いわく鑑定士

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〈強い自分になれる〉お面(脚本)

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〇時計台の中
鑑定士「この世には〈いわく〉を抱えた呪いの品が存在します」
鑑定士「私はそんな〈いわく〉付きの品専門の鑑定士」
鑑定士「さて、本日の〈いわく〉は、一体おいくらになるのでしょうか・・・」
直井 優一「タップライダー、ただいま参上!!」
直井 優一「マァーックス!!!!」
鑑定士「ご依頼の品はお持ちでしょうか」
直井 優一「もちろんさ!!これだァッ!!」
直井 優一「すいません、こんな使い古したお面・・・ 売れないですよね・・・」
鑑定士「いえ、素敵なお面です。 よくお似合いでしたよ」
直井 優一「お優しいですね・・・ 父との思い出の品なんです」
直井 優一「あれは僕がまだ7歳の頃でした────」

〇荒廃したショッピングモール
タップライダー「平和な世界は俺が守る!!」
タップライダー「指先に魂込めて!タップビーム!!」
敵「グアアァァッ!!」

〇大きな公園のステージ
タップライダーMAX「皆、また会おう!!マーックス!!」
「マーックス!!」
直井 優一「マーックス!!」
直井 優一「パパ、めちゃめちゃカッコよかったね!!」
直井 正一「パパもびっくりしたよ、 最近のヒーローは洒落てんなぁ」
直井 正一「パパが子供の頃の初代タップライダーなんてな、顔の下半分が丸見えで────」
???「あー、”ナヨい”くん見ぃーっけ!」
いじめっ子「今日はパパとお出かけでちゅかー?」
いじめっ子「1人じゃこわくてお外も歩けませんってか?」
直井 優一「ち、ちが・・・」
直井 正一「おい、君たち!」
いじめっ子「じゃ、また学校でなー!”ナヨい”くん」
直井 正一「優一、今の・・・」
直井 優一「友達だよ、パパ」
直井 正一「そうなのか・・・?」

〇お祭り会場
直井 優一「パパも半分食べるー?」
直井 優一「あれ?パパは!?」
直井 正一「優一、ごめんごめん」
直井 優一「タップライダーMAXのお面!!」
直井 正一「タップライダーから優一にな、 プレゼントだそうだ」
直井 優一「えっ、マックスから!?パパ会ったの!?どこ!?」
直井 正一「いや、もう次の戦いへ向かってしまった」
直井 優一「ちぇー・・・・マックス、何か言ってた?」
直井 正一「えーとな・・・『負けるな優一!強くなれ優一!マァーックス!!』とか、なんとか」
直井 優一「僕だって、ほんとは強くなりたいけど・・・」
直井 正一「なれるさ、優一!!」
直井 正一「ほら!こうしてお面を被れば、 お前もヒーローだ!」
直井 優一「ちょ、パパ・・・!」
直井 正一「お面が光った・・・?」
いじめっ子「いつもの空き地行こうぜー」
いじめっ子「いいねー」
直井 正一「優一、どこに行くんだ?」
直井 優一「あの子たちに用がある」
直井 正一「あれは・・・さっきの」
直井 優一「父さんは先に帰っていてくれ」
直井 正一「優一、何するつもりだ?」
直井 優一「やられてばっかりのヒーローなんて、いないだろ?」
直井 正一「優一・・・わかった!頑張れよ!」
直井 優一「父さんありがとう!また後で会おう!」
直井 正一「・・・父さん?」

〇田舎の空き地
いじめっ子「でさ────あれ、"ナヨい”じゃね?」
直井 優一「タップライダー、ただいま参上!!」
直井 優一「マァーックス!!!!」
いじめっ子「はぁ!?なんだよお面着けて!ガキかよ」
いじめっ子「”ナヨい”くーん、ジュース買ってきてくんない?いつものやつ」
直井 優一「お前たち、弱い者いじめはいけないぞ」
いじめっ子「はぁ?また殴られたいのか?」
直井 優一「平和な世界は俺が守る! タップパーンチ!!」
「うわああぁっ!!!!」

〇中規模マンション

〇アパートのダイニング
直井 良子「それで優一だけ置いてきちゃったの!?」
直井 正一「子供を信じてやるのも親の仕事だと思ってだな────」
直井 優一「ただいまー」
直井 良子「優一!ひとりで大丈夫だった!?」
直井 優一「大丈夫だよ、僕強いもん!」
直井 正一「そうだそうだ、優一は強いもんな!」
直井 良子「無事帰ってきたからよかったけど・・・」
直井 優一「パパ!僕ね、イジワルしてくる子たちを倒したんだよ!」
直井 優一「このお面を着けたら、力が湧いてきたんだ・・・」
直井 正一「すごいじゃないか!どうやって倒したんだー?やってみせてくれよ」
直井 優一「よーし、世界の平和は俺が守るっ!」
直井 正一「かかってこいー!」
直井 正一「それ、それっ」
直井 優一「パパ避けてばっかり! ちゃんとやり返してよー!」
直井 正一「ははは、これが大人の戦い方だ!」
直井 優一「なにそれー!よし、とどめだ!」
直井 優一「指先に魂込めて!タップビーム!!」
直井 正一「ぐあぁ、やられたー!」
直井 優一「ね、強かったでしょ!?」
直井 正一「そうだな!これからも世界の平和を守ってくれよ〜」
直井 優一「パパ・・・僕、頑張る!」

〇空

〇体育館の裏
クラスメイト「オレお金持ってないよぅ〜」
直井 優一「お前たち!何をしている!!」
いじめっ子「げっ、直井だ!逃げろ!」
直井 優一「君、怪我はないかい?」

〇入り組んだ路地裏
不良「オッサン、金出せや」
直井 優一「弱い者いじめは許さない!!」
不良「なんだこのガキ────」
直井 優一「タップキーック!!」
「ひいぃ!!すいませんでしたああぁ」

〇荒れた公園
野良猫「ニャーニャー (かわい子ちゃん、遊ぼうぜ)」
野良猫「ミニャー! (離してください!)」
野良猫「ニャニャニャー (ちょっとぐらい良いだろー)」
直井 優一「止めろ!嫌がっているじゃないか!」
野良猫「キシャーッ! (邪魔すんじゃねえ!)」
直井 優一「タップクロウッ!!」
「ギニャアアァ! (参りましたあぁ!)」

〇アパートのダイニング
直井 良子「もー、なんなのこの引っ掻き傷は・・・」
直井 優一「だから、猫を助けるために戦ったんだって!」
直井 良子「はいはい・・・喧嘩は止めてね!」
直井 優一「イタタ、染みるよー」
直井 正一「はは、傷は男の勲章だよなー?」
直井 優一「パパ!僕、今日も強かったよ!」
ニュースキャスター「臨時ニュースです。拳銃を持った男が10名を人質に立て籠っているとの情報が────」
直井 良子「やだ、これ隣町じゃない?」
直井 正一「物騒だな」
直井 優一「僕・・・ちょっと出かけてくる」
直井 良子「え!?止めておきなさいよ」
直井 正一「心配しすぎだろ、 うちのすぐ近くって訳じゃないし」
直井 良子「でも・・・あっ、優一!」

〇廃工場
ニュースキャスター「未だこう着状態の現場からお送りしておりますが────あれは・・・子供!?」
ニュースキャスター「顔はお面のようなもので隠れていて見えませんが・・・子供が建物の中へ入っていきます!!」

〇組織のアジト
立てこもり犯「大人しくしてろよ・・・」
「た、たすけて・・・」
直井 優一「タップライダー、ただいま参上!!」
直井 優一「マァーックス!!!!」
立てこもり犯「なんだお前、どこから入りやがった!!」
直井 優一「俺はタップライダーMAX、 世界の平和は俺が守る!」
立てこもり犯「子供・・・!?おい、動いたら撃つ────」
直井 優一「タップパーンチ!!」
立てこもり犯「ぐっ・・・くそっ・・・」
直井 優一「みんな、もう大丈夫だ! 俺について来て────」
立てこもり犯「この、やろ・・・」

〇田舎の総合病院
「優一!!ゆういち────!!」

〇病室のベッド
直井 優一「う・・・んん・・・」
直井 良子「優一、起きたの!?先生、先生────」
直井 優一「パパ・・・僕、負けちゃったの・・・?」
直井 正一「違う・・・優一・・・ パパのせいで、こんな・・・」
直井 正一「こんなお面ッ────!!」
直井 優一「ダメ────!!」
直井 正一「優一、動くな────」
直井 優一「お面が無くなったら、また弱い僕に戻っちゃう」
直井 優一「そんなの嫌だよ・・・」
直井 優一「パパもそう・・・思うでしょ・・・?」
直井 正一「違う、優一・・・」
直井 正一「おまえはそのままで・・・ そのままでいいんだ・・・」
直井 優一「パパ・・・そんな訳・・・ない・・・」
直井 正一「優一、目を開けろーッ!!」

〇一軒家

〇街外れの荒地
タップライダーX「指先に魂込めて!タップビーム!!」
敵「ぐああああぁっ!!!!」

〇明るいリビング
直井 優一「決め台詞だけはずっと一緒なんだな・・・」
直井 明子「優くん、あとはやっとくから仕事行きなよ」
直井 優一「もうちょっとで終わるから」
直井 優一「日曜なのに出勤になっちゃったから・・・ これくらいは」
「ママぁー!!」
直井 明子「光一!どうしたの」
直井 光一「あのさ、公園で遊んでたらさ」
直井 光一「鬼田くんが来てさ、俺のボール取ってさ、」
直井 光一「返してって言ったら蹴られたー!!」
直井 明子「あぁ、またあの子・・・」

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コメント

  • 「マァーックス!!!」のあとの鑑定士さんのクールな対応がw
    自分を過信して危険なところに飛び込んでしまう子供らしさと、ラストの対応の大人らしさの対比がとても心地よかったです😊

  • 台詞ひとつひとつがとても良かったです。
    最後にお面に語りかけるところにぐっと来ました。子供時代と大人時代を通して持ち続けた宝物を売るというのが、こういう骨董品を持ち込んで来た人の特徴にあるよな、と納得感もありました。

  • 登場シーンから個性が出ていて惹き込まれます🙌!“そのまま”で大人になった優一君が優しさのある戦い方を身に着けているところもすごく素敵だなと思いました✨
    タップライダーに技名に。にゃぴょうさんのネーミングセンス、秀逸ですね😊!!

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