5 計画始動 後編(脚本)
〇田舎の学校
中島蒼「また爆発!?誠と久保君は大丈夫!?」
男性警官「お待たせしました!状況は!?」
中島蒼「あぁ!やっと来てくれた!今あたしの友達が中に誰かいないか調べてて!」
女性警官「え?子供だけで行ったの?」
中島蒼「ご、ごめんなさい!放って置けなくて!」
男性警官「まぁ、お友達も僕達が助ける。君はここで待っててくれ!おい、行くぞ!」
女性警官「えぇ!」
中島蒼「誠・・・久保君・・・お願いだから無事でいて!!」
〇学校の廊下
久保直樹「くそなんて奴だ!まだ追って来やがる!」
久保直樹「ったくマジでヤバいぜ!」
桐ヶ谷誠「あぁ、多分あいつ、外に出ても追い掛けてくるぞ・・・」
久保直樹「おいおい!手の施しようがねぇじゃんそんなの!!」
桐ヶ谷誠「ともあれ、この状況を誰かに知らせないと!!」
男性警官「あぁ!君達!」
久保直樹「あぁ!お巡りさん!!」
女性警官「あなた達!なんて無茶を!!他に誰か見掛けなかった?」
桐ヶ谷誠「はい、大怪我した生徒は一人見つけましたが、直ぐにロボットが来て・・・」
女性警官「分かったわ!外でお友達が待ってるから、あなた達は逃げなさい!」
桐ヶ谷誠「分かりました!久保、早く行こう!!」
久保直樹「だな!お巡りさん、気を付けて!あのロボット、ミサイル使って来るから!」
男性警官「な、なんだってぇ!?」
女性警官「ロボットにミサイルなんて・・・」
女性警官「とにかく!あなた達は逃げなさい!!」
久保直樹「はい!」
男性警官「・・・なんて事だ・・・うちの署にもロボットはいるけど、ミサイルなんて初耳だぞ・・・」
女性警官「でもやるしか無いわ!ロボットがこれ以上被害を出さない様に!」
男性警官「そうだな!」
ロボット「別個体ヲ確認、コレヨリ殲滅スル・・・」
男性警官「警察にはそこまでの火力は無いけど・・・」
男性警官「さぁ来い!化け物!!」
〇田舎の学校
中島蒼「やっぱり駄目かぁ・・・119に幾ら掛けても繋がらない・・・」
桐ヶ谷誠「蒼!お待たせ!」
中島蒼「あ!二人共無事だった!?」
久保直樹「まぁ、何とかな!お巡りさんが来てくれてな!」
桐ヶ谷誠「所で、消防隊と救急車は?」
中島蒼「それが・・・薄々考えたら消防署や病院にもロボットが配備されてるの思い出して・・・もしかすると・・・」
桐ヶ谷誠「そうか!確かに消防署や病院にもロボットは有る!今の状況なら!」
久保直樹「マジかよ・・・もしそっちでもロボットが暴れてたら、呼びたくても呼べないって訳か!!」
中島蒼「考えたく無いけどそうなるわね・・・あたし達が何をどうしてもお手上げだわ・・・」
桐ヶ谷誠「・・・悔しいけどそう見たいだな・・・」
久保直樹「や、やべぇ!!なぁ!早くここを逃げないか!?お巡りさん達も心配だけど、俺達じゃどうにもならねぇ!!」
中島蒼「で、でも!逃げるってどこに!?」
桐ヶ谷誠「俺も分からないけど、今はどこか隠れられる場所を探そう!!」
中島蒼「そうね・・・行きましょう!!」
ロボット「ターゲットノ逃走ヲ確認。追跡ヲ開始スル・・・」
〇通学路
桐ヶ谷誠「ロボットは・・・?まだ追い掛けてくるか!?」
久保直樹「このまま逃げてもジリ貧だぜ・・・」
久保直樹「あ、おい!あそこの建物の中に隠れようぜ!!」
中島蒼「分かったわ!このまま逃げるなんて無理だからね・・・」
ロボット「ターゲットロスト・・・何処ニ居ル?」
久保直樹「良かった!何とか凌いだ見たいだぜ!」
桐ヶ谷誠「でも、これからどうするよ・・・?いつか腹も減るし、このまま逃げても絶対追い付かれる・・・」
中島蒼「問題はそこね・・・」
中島蒼「・・・!?何!?」
影山純也「何だ?ロボットがいるかと思ったら、どっかのガキか・・・ここで何をしてるんだ?」
桐ヶ谷誠「いや!あの、その・・・俺達、突然ロボットに襲われて・・・」
影山純也「なるほどね・・・だから一目散に逃げたと・・・」
中島蒼「そ、そう言う事にはなりますが、あなたは一体・・・」
影山純也「まぁこの話は後でゆっくりできるな・・・お前ら、俺と一緒に来い。あっちでなら話し易いだろう・・・」
久保直樹「おいおい!なぁ桐ヶ谷!どうするよ!?」
桐ヶ谷誠「・・・今は迷ってる場合じゃ無いし、このままにしても俺達が危ない・・・!」
久保直樹「だ、だよな・・・」
中島蒼「分かりました、あたし達皆着いて行きます!」
影山純也「決まりだな、ガキ共、音をなるべく立てるなよ?」
俺達がロボットから逃げる道中、見知らぬ男と出くわし、俺達は全員着いて行く事とした。ロボットからの追跡を一時的に躱し、
俺達は男と一緒にとある場所へと向かうのだった。