いよいよ3学期!悔いなく過ごさなきゃ!(脚本)
〇魔王城の部屋
クライ「ダークネスを失った! 忌々しいあいつらめ!」
ホリブル「余が敵を討つ」
クライ「行って来い!」
ワース「私にも再チャレンジさせてください」
クライ「近々な」
〇リサイクルショップの中
冬休み最終日。
春野桃子「いよいよ明日から3学期ね。冬休み楽しかったわ!」
ドクター・クワイエット「それはよかったですなぁ」
ジョイフル「冬休みの宿題は、終わってるよな?」
春野桃子「うん!書初めの宿題は、樹君の家でやったの!」
大久保樹「桃子と切磋琢磨したんだ」
ジョイフル「すごいじゃないか」
夏木藍衣「ちゃんと終業式での校長先生との約束を守れた気がするの」
〇体育館の中
終業式の日。
和久井絵里「それでは、校長先生からのお話です」
代々木宏「皆さん、いよいよ明日から冬休みとなります。 規則正しい生活を心がけ、悔いのないように年を越しましょう」
三村まこと(わかりました)
代々木宏「なお、年末年始は真夜中までの番組が多いので、夜更かしはできるだけ避けましょう」
秋月萌黄(気をつけなくちゃ)
代々木宏「以上で、私の話を終わりにします」
〇リサイクルショップの中
夏木藍衣「でもあの時は夜通しの決戦になるとは思わなかったわ・・・・」
「あの大みそかの時のでしょ?」
秋月萌黄「そうなの。まさか除夜の鐘が鳴り終わったときに襲われるなんて・・・」
冬元茜音「予想外だったわ」
グレートフル「そりゃあ大変だったね」
ハートフル「でもみんなよく頑張ったじゃない!初詣もやったんでしょ? みんなの姿、ちゃんと見てたわ!」
冬元茜音「覚えてるわ!巫女さんのバイト、お疲れさま!」
春野桃子「ハートフルの巫女さん、かわいかったわ!」
ハートフル「桃子ちゃんってば・・・・」
大久保樹「お守りもちゃんと買ったぜ。破魔矢とかも買ったし!」
デライト「みんなは何をお願いしたんだい?」
ドクター・クワイエット「実は私たちも初詣に行ったんですよ」
大久保樹「俺は、中学生になるので、部活も勉強も頑張りたいと願ったんだよ」
春野桃子「私は、もっとみんなが笑顔でいられるようにって祈ったの」
夏木藍衣「私は、バスケがうまくなりたいって祈ったわ」
秋月萌黄「私は、中学生になっても勉強を頑張ると祈ったわ」
ドクター・クワイエット「そういえば君たちは今年から中学生ですなぁ。私は、健康でいられるようにと祈りました」
ジョイフル「勉強も頑張らないとな」
春野桃子「そうね。中学生になったら勉強もハードになるっていうからね」
桃子たちは、3学期に向けて、決意を固めた。
〇体育館の中
3学期の始業式当日。
代々木宏「えー、皆さん新年あけましておめでとうございます」
おめでとうございます!
和久井絵里「冬休みは悔いなく過ごせましたか?」
北山修哉「三学期がついにスタートしましたね。 残りの3ヶ月間、悔いなく過ごしましょう」
細川久美子「特に6年生のみなさんは4月からの中学校入学に向けて準備を進めましょう」
〇教室
始業式終了後。
春野桃子「三村君は家族でニューヨークで年越したんでしょう?」
三村泰「そうだよ。カウントダウンは盛り上がったね」
春野桃子「その話、聞かせて!」
〇ニューヨーク・タイムズスクエア
三村まこと「いよいよだね!」
三村泰「ああ!」
10! 9! 8! 7! 6! 5! 4! 3! 2! 1! 0!
「ハッピーニューイヤー!」
〇教室
三村泰「という訳」
冬元茜音「良かったじゃない。海外で年越しなんて」
大久保樹「俺は桃子と一緒に餅つきしたよ。 親父が臼持っててさ」
春野桃子「私、頑張ってお手伝いしたわ!!」
夏木藍衣「私は、家族でお笑い番組とか見たりしたわ!!」
〇おしゃれなリビングダイニング
夏木昭雄「そろそろ始まるぞ」
夏木藍衣「どんな芸人さんが来るのかな?」
夏木佳子「始まったわよ」
〇大きな公園のステージ
「新年あけましておめでとう御座います! 新春お笑いランドの時間です!」
総合司会「総合司会の脇田明夫です」
総合司会「同じく総合司会の江口未音です」
総合司会「それでは早速始めましょう」
総合司会「まずはこちらからです」
女性ピン芸人「こんにちは。私、日比野ゆいです 今から冗談を言いますので、聞いてください」
〇おしゃれなリビングダイニング
夏木藍衣「そういえばあの人、ラジオ番組に出てたわ」
〇大きな公園のステージ
女性ピン芸人「私だけでしょうか 冬の時期の雨を、みぞれと錯覚してしまう時」
女性ピン芸人「私だけでしょうか 今までは馬肉をバカの肉と思っていた時」
女性ピン芸人「私だけでしょうか ちりとりと早とちりと錯覚してた時」
〇おしゃれなリビングダイニング
夏木藍衣「ちょっと笑っちゃうわね」
やがて、藍衣の好きな芸人が登場した。
〇大きな公園のステージ
「みなさん、どうもー!あけましておめでとうございます! ユーカリーズでーす!」
お笑い芸人「去年は色々とありましたが、今年はいい年であってほしいですね」
お笑い芸人②「僕としては、先日従兄弟が結婚したんで今年は婚活したいなと思います」
お笑い芸人③「フライの親戚?」
お笑い芸人②「それはトンカツ!」
お笑い芸人「結婚に向けた準備のことね」
お笑い芸人③「僕はある事に挑戦してみます」
お笑い芸人②「たとえば?」
お笑い芸人③「姪活」
お笑い芸人「なるほど。姪っ子が産まれたと」
お笑い芸人③「メーメー言って面倒見てやろうかと」
お笑い芸人「それじゃヤギ!」
お笑い芸人「ちなみに僕はペットと一緒にいい年を過ごせたらと思ってます」
お笑い芸人②「具体的には?」
お笑い芸人「ペットをみんなカフェに預ける」
お笑い芸人②「それじゃあ矛盾!!」
お笑い芸人「そりゃいかんな」
「どうも、ありがとうございましたー!」
〇おしゃれなリビングダイニング
夏木藍衣「面白かったー!」
〇教室
秋月萌黄「すごかったじゃない! 私は冬休みはお姉様の公演を見に行ったわ!!」
冬元茜音「その時の話、聞かせて!!」
〇ホール
秋月萌黄「そろそろ始まるわね」
秋月雄二「そうだな」
〇時計台の中
演劇部員「さあ助手よ。この中に手がかりがあるはずだ」
秋月響「ここに事件解決のヒントがあるのですか?」
探偵「一緒に探すの手伝う」
数分後。
演劇部員「ほらご覧。私の目に狂いはなかったろう」
秋月響「さすがですね」
探偵「ああ見えて彼は天才だ」
〇噴水広場
「犯人が分かったのですか?」
演劇部員「ご名答。この私に狂いはない」
演劇部員「教えて下さい」
「ではお願いします」
演劇部員「それでは正解を言いましょう」
演劇部員「この事件の犯人は、ずばり、あなたですよ!!」
演劇部員「何故なのですか?」
演劇部員「動かぬ証拠があります。足のところですよ」
演劇部員「そういえば、必死になって隠してたわよね」
演劇部員「あれは返り血ですよ。 あなたは毒殺であたかも事故死に見せかけ殺害しようとしたら、返り討ちにあって怪我したんですよ!!」
演劇部員「嘘でしょう!?」
演劇部員「何故あんなことを?」
演劇部員「私の愛するペットを殺めた仕返しです・・・ それだけで、私は愛する人を殺めてしまったんです・・・」
演劇部員「一件落着だ」
「はい!!」
〇ホール
秋月雄二「凄かったよな」
秋月萌黄「そうね。私はあのメガネの人かと思ったわ」
秋月雄二「これだから推理物はドキドキするよな」
〇教室
秋月萌黄「というわけ」
冬元茜音「私は、今度誕生日なの!家族でお出かけするのよ! それと冬休みは、テレビで映画を楽しんだの!」
秋月萌黄「それ、私も見たわ!すっごく面白かったわ!」
山下俊樹「先生、来るぞ!」
三村泰「座ろう!」
榎木麻衣「さて皆さん、3学期が始まりましたが、卒業を間近に控えてきてますので、卒業に向けた準備を進めていきましょう」
春野桃子「わかりました!」
大久保樹「具体的には、何をするんですか?」
榎木麻衣「タイムカプセルや卒業アルバムに関することです」
「わかりました!」
榎木麻衣「卒業遠足などのプログラムもありますよ」
〇リサイクルショップの中
放課後。
ハートフル「3学期、始まったのね」
春野桃子「今日の始業式の後、先生が卒業に向けて準備していきましょうって言ったのよ」
大久保樹「中学校は小学校よりも勉強が難しくなるって言ったぞ」
夏木藍衣「友達と別れるのはつらいわ・・・・」
秋月萌黄「そういえば私立中学の受験だの転勤だので中学が違う場所になるってぼやいてる子もいたわ・・・」
冬元茜音「私も前の学校の子とサヨナラするとき泣いちゃったわ・・・」
グレートフル「茜音ちゃんはそういえば転校してきたんだよね?」
冬元茜音「そうよ。親の転勤で来たの」
グレートフル「それは大変だったね」
ジョイフル「泣くんじゃないよ。連絡は取ってるのか?」
冬元茜音「一応手紙を書いたりしてるわ」
ジョイフル「そうか。春は出会いと別れの季節だもんな。 お前らの卒業とともに、ここを閉めることになる」
デライト(何とかダークランドとの抗争にけりがつけばいいんだけど・・・・)
〇シックなリビング
その夜。
春野桃子「今日から3学期だけど、4月から別の学校に行く子もいるって」
春野正幹「元気出しなよ。連絡先は交換してるだろ?」
春野桃子「してるわよ」
春野雫「桃子、中学でも新しい友達はできるから、元気出して」
〇教室
次の日。
榎木麻衣「はい、皆さんおはようございます」
おはようございます!
榎木麻衣「今日は卒業に向けた準備を進めていきましょう」
三村泰「具体的には何をするんですか?」
榎木麻衣「タイムカプセルに関する話や、卒業アルバムに関する話をするんですよ」
脇田こころ「タイムカプセルは何を入れていつ埋めて、いつ掘り出すんですか?」
榎木麻衣「それを今から話していくんですよ」
茂木しおん(私、卒業したらオーストラリアに引っ越しちゃうの・・・・ お父さんが転勤なの・・・)
山下俊樹「しおんちゃん、元気ないなぁ・・・」
榎木麻衣「まずは、タイムカプセルに関する話です。 始めにタイムカプセル委員を決めましょう」
「わかりました!」
クラス間での話し合いの結果は、こうなった。
榎木麻衣「最終的には、春野さんと大久保さんになりました」
春野桃子「頑張ろうね、樹君」
大久保樹「ああ!小学校生活最後の思い出作りだ!」
〇学校の廊下
中休み。
春野桃子「しおんちゃん、落ち込んでるけど、どうしたの?」
茂木しおん「私、春からオーストラリアに行くの・・・・ お父さんが転勤になったからよ・・・」
大久保樹「家族で引っ越すのか・・・ 寂しくなるよな」
茂木しおん「だから、もう会えなくなるんだって思うと、泣きたくなるの・・・・」
春野桃子「何とかできないかなぁ?」
大久保樹「俺、あいつの力になってあげたいんだよ」
夏木藍衣「私もその気持ち、わかるわ・・・・」
秋月萌黄「励ましてあげようよ!」
冬元茜音「そうね!秋月さんの言うとおりだわ!」
夏木藍衣「いいわね!」
〇通学路
帰り道。
茂木しおん「私、この街にずっといたい・・・! オーストラリア、行きたくない・・・・!」
その時だった!
ワース「いい獲物を見つけましたぞ」
茂木しおん「誰!?やめて!」
ワース「黙りなさい!出でよ、ディザスター!」
ディザスター「ディザスター!」
ワース「今日の獲物はあいつですぞ!」
茂木しおん「イヤーッ!」
ワース「思いっきり暴れるのです!」
町はパニックに陥った!
〇学校沿いの道
春野桃子「何かしら?」
次の瞬間、桃子たちはびっくりした。
春野桃子「ディザスターだわ!」
大久保樹「急ごう!」
秋月萌黄「そうね!」
冬元茜音「お母さんには遅れるって連絡入れるわ!」
夏木藍衣「私も連絡する!」
一行は駆け出した。
〇通学路
ワース「これは愉快ですなぁ」
「やめなさい!」
ワース「誰ですか!?」
春野桃子「やっぱりあなたね!」
夏木藍衣「友達に何てことしてくれたの!」
秋月萌黄「今すぐ元に戻してよ!」
冬元茜音「友達をいじめるなんて卑怯よ!」
大久保樹「そうだぞ!」
春野桃子「変身するわよ!」
大久保樹「ああ!」
「オッケー!」
〇キラキラ
「ミラクルマジカルチェーンジ!」
「ミラクルマジカルチェーンジ!」
チアフルスマイル「チアフルスマイル、可愛く登場!」
チアフルシック「チアフルシック、可憐に登場!」
チアフルポップ「チアフルポップ、元気に登場!」
チアフルエレガント「チアフルエレガント、美しく登場!」
チアフルナイト「チアフルナイト、勇敢に登場!」
「私たち、ミラクルマジカルガール!」
「みんなの笑顔と幸せ、守って見せる!」
〇通学路
ワース「お出ましですか!やってしまいなさい!」
ディザスター「ディザスター!」
チアフルスマイル「行くわよ!」
チアフルナイト「ああ!」
「うん!」
ディザスター「ディザスター!!」
チアフルスマイル「それっ!!」
チアフルスマイル「チアフルスマイルハート!!」
チアフルシック「チアフルシックハート!!」
チアフルポップ「チアフルポップハート!!」
チアフルエレガント「チアフルエレガントハート!!」
チアフルナイト「行くぜ!!」
チアフルナイト「喰らいな!」
ディザスター「ディザスター!!」
ワース「この私を怒らせるとは・・・!!」
チアフルナイト「怒ってるのは俺らだ!! スマイル、トドメを刺すぜ!」
チアフルスマイル「オッケー!ナイト!」
「オッケー!!」
〇カラフル
チアフルスマイル「チアフルスマイルハート!!」
チアフルシック「チアフルシックハート!!」
チアフルポップ「チアフルポップハート!!」
チアフルエレガント「チアフルエレガントハート!!」
チアフルスマイル「ナイト、お願い!!」
チアフルナイト「ああ!」
大きな四葉のクローバーが出来上がった。
チアフルスマイル「行くよ!!」
「ミラクルマジカルクローバーアターック!!」
「ミラクルマジカルクローバーアターック!!」
「ミンナハッピー・・・」
「みんな明るく、」
「笑顔♪」
〇通学路
ワース「次はそうはいきませんよ!!」
春野桃子「しおんちゃん、目を覚まして!!」
茂木しおん「みんな!私は何してたの?」
夏木藍衣「悪夢を見てたのよ」
茂木しおん「私、春からオーストラリアに行くの・・・ お父さんが転勤で・・・」
〇明るいリビング
回想。
しおんの父親「聞いてくれ」
茂木しおん「お父さん、どうしたの?」
しおんの母親「何かあったの?」
しおんの父親「今度の4月からオーストラリアへと転勤が決まった」
しおんの母親「しおんたちは?」
しおんの父親「みんなで行くことになる。 オーストラリアでは9月から学校だもんな」
しおんの兄「僕はどうなるの? 僕は剣道部の推薦で国立大学に行くのに・・・」
しおんの父親「安心してほしい。僕の友達が君を住まわせてくれるそうだ。バイト、するんだろう?」
しおんの兄「嬉しいけど・・・」
しおんの父親「しかも住み込みだぞ」
しおんの兄「ありがとう・・・」
しおんの父親「兎に角、オーストラリアへの転勤が決まった。大翔以外はオーストラリアに行くぞ。大翔、夏休みとかに来るといい」
しおんの兄「わかった」
茂木しおん(別々は嫌・・・!!)
〇通学路
茂木しおん「という訳。兄貴は住み込み先から国立大学に行くけどね」
秋月萌黄「しおんちゃん、私たちは離れててもずっと友達」
冬元茜音「そうよ。涙を拭きなさい」
茂木しおん「ありがとう。連絡先も交換しましょう」
絆の深まったメンバーだった。
茂木しおん「私、離れててもちゃんと連絡入れるわ」
大久保樹「元気になってよかったな」
春野桃子「そうね!」