ロボット災害

夏目心 KOKORONATSUME

9 作戦会議(脚本)

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〇地下の避難所
  俺達が地下に避難してから約一ヶ月が経過した。俺と蒼、後から久保も影山さんから戦闘訓練を受けて、ナイフや銃、爆弾を
  使える様になっていた。ロボットが相手となると手榴弾などの爆弾を使える様にするのは必須だった。
影山純也「アズマ、あれから進展はあったか?」
東(アズマ)「そうですね・・・あれから海外のツテから話を聞いて見たんですが、アメリカのとある場所から微弱な電波が発信されてると」
東(アズマ)「聞いて、そこに狙いを絞ったら、ロボットを操ってるメインコンピューターの電波を確認できたと聞きました!」
影山純也「アメリカだって!?そりゃまた厄介な所に作ったもんだな!!」
東(アズマ)「はい、ですが、これさえ叩けば間違い無くロボットは機能を停止します・・・」
影山純也「だな・・・俺はちょっと情報を整理して来る。引き続き何かあったら聞かせてくれ・・・」
東(アズマ)「分かりました!」
  それから数分後。俺達は影山さん達に呼び出された。
影山純也「急に呼び出してすまなかったな」
桐ヶ谷誠「いえ、大した事無いです・・・」
中島蒼「今日はどうしたんですか?」
影山純也「そうだな・・・先ずはこの一ヶ月間良く頑張ったな・・・」
久保直樹「いえいえ!なんか自分が強くなるって考えたら楽しくて!」
影山純也「そ、そうか・・・真面目に言うが、使い方を間違えないでくれよ?」
久保直樹「分かってますって!」
影山純也「あぁ、そこは分かってくれ・・・それはそうと、本題に入るぜ・・・」
桐ヶ谷誠「どうしたんですか?」
影山純也「アズマから聞いた話なんだが、アメリカにロボットのメインコンピューターがあるって話を聞いてな・・・」
中島蒼「え?その話本当ですか!?」
桐ヶ谷誠「でも、アメリカに行くならどうやって?空港も港も、ロボットに占拠されてるし・・・」
影山純也「まぁまぁ落ち着け。外の状況を独自に調べたりして作戦を立てた。お前らにも説明するから良く聞いてくれ・・・」
桐ヶ谷誠「あ、はい・・・」
影山純也「良し、じゃあ良く聞いてくれ。お前らも知っての通り、地上はロボットに制圧されてる。安全に道を通るには下水道を通る他無い」
影山純也「お前ら、この地図を見てくれ・・・」
桐ヶ谷誠「これは?」
影山純也「あぁ、このアジトから空港へ向かう為の地図だ。このルートなら地下から空港の貨物室へ行ける・・・」
中島蒼「あの、影山さん・・・この流れで思ったんですが、もしかして・・・」
影山純也「お嬢ちゃん察しが良いな!そうだ、荷物に紛れて俺達をアメリカに連れてってもらうって寸法よ・・・」
桐ヶ谷誠「えぇ!?て事は、日本からアメリカに輸入してる部品があるって事ですよね!?」
影山純也「そう成るな・・・」
久保直樹「うひゃあ・・・なんかそれらしい事しますね!!」
影山純也「まぁ、これが俺が考えた作戦よ。この話を聞いた上でお前らに聞きたい。お前ら、一緒に行ってメインコンピューターを」
影山純也「ぶっ壊さないか?自身が無いなら、経験豊富な面子だけを連れてくつもりだ・・・」
桐ヶ谷誠「・・・・・・」
久保直樹「・・・・・・」
久保直樹「影山さん、俺も連れてって下さい!」
影山純也「いいのか?これからやる事は死ぬ程怖いぜ?」
久保直樹「確かにそうです。でも、俺にとって一番嫌なのは、学校の先生がロボットだって事なんです。その人と喋ったり、相談して」
久保直樹「もらったり、そりゃ怒られたりもした事あるけど、やっぱ俺、教えてもらうなら人間の先生がいいし、こんな風にした奴らを」
久保直樹「一発殴ってやりたいんです・・・」
影山純也「そうか・・・なら止めてやるのは失礼だな。久保、作戦参加を承認するぜ・・・」
久保直樹「ありがとうございます!絶対やり遂げましょうね!!」
中島蒼「影山さん、あたしは最初から行くつもりで訓練を受けてました。ロボットを全滅させて、お父様達の仇を討ちたい・・・」
中島蒼「だから連れてって下さい!」
影山純也「分かった・・・但し一度踏み出したら引き返せないって事だけは分かっとけよ?」
中島蒼「ありがとうございます!」
影山純也「さて、後はお前だけだ。誠、君はどうしたい?」
桐ヶ谷誠「・・・・・・」
桐ヶ谷誠「影山さん、やっぱり俺も行きたいです」
影山純也「そうか・・・お袋さんの仇討ちかい?」
桐ヶ谷誠「俺の母さんは問題じゃありません・・・アメリカには兄さんが働いてたんです。可能性は低いですが、もしかすると兄さんは」
桐ヶ谷誠「生きてるんじゃないかって・・・ロボットはどの道倒すつもりだし、何より、兄さんの安否を確かめなかったら、」
桐ヶ谷誠「一生後悔すると思います」
影山純也「そうか・・・誠には兄さんがいたのか・・・皆の気持ちは良く分かった。各々、いつでも出れる様にしてくれよ?」
桐ヶ谷誠「はい!!」
  影山さんはアメリカへの密航作戦を俺達に打ち明けてくれた。俺達の気持ちは一ヶ月前のあの日から変わっておらず、
  俺達は武器や食料を準備して時間が来るのを待つのだった。

次のエピソード:10 アメリカへ

コメント

  • レジスタンスなんて、話がとても盛り上がりますね!!
    親を亡くした子供たちが腕を磨いて活躍するのが、ハインラインのSF小説みたいで熱いです👍
    作戦が楽しみです。

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