第40話 謎の集団(脚本)
〇プライベートジェットの中
2021年 アメリカ シカゴ空港 緊急避難用ジェット機内
飛行機が空港に着陸し、出入口のドアが開かれる。緊急避難用ジェット機のため通常の飛行機のような手間がなく
扉に『階段状の足場』が備え付けられており、雷王跋会の組員は数名外へ出る
そして東条は無線を繋ぎ、機内に聞こえるようにする
東条のカシラ「タカ、中の様子はどうだ?」
雷王跋会 組員「外人が大勢いますね、全員はデケェハジキ(銃)持ってます」
雷王跋会 組員「映画でよく見る防弾チョッキ?見てぇなヤツも着込んでます」
東条のカシラ「外人の人種は?アジア系か欧米系か位はわかるだろ」
雷王跋会 組員「『バラバラ』ッスね···アジア系にアフリカ系、欧米系も···あ、これ聞いたことありますよカシラ!『スペイン語』だ!」
東条のカシラ「スペイン語···?南米のマフィアか···?」
雷王跋会 組員「あ、これも聞いたことあります!『日本語』ッスね」
雷王跋会 組員「あとはよく分からねえッスね···俺が聞いた感じだと3カ国語喋ってるように聞こえます」
東条は一通り聞き、部下に戻ってこいと命令を下す。が···ここで部下達が見つかってしまう
雷王跋会 組員「なんだてめェコラァ!そこどけクソ野郎が!」
するとテロリストらしき兵士は組員に銃を突きつけ、喋り出す
テロリスト···?「コイツで昇天する前に答えろ『あの飛行機内に中国人はいるか?』」
雷王跋会 組員「あァ!?居たらなんだってんだゴラァ!ヤクザナメんじゃねぇぞ!」
東条のカシラ「タカ!タマぁ取られる(殺される)前に全員連れて戻ってこい!」
東条が無線で指示を出すも、時すでに遅し。組員達は囲まれてしまい、遂には1つの銃声が聞こえ始めた
エンチャント魔導法士「マズイな···このままだと全員殺されるぞ··· ··· ···おい、凪園!どこへ行く気だ!?」
凪園はエンチャントの制止を振り切り、組員達のところに向かいテロリスト達を次々に蹴り倒す
〇空港の滑走路(飛行機無し)
雷王跋会 組員「な···凪園の兄貴···!」
凪園無頼「タカ~?何先走ってんの~?喧嘩する時はいつも俺呼べって言っただろうが、サッサと飛行機に戻れよ」
雷王跋会 組員「すいません!カシラから凪園の兄貴は『歯止めが効かないから呼ぶな』って毎回言われてまして···ひとまず助かりました!」
雷王跋会の組員達は飛行機へ戻り、そして入れ違いで斎王達がその場に走ってくる
エンチャント魔導法士「凪園!ひとりで突っ走るな!おかげで計画がパーだぞ!?」
凪園無頼「は?ウザ···タカ達があの状況で勝てるわけねーじゃん。見捨てらんなくね?」
斎王幽羅「まぁまぁ···ひとまずはぞろぞろ来たこの人達をどうにかしようよ」
斎王が目線をやった先には大勢の武装した兵士がおり、機内で聞いた通り人種はバラバラで重武装していた
テロリスト「おーし···じゃあ作戦内容繰り返すぞお前らー!」
テロリスト「『日本人以外はブッ殺せ』だ!わかんねェヤツはとりあえずアジア系以外を狙えー!」
テロリスト「間違っても日本人は狙うなよー?もし『ボス』の客人だったら俺らがぶっ殺されるからなー?」
テロリスト「よーし、『親方』戻ってくる前に片付けるぞー···作戦開始!」
To Be Continued··· ··· ···