ロボット災害

夏目心 KOKORONATSUME

11 突入作戦(脚本)

ロボット災害

夏目心 KOKORONATSUME

今すぐ読む

ロボット災害
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇空港の滑走路
  アメリカの空港。
ロボット「輸送機ノ到着ヲ確認。コレヨリ、荷物ノ搬送ヲ開始スル・・・」

〇地下駐車場
ロボット「トラックノ到着ヲ確認。荷物ノ搬送ヲ開始スル・・・」
久保直樹「や、やっと着いた・・・道中マジでしんどかったな・・・」
影山純也「ぼさっとしてる場合じゃ無いぜ。ロボットの目はこっちに向いて無い。早く移動するぜ・・・」
桐ヶ谷誠「わ、分かりました・・・」
  俺達が入ったコンテナがトラックに積み込まれた後、俺達はコンテナから出て目的地に着くまでにロボットに見つからない様に
  隠れていた。トラックの扉が開いてロボットが荷物を取り出していなくなった隙に俺達はトラックから降りた。
影山純也「お前ら、先ずはここまで良く耐えてくれた!だけど本当に大変なのはここからだ・・・」
桐ヶ谷誠「はい・・・」
久保直樹「今俺達がやってるのは、ゲームでもなんでも無い・・・現実なんですよね・・・」
影山純也「あぁ、現実だ。もしかすると、自分が死ぬかも知れないし、親しい誰かが死ぬかも知れないな・・・」
中島蒼「本当、やる前なのにもう足が竦んでるわ・・・」
影山純也「まぁ、慣れるって方が無理な話だけどな・・・」
桐ヶ谷誠「・・・影山さん、これからどうするんですか?」
影山純也「あぁ、これから俺達はこのビルのもっと下の方にあるメインコンピューターを壊しに行く。でも全員が一つに纏まって動くのは」
影山純也「得策じゃ無い。ここからは二手に別れて行動するぜ・・・」
桐ヶ谷誠「二手にですか?」
影山純也「そうだ。チームαとチームブラボーの二つにチームを分ける。ブラボーの指揮は俺が取る。お前らはどっちに行きたい?」
桐ヶ谷誠「・・・どっちに言ってもキツいのは変わらないな・・・」
桐ヶ谷誠「影山さん、俺はαに行きたいです!」
影山純也「分かった。やって見な・・・」
中島蒼「・・・影山さん、あたしもαを希望します!」
影山純也「分かった。そしたら久保がブラボーに成るな・・・」
久保直樹「任せて下さい!特訓の成果見せてやりますよ!」
影山純也「良し、後の組分けが決まり次第、突入を開始する。良いな?」
桐ヶ谷誠「大丈夫です!」
影山純也「あぁ、少し待ってな!」
中島蒼「誠・・・」
桐ヶ谷誠「蒼、大丈夫か?」
中島蒼「この状況で大丈夫って言えたらあたしは一人前ね。ハッキリ言うと、全然大丈夫じゃ無いわ・・・」
桐ヶ谷誠「・・・だよな・・・幾ら武器が使えるからって・・・」
中島蒼「本当・・・絶対大丈夫なんて事はこの世の中に存在しないのね・・・」
桐ヶ谷誠「あぁ・・・」
中島蒼「誠、改めて聞きたいんだけど、誠はどうしてこの作戦に志願したの?あたしはお父様とお母様の仇を討ちたいからだけど・・・」
桐ヶ谷誠「俺が志願した理由?やっぱ兄さんの事が心配だからだよ・・・」
中島蒼「そう・・・誠、前から思ってたけど、誠は優しいわ。自分のお母さんにどれだけ酷い事されても、絶対に逃げなかった・・・」
桐ヶ谷誠「そうかも知れないね・・・でも、母さんがロボットを連れて来た時は流石に堪忍袋の尾が切れたけど・・・」
中島蒼「あたし・・・誠のそう言う所を含めて、誠の事大好きよ・・・ロボットがいなかったら、誠と一緒に色んな所に行きたいし、」
中島蒼「色んな美味しい物食べたいって思うわ・・・だから・・・死なないでね・・・」
桐ヶ谷誠「・・・蒼も死なないでよ?」
中島蒼「・・・ありがとう・・・大好きだよ・・・」
影山純也「皆注目してくれ!組分けが終わった!作戦を説明するぞ!」
  影山さんからの呼び掛けにより、俺達は作戦の内容を頭に叩き込み、俺達は別々のルートでメインコンピューターのある部屋へと
  向かうのだった。

〇組織の廊下
影山純也「神崎、聞こえてるか?」
「はい。大丈夫です。今から私の方でハッキングしてロボットにウイルスを送り込みます。ロボットにはワクチンプログラムも」
「確認されてます。ウイルスが時間を稼いでる間に、メインコンピュータールームへ向かって下さい!」
影山純也「勿論だ。頼むぜ!」
「・・・これより、ハッキングを開始します!」
ロボット「外部カラノ攻撃ヲ確認!コレヨリ、ワクチンプログラムヲ起動シマス!修復完了マデ・・・」
久保直樹「おぉ!効いてる効いてる!」
影山純也「そりゃそうだ!どんなに強い相手でも、弱い所を突けば簡単に崩れる事だってある!」
影山純也「久保・・・」
久保直樹「はい?」
影山純也「大変なのはここからだ。もしロボット以外の何かが攻撃して来たりしたら、迷わず撃てよ?」
久保直樹「・・・分かってます。俺の事、待っててくれる人が居ますから・・・」
影山純也「・・・だな、お前ら、行くぞ!」
兵士「はい!!」

〇研究施設のオフィス
マリア・シモンズ「どうしたの!?何が起こってるの!?」
桐ヶ谷聡太「プロフェッサー!大変です!ロボットが外部からの攻撃を受けています!」
マリア・シモンズ「なんですって!?ロボットに抗える者がいるだなんて・・・!!」
桐ヶ谷聡太「先程、監視カメラの映像を確認したら、地下駐車場から何者かが侵入してました。相手は人間複数で、戦闘訓練を受けている」
桐ヶ谷聡太「者と見て間違いありません!」
マリア・シモンズ「なるほど・・・聡太君、対人迎撃システムを全て起動して!その後は一緒にメインコンピューターを守るわよ!」
桐ヶ谷聡太「分かりました!」

〇組織の廊下
ロボット「ワクチンプログラム起動中・・・修復完了マデ・・・」
桐ヶ谷誠「良し!いい感じだ!このまま行けば・・・!」
中島蒼「あ、あれは!!」
中島蒼「誠、危ない!!」
桐ヶ谷誠「あ、蒼!?」
桐ヶ谷誠「あぁ、危なかった・・・」
中島蒼「・・・ロボットを作った人達の仕業でしょうね・・・対人迎撃機を起動してくるなんて・・・」
桐ヶ谷誠「・・・ウイルスもいつまでも持たない・・・余り時間を掛ける訳には・・・」
中島蒼「なら、これを使いましょう!」
桐ヶ谷誠「良し、行こうか!」
中島蒼「手榴弾はあたしが投げるわ!」
桐ヶ谷誠「良し!行こう!」
  無人の迎撃システムを退けながら、俺達はメインコンピュータールームへとひたすら走るのだった。

次のエピソード:12 兄との再会 前編

成分キーワード

ページTOPへ