海外転勤が決まったら彼女と別れた件

夏目心 KOKORONATSUME

7 フィアンセ 青木エミ(脚本)

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〇オフィスのフロア
  一ヶ月位経ったある日。
鍵山陸斗「ってな感じで、園香の奴、毎日毎日俺に絡んで来て・・・」
部長「そうか・・・確かにそれは困った物だな・・・」
鍵山陸斗「俺自身、園香には何の未練も無いんです。けど、あいつ俺の気持ちそっちのけと言うか・・・」
部長「うむ・・・言いたい事は良く分かった。この件は私から上層部に知らせて置くよ・・・」
鍵山陸斗「有難う御座います!」

〇オフィスの廊下
宮下園香「あ!陸斗!お早う!」
鍵山陸斗「・・・・・・」
宮下園香「ねぇ陸斗!今日貴方とどうしても行きたい所が有るの!今日の仕事終わったらさ!」
鍵山陸斗「・・・れないか?」
宮下園香「陸斗?」
鍵山陸斗「辞めてくれないかって言ってんのが分からないのか!?俺はもうお前にはウンザリなんだよ!何をやるにしても俺!」
鍵山陸斗「遊び行っても負担掛かるのは俺!俺は確かに結婚とか考えてし、園香の気持ちも大事にしてたつもりだよ・・・」
鍵山陸斗「でもお前は俺に何をしてくれた?何もしてくれなかったよな!!ずっとお前の我儘に応えてたけど、俺には何も返って来なかった!!」
宮下園香「り、陸斗?貴方一体、何を言って・・・?」
鍵山陸斗「一人でニューヨークに行って思ったよ・・・お前が居ないと俺は幸せなんだって・・・」
宮下園香「一人でって・・・そんな寂しい事言わないでよ!陸斗には私が居るんだし、私達ならちゃんと・・・」
エミリア・ブルーム「ハーイ陸斗!久し振り〜!!」
鍵山陸斗「うおっ!?何だよ行き成りって・・・エミリア!?」
エミリア・ブルーム「陸斗久し振り〜!!ジャパンでの研修が終って、やっと陸斗の下で働ける様に成ったよ〜!!」
鍵山陸斗「研修って・・・」
鍵山陸斗「そっか!もうそんな時期だったか!最近忙しくて忘れてたよ・・・」
エミリア・ブルーム「気にして無いよ!課長さんに成ったんでしょ?これからの方が大事だよ!」
鍵山陸斗「あはは・・・そう言ってくれると嬉しいよ・・・」
宮下園香「ちょっとちょっと!陸斗誰よその女!!」
鍵山陸斗「あぁ、言わなかったか?俺がニューヨークに行った時に仕事とか教えてくれた人の一人で・・・名前はエミリア・ブルームさん」
エミリア・ブルーム「ノーノー!陸斗、日本の私は青木エミだよ!」
鍵山陸斗「あ〜御免御免!そうだったね!」
エミリア・ブルーム「陸斗、その人は?」
鍵山陸斗「あぁ、エミに会わせるのは初めてだったか。この人元カノだよ」
宮下園香「な、何言ってるのよ陸斗!私達、これからやり直すのよ!?陸斗は私との結婚考えてたんでしょ?だから!!」
エミリア・ブルーム「ホワッツ?元カノさん、一体何を言ってるんです?」
宮下園香「は??」
エミリア・ブルーム「聞いて無いんですか?陸斗のフィアンセは貴方では無くて私ですよ?」
宮下園香「ふぃ、フィアンセ!?陸斗、何時から!?」
鍵山陸斗「何時からも何も、俺が日本に戻ってからもエミとは連絡取り合ってたし、俺もエミとなら・・・って言うか、」
鍵山陸斗「エミと一緒にこれからもやって行きたいと思ってたし、最近新人研修が二週間位の期間有っただろ?エミも向こうのボスに」
鍵山陸斗「頼んでOK貰えたって聞いてたから・・・」
宮下園香「そ、そんな!!私の事はどう成るのよ!?」
エミリア・ブルーム「あの、元カノさん・・・」
宮下園香「な、何よ?」
エミリア・ブルーム「陸斗はニューヨークに来てくれて私達は陸斗を日本に返したく無いと思える程頑張ってくれてました。貴方は陸斗の何を」
エミリア・ブルーム「見てたのですか?」
宮下園香「り、陸斗の?えーっと・・・」
エミリア・ブルーム「どうして直ぐに答えられないのです?答えられないのは、貴方は自分の事しか見えて無いからじゃ無いからですか?」
宮下園香「だから・・・私は・・・」
エミリア・ブルーム「この前電話して来た時もそうでしたが、貴方と関わる時間は無駄ですね」
エミリア・ブルーム「陸斗!向こうでは私が色々教えたから、今度は陸斗が色々教えてね!美味しいお店とか、観光名所とか!」
鍵山陸斗「あぁ!今日から宜しくな!」
宮下園香「ちょっと!待ってよ陸斗!!」
部長「あぁ、宮下さん、丁度良かった・・・」
宮下園香「ちょっと部長!私今忙しいんですが!!」
部長「まぁ落ち着きたまえ、上層部から、君に辞令が来ている・・・」
宮下園香「え?辞令?」
部長「あぁ、読みたまえ・・・」
宮下園香「はぁ!?私が田舎の支社に異動ですって!?部長!どうして私が!!」
部長「どうしても何も、鍵山君から君に嫌がらせを受けてると聞いてな。上層部と話し合った末にこうする事と成った」
宮下園香「じょ、冗談じゃ無いですよ!!私は陸斗とやり直したくて・・・」
部長「いい加減にしないか!!」
宮下園香「ひっ!!」
部長「自分のした事をもう忘れたか!?鍵山君が君の相手を出来なかったのは自分の立場を確立させる為だった!宮下さんとのこれからを」
部長「考えた上でだ!本当に鍵山君が好きなら、その位の事も分かって上げられなかったのか!?」
宮下園香「で、ですが私は・・・」
部長「宮下さん、君は白石君に浮気して、自分の都合が悪く成ったら切り捨てた。傍から見てもそんな奴は誰も相手したく無い・・・」
部長「何がともあれ君の異動は決定事項だ。社宅も有るから早めに準備しなさい!」
宮下園香「そ、そんな〜!!私は・・・毎日幸せに過ごしたかっただけなのに〜!!!」

次のエピソード:8 後日談

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