風と園のいつもの姿も見れるし」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「冬休みで、もっと仲良くなってるかもだし」
北原 そら(きたはら そら)「もっとうるさくなるということか・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「次回、「学校生活、再開っ!!」」
北原 そら(きたはら そら)「乞うご期待」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「・・・・・・」
北原 そら(きたはら そら)「・・・・・・」
南沢 香(みなみさわ かおり) 「宿題は、間に合いそう?」
北原 そら(きたはら そら)「絶妙に微妙」

次のエピソード:エピソード36 「学校生活、再開っ!!」

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