〇木造の一人部屋
東条　風（とうじょう　ふう）「あぁぁぁ・・・、正月が終わっちゃったぁぁぁ・・・、やる気が出ないぃ・・・」
風弟「正月が終わって、もう一週間経つんだけど・・・」
風弟「姉貴さぁ、いい加減に宿題やったら？　もうそろ間に合わなくなるんじゃねぇの？」
東条　風（とうじょう　ふう）「あぁ、やる気が出たらやるよ～」
風弟「ダメだ、ダメ姉貴だ」
東条　風（とうじょう　ふう）「そういうけどさぁ、あーたはちゃんと宿題やってるのかなぁっ!!」
風弟「終わってるよ、今は次の学期の予習してる」
東条　風（とうじょう　ふう）「・・・・・・」
東条　風（とうじょう　ふう）「なーんか、今の話を聞いて、やる気無くなっちゃったぁ。あーあ、私は悪くなーい」
風弟「この姉貴、根っこから腐ってる・・・。俺にはどうすることも出来ねぇ・・・」
東条　風（とうじょう　ふう）「あれ、園からだ」
東条　風（とうじょう　ふう）「えぇっ!?　今度一緒に宿題やるっ!?　私、まだ宿題なんて開いてもいないんだけどっ!?」
東条　風（とうじょう　ふう）「終わったぁぁぁぁああああ!!!!!!!!」
風弟「この姉貴、本当にダメだ」
風弟（あとやっぱり、園さんは凄いなぁ。姉貴を一瞬でやる気にさせた・・・）

〇車内
園ママ「園、何してるの？」
西條　園（さいじょう　その）「風にLIMEしてるんだ～。今度、宿題を一緒にやろって」
園ママ「いいね～。でも、園は宿題、終わってなかった？」
西條　園（さいじょう　その）「大体、終わらせてるよ～。風と一緒にやる用の簡単な問題だけ残してるんだ～」
園ママ「へぇ、それはどうして？」
西條　園（さいじょう　その）「要所要所で宿題のことを言わないと、風はやらないし。かと言って、私が先に終わってると焦らせちゃうし」
西條　園（さいじょう　その）「だから、いい塩梅で宿題もしないとねっ!!」
園ママ「流石、園。風ちゃんのことを考えてるね」
園パパ（はぁ、年々、母娘の会話がどんどん計算高くなっていく・・・）
園ママ「パパ？　今日はパパが私達に服をプレゼントしてくれるの～？」
西條　園（さいじょう　その）「え、やった～！」
園パパ「え、そうなのか？　そんな約束・・・」
園ママ「だってパパ、大晦日から三が日ずっと高いお酒をガバガバ飲んでたけど、私は一切文句を言わなかったでしょ？」
園ママ「大掃除、私が頑張ってる横で動画をずっと見てても、一切文句を言わなかったし」
西條　園（さいじょう　その）「あと、金曜日は後輩の方とパチンコに行ったんだって～」
園パパ「あぁ、じゃあ、ママと園に一着ずつだなぁ！　楽しみだなぁっ!!」
園パパ「・・・ごめんなさい」
西條　園（さいじょう　その）「ママ、怒ってるの？」
園ママ「ううん、全然」
園ママ「お酒もパチンコもパパの稼いだお金だし、パパはそれだけ休みが必要なぐらい頑張ってるからね」
園ママ「楽しいお正月を過ごせたのも、パパのおかげ。ありがとう、パパ」
園ママ「・・・大好き///」
園パパ「あ、うん、俺も・・・、好きだよ」
園ママ「ありがと///」
園ママ「あ～、服買うの、楽しみ～！」
園パパ（いっつもこれで、丸め込まれるんだよなぁ・・・）

〇女性の部屋
香の従妹ちゃん「あー、また負けたぁっ!!　全然一位取れないんだけどぉっ!!」
香の従弟くん「いや、愛良はお正月しかこのゲームやらないし、仕方無いんじゃない？」
香の従弟くん「僕は友達の家で何度かやったことあるから・・・」
香の従妹ちゃん「やだぁっ!!　負けたままとか、やだぁっ!!」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「大丈夫。時間はあるから、もう一回やろ？」
香の従妹ちゃん「やったー！　お姉ちゃん、大好きーっ!!」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　（私も大好きーーーーっ!!!! 双子、可愛いーーーーっ!!!!）
香の従弟くん「でも、香お姉ちゃんはこのゲーム上手いんだ。凄いなぁ・・・」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　（くっそ練習したからねぇ、一週間で100時間はやったかなぁ・・・）
南沢　香（みなみさわ　かおり）　（あー、目が痛い）
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「ううん、全然。大したことないよー」
香の従妹ちゃん「あー、お姉ちゃん！　次は愛良が勝つんだからねっ!!　愛良が一位になるんだからっ!!」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「えー、私も負けないぞー？」
香の従弟くん「僕も、負けないよっ!!」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　（よし、そらから教わった絶対に気づかれない接待プレイを発揮する時！）
南沢　香（みなみさわ　かおり）　（二人の笑顔のため、死んでも成功させる）
香の従弟くん「お姉ちゃん、顔、怖いよぉ・・・」

〇学生の一人部屋
北原　そら（きたはら　そら）「んっ、もう夜・・・」
北原　そら（きたはら　そら）（そういえば、親共は本州の親戚に会うとかで、今は家で一人か）
北原　そら（きたはら　そら）「さて・・・」
北原　そら（きたはら　そら）「・・・・・・」
北原　そら（きたはら　そら）「もうひと眠り、今晩は徹夜ゲームだな」
　　エピソード34
　　「みんなの冬の過ごし方！」
　　～　完　～

〇教室
北原　そら（きたはら　そら）「冬休みだが気合を入れて・・・」
北原　そら（きたはら　そら）「振り返りをするぞっ!!」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「無理しなくてもいいと思うよっ!?」
北原　そら（きたはら　そら）「ミュージック、スタートっ!!」

〇教室
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「「叫んじゃうほど愛おしい」 振り返りしまーす！」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「絶賛、冬休み中っ!!」
北原　そら（きたはら　そら）「休みは至高」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「園は、家族で買い物に行ったって！」
北原　そら（きたはら　そら）「仲良し家族、良きかな」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「風は全然、宿題してなくて・・・」
北原　そら（きたはら　そら）「私も、そこまでやってない」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「私は、従妹と遊んだーっ！」
北原　そら（きたはら　そら）「たまに会う人は、なんか楽しい」
北原　そら（きたはら　そら）「しかし、こんな休みも無限ではない」
北原　そら（きたはら　そら）「いつかは、終わりが来るのだ」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「じゃあ、また４人で遊ばないと」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「永遠に残る、思い出作りなんてねっ!!」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「次回、「冬の思い出作り！」」
北原　そら（きたはら　そら）「乞うご期待」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「・・・・・・」
北原　そら（きたはら　そら）「・・・・・・」
南沢　香（みなみさわ　かおり）　「ちなみに、そらは何をしてたの？」
北原　そら（きたはら　そら）「ずっと寝てた」