転生した妹と召還された兄

筑豊ナンバー

2、巨大な複数組織の共闘(脚本)

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〇けもの道
不知火 明花「お!!目が覚めたみたいだな!!」
アイカ「ッ・・・!?」
不知火 明花「そんなに警戒しなくてもいい。俺は君の味方だ!」
アイカ「・・・」
不知火 明花「俺の名は不知火 明花。 君の名は?」
アイカ「・・・アイカ」
不知火 明花「可愛い名だな。 親がつけてくれたのか?」
アイカ「お兄ちゃんが・・・あれ?」
  この世界に生まれて血のつながった人とはいちどもあっていないはず。
  なのに私は名付けの親を存在しないはずの兄と答えていた。
不知火 明花「そうか!兄がいるんだな!」
アイカ「・・・」
不知火 明花「勝手だがアイカが寝ている間に体を調べさせてもらった。・・・体中相当ボロボロだな」
不知火 明花「何があったんだ?」
アイカ「・・・・・・」
不知火 明花「・・・まあ初対面で信用できないのはわかる。気が向いたら話してくれ」
不知火 明花「ほら! 喉乾いてるだろ?」
アイカ「どうも・・・ふーふー・・・」
不知火 明花「疲れてるだろ? おれはもうちょい起きてみはっとくからまた寝ていいぞ」
不知火 明花「寒かったらこいつをすかえ」
アイカ「なんでこんなに良くしてくれるんですか?」
不知火 明花「なんでだろうな・・・」
不知火 明花「もしかしたらどこまでもお人好しだった親友の影響かもな」
不知火 明花「明日は早くから動くからもう寝た方がいいぞ」
アイカ「・・・分かりました」
不知火 明花「・・・・・・アリスは今頃何やってんだろうな・・・」

〇森の中
アイカ「ハア・・・ハア・・・」
不知火 明花「大丈夫か?ほら水!!」
アイカ「ありがとうございます」
不知火 明花「のみすぎるなよ 水分を取りすぎるとミネラルや塩分が──」
アイカ「・・・?」
不知火 明花「あー・・・なんやかんやで死んじまうから気を付けろ」
アイカ「きっ気を付けます!!」
不知火 明花「だいぶ歩いたしそろそろ休むか!!」
アイカ「はい!」

〇ビルの地下通路
???「もう一人の脱走者は見つかりましたか?」
警備「いえ。すべてのフロアを確認しましたが手がかり一つありません。 やはり外部へ逃げているものかと思われます」
???「そうですか 念のためもうしばらくそうさくおねがいします」
警備「了解」
アドソン・ケイン「やあやあ!!探したぞ!!」
???「吸血鬼の嗅覚なら探すまでもないでしょう?」
アドソン・ケイン「ここは薬品臭くてかなわん──とそれより朗報だ!!」
???「見つかったのですか?」
アドソン・ケイン「ああ!!今は部下が向かっている!!」
???「助かります!!それでその部下とは?」
アドソン・ケイン「元々我々の象徴とも言える存在である吸血鬼の女王だった女だ。その名は────」

〇山中の川
不知火 明花「まずいな曇ってきやがった。 けっこう降りそうだ」
アイカ「明花さん!あれ!!」

〇洞窟の入口(看板無し)

〇山中の川
不知火 明花「洞窟か!」
不知火 明花「でかしたアイカ!!これで雨宿りができる」
アイカ「えへへ」
不知火 明花「なっ!?鎖!?」
不知火 明花「アイカ!!このまま東の方向に進めばム 村がある!そこに助けを求めるんだ!!」
アイカ「明花さん!!」

〇洞窟の入口(看板無し)
不知火 明花「クソ!!ほどけねえ!!」
不知火 明花「やるしかねえか」
  洞窟の奥から伸びた鎖と凄まじい殺意。
  相当厄介そうだ。
  できれば足に絡みついた鎖をほどいてこの場から逃げ出したいが。鎖の持ち主はそれを許してはくれないだろう
不知火 明花(仕掛けはできたあとは鬼が出るか蛇が出るか・・・)
不知火 明花「こりゃ鬼っぽいな・・・」

〇洞窟の深部
不知火 明花「ッ!!・・・いててて」
「まさか貴様があの少女を連れているとはな!! 魔王軍偵察部隊『不知火 明花』!!」
不知火 明花「カーミラ・ミレー!!なんであんたが!?」
カーミラ・ミレー「我々が人類に負けたのは太陽があったからだ。太陽さえなければ我々が負けることはなかった」
カーミラ・ミレー「太陽を克服するにはあの娘が必要なのだ」
不知火 明花「俺たちの主君は死んでとっくに戦争は終わったんだ!! 魔王が人類への復讐を望んでると本気で思ってるのか!?」
カーミラ・ミレー「あの娘を引き渡せ」
不知火 明花「断る!!」
カーミラ・ミレー「ならば力ずくで奪うのみ!!」
不知火 明花「良いだろう!!俺があんたを止めてやる!!」

〇山奥の研究所
警備「なっ!?あんた異世界の人間か!?」
「黙れ」
杉本 継治「・・・・・・不死の薬を生み出そうとしている組織『エリクサー』。 都市伝説だと思っていたが実在しているとはな」
杉本 継治「警戒される前にこのまま潜入する!!」

次のエピソード:3、奪還

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