Xヒーロー

語り部

第41話 生き残り達(脚本)

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〇空港の滑走路(飛行機無し)
  2021年 アメリカ イリノイ州 シカゴ空港 滑走路内
テロリスト「撃て撃て!さっさとしねェと『親方』が来ちまうぞ、急げ!」
エンチャント魔導法士「なんでそこまで銃を過大評価するかわからんな···よっと」
  テロリスト達は斎王達に向け一斉に銃を撃つも、エンチャントは不思議そうにしながら地面を壁に作り替え
  銃弾を防ぐ。そして凪園が突っ込もうとするも、鸞とフェードに止められ2人がテロリスト達の方へ走り出す
鸞「殺さなくてもいいよな?」
フェード「殺すなら凪園を止めてない。頼んだ、鸞」
鸞「わかった。『霞の術』」
テロリスト「き···霧···?クソっ···能力者か!?全員円陣を組め!どこから来てもいいように警戒しろ!」
フェード「鸞、縄とか持ってるか?ないなら貸してやるぞ?」
鸞「縄くらいなら持ってる。敵を拘束する用で持ち歩くようにしてるからな」
フェード「なら良かった、ないと言ったら九節鞭を出すところだったよ。さて···始めるか」
  鸞とフェードは霧の中に紛れながら、テロリスト達の銃火器を次々に奪い、霧の外に集める
  やがて霧が晴れた頃、テロリスト達は自分たちの武器が『敵の足元にまとめてある』ことに気づき、取りに行こうとするも
  フェードが異次元の開口を開き、銃火器全てが異次元へ飲まれていく様子を見届けることになる
フェード「あいにくお前達が腰に差してた『ナイフ』も頂いた、逃げたきゃ逃げればいい。丸腰で挑むなら···」
鸞「うちの『Yakuza』が相手するぞ。な?凪園」
凪園無頼「はーい、俺ジャパニーズヤクザー。あ、スミ(刺青)も彫ってるよ、見るー?」
鸞「脱ぐな脱ぐな、誰も見たいなんて言ってないだろ」
テロリスト···?「ロココさん···やべえよ、やっぱり俺らだけじゃ制圧できなかったんだよ···早く親方呼んできた方が···」
テロリスト「馬鹿野郎!親方は『加減をしらねえんだ!』ボスの客人諸共ミンチになっちまう!俺らだけでどうにかしなきゃなんねーんだよ!」
テロリスト···?「でもアイツらがボスの客人と決まったわけじゃ···」
テロリスト「あのヤクザとかいうやつの顔見ろ、日本人特有のベビーフェイスだ。ボスの客人だったら殺されるのは俺らだぞ?」
テロリスト「俺らだけでどうにかする、どうにかしなきゃ···っ···!!あぁークソッ···!親方が来ちまった!全員で親方を止めろ!」
  突如空港の壁が爆音と共に破壊され、テロリスト達は全員破壊された壁の方に向かって走り出す
  斎王達は破壊された壁の方を見ると、テロリスト達が1人の『女性』を諌めていた
エル・シッド「ロココー!あんな少人数に手こずりやがってよ、アタシに任せな!直ぐにでもミンチにしてやるよ!」
テロリスト「ま、待ってくれ親方!ボスの客人は『日本人』としか聞かされてねえんだ、確認もしないで殺したら···」
エル・シッド「知らねぇよ!パスポート見てもどうせ偽造かもしんねーだろ?それに」
エル・シッド「ナントカっつー中華マフィアもついでにブッ殺すんなら、この際まとめて殺っちまえばいいじゃねーかよ!」
テロリスト「紅色派だ、親方!それに紅色派は今シャルルの姐さん達が探ってるって···!」
エル・シッド「細けえ事グチグチ言うんじゃねえよ!どけ、でねえとお前ら事吹っ飛ばすぞ?」
  すると女は何も無い場所から『ライトマシンガン』を出現させ、斎王達に向ける。だが斎王達はこの現象を知っていた為
  口を揃えてこう言い放った
「へ···変化武器···!?」
エル・シッド「おうよ!アタシは変化武器、武器の名前は『剪定の光』で人の時の名前は『エル・シッド』!」
エル・シッド「てめェらの最後の光景がアタシでよかったな!こんな最高にセクシーな銃で殺されるんだからよ!」
  エル・シッドを見て直ぐさまキングが前に出て、そしてエル・シッドの説得を始める
キング「やめろエル・シッド!俺の仲間に手ぇ出すんじゃねえよ!」
エル・シッド「キングか、丁度いい!アタシの57mm榴徹甲弾とアンタの城門障壁どっちが上か試そうぜ!」
キング「やらねえよ!なぁエル・シッド···他の奴らはどうしたんだ?アキレウスは?マーリンは···?」
キング「『ギリシャ遠征組』の皆は···元気にやってるのか···?その辺をよ、皆で酒でも飲みながら話そうや···な?」
キング「だから頼む···俺らを通してくれエル・シッド···そうだ、最初の1杯は奢るからよ!」
  キングの様子を見てエル・シッドは『萎えた』と言いながらライトマシンガンを消失させ、キングを冷ややかな目で見つめる
エル・シッド「見ねえうちに軟派になったな、昔はもっとガンガンくる感じだったのによ···」
エル・シッド「お仲間と一緒にいて腑抜けたんじゃねえか?キング」
キング「かもな、次会った時1杯奢ってやるよ。行こうぜ皆」
  皆が移動しようとすると空港の職員が道を遮る。何事かと思い通してもらおうとすると
  いつの間にか居た兵士に全員が銃を突きつけられ、空港内に案内される

〇空港のエントランス(人物なし)
  シカゴ空港 メインフロア内
  斎王達は空港のメインフロアまで移動させられ、キング以外がその場で拘束された
斎王幽羅「ど、どうなってるの···?空港に『人がいない』···?」
鸞「それどころか職員がロープで俺達を拘束してきた。俺達の背後を取った奴らとも話をしている」
鸞「空港がテロリストに襲われたってのは···嘘かもな。東条は恐らく騙されたのかも知れない」
フェード「それに私達の後ろを取った奴ら···『プロ』だ。数名だが裏社会で名の通った『殺し屋』もいる」
フェード「エル・シッドの部下と違って訓練もしっかりされている。第三勢力じゃなきゃいいが···」
斎王幽羅「いや···第三勢力じゃなさそうだよ、ほら見て。喧嘩してる」
  少ししてから2人の女性が現れ、エル・シッドを含む3人の女性達は喧嘩を始めた
エル・シッド「ゲライント、シャルル!制圧はアタシらに任せるって言ったじゃねえか!邪魔すんな!」
シャルル「える、雑」
ゲライント「シャルルちゃんの言う通りよ?もう少し考えて動かなきゃダメよ?」
エル・シッド「じゃあお前ならどうすんだよゲライント!シャルルもどうするか見してみろよ!」
ゲライント「私なら···そうね、まずキングがいる時点で身元は信用するわ。キングが持ってるパスポートも既に調べたけど」
ゲライント「私達はキングが『ジョージ・ベレット』なんて名前に変わったなんて知らないし」
ゲライント「それに···私達変化武器は変化武器同士で触れた時『武器の時の名前』がわかるはずよ」
エル・シッド「あ··· ··· ···忘れてた」
シャルル「える、健忘」
ゲライント「んもう···やっぱりそうだったのね?少なくともパスポートの名前は全員偽造だけど、問題は···」
ゲライント「そこの『中国人』が紅色派かどうかよ。キング、話してくれるわよね?」
シャルル「説明要求」
  そうしてキングは3人にこれまでの旅の事、そしてフェードとの出会いとアメリカに来た目的を話した
ゲライント「『元』紅色派ね···アジア最強の殺し屋なんて聞いたことないけど、シャルちゃんはどうなの?」
シャルル「覚えあり」
殺し屋「シャルルさん、俺も聞いたことあります。裏社会ではあまりにも有名なビッグネームです」
殺し屋「紅色派がそんな殺し屋手放すとは思いません。この場で『処分』するべきでは?」
シャルル「げら、判断」
ゲライント「うーん···なんとも言えないわね··· ··· ···キングは信用できるけど他の子達は信用ならないし···」
キング「ゲライント、どうすりゃ皆を信用する?」
エル・シッド「ゲライントがボスに電話して聞きゃいいじゃねえか、番号知ってんの『マリア』とお前だけだろ?」
  その名前を聞くと斎王は前のめりになりながら、エル・シッド達に聞き始める
斎王幽羅「マリアって···『マリア・イアハート』ですか!?白雪の聖女と呼ばれ、婆ちゃんの右腕として務めた···あの!?」
斎王幽羅「どこにいるんですか!?教えてください!」
エル・シッド「おい···こいつマリアの事知ってるぞ···?やべえんじゃねえか?」
  シャルルが問答無用で剣を出現させ、斎王の首を切り落とそうとするもゲライントが『待った』の声をかける
  ゲライントは直ぐさまどこかに電話し、何かを話した後電話を切る。すると斎王達の拘束を解くように空港職員に命令する
ゲライント「ボスに確認を取ったけど、その子···ボスの『客人』よ。従ってその仲間も客人ってことになるわ」
エル・シッド「はぁぁぁ!?なんでだよ、マリアの存在は口外できない『極秘』じゃねえのかよ!」
ゲライント「『本来はね』。あなた、斎王幽羅である事を確認する方法をボスから聞いてるわ。『ロケットペンダント』はあるかしら?」
斎王幽羅「これですね?」
  ゲライントはロケットペンダントを手に取り、隅々まで確認した後空港職員に車を手配させる
ゲライント「うん。ボスの確認方法が間違ってない限り、貴方は斎王幽羅で間違いないわね」
ゲライント「はーい!という訳で、斎王幽羅ご一行は『ロックフォード商業組合』が身柄の管理をするわよー!」
ゲライント「エルちゃんもシャルちゃんも、手を出しちゃダメよ?いいわね?」
エル・シッド「けっ···良いとこ取りしやがってよ···あーあ!つまんねー!」
シャルル「ボス絶対。反抗ダメ」
  シャルルに1人の男が耳打ちをする。するとシャルルが剣を出現させ、正面ゲートの方を向く。
  一同が何事かと動揺する最中、先程の男から説明が始まる
殺し屋「10分後に軍が来ます。インディアナ州の州兵です、ボスは別件の対処をしており抑えることはできないそうです」
殺し屋「この場はシャルルさんと我々で抑えます。エル・シッドさん達はボスの客人の護衛をお願いします」
エル・シッド「やーだね!州兵が来んならヘリも来んだろ?ならアタシの出番だろうがよ!」
ゲライント「『だからよ』、追跡してくるヘリや装甲車をエルちゃんがいつも通り『やっつけちゃって』」
ゲライント「人間の方は私がやっつけちゃう。それでいいわね?」
エル・シッド「わーったよ!ったく···客人の車とアタシらの車は?」
ゲライント「来た時と同じ『アレよ』」
  そうしてゲライントが指差した先には『観光用のバス』であった
  To Be Continued··· ··· ···

次のエピソード:第42話 破壊の騒音

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