エピソード4 自然(脚本)
〇観覧車のゴンドラ
注意!!
本作品はあくまでも猫たちの雑談です。
猫たちが話題に挙げていることは、その事 情をよく分かっていない上で、持論を展開 しています。
深く考えずに読んでほしいです。
エピソード4 自然
パンプキンテッテ「にゃ~、綺麗だにゃ~」
イチゴローラ「景色が良いですね」
パンプキンテッテ「こんな景色が見られるのは後何回なのかにゃ?」
イチゴローラ「唐突に悲しいこと言いますね」
パンプキンテッテ「だって、陸も海も空気も、それらを汚しても何とも思わない残酷な世界になっている気がしてならないのにゃ」
イチゴローラ「なるほど」
イチゴローラ「個だけでは解決しようがない問題で悲しんでいるのですね」
イチゴローラ「しかし、汚したいと思って、汚している者なんていません。個で閉じ籠っているから起きるのです」
イチゴローラ「対策もそれが起きてからされるのが良くないのです」
イチゴローラ「事前に察知することなんて、未来予知でもできない限り無理ですが」
イチゴローラ「違いを挙げるのであれば、自覚があるかないかです」
イチゴローラ「この問題を解決するには、全てが循環している事実をいい加減に知り、個だけの世界に閉じ籠るような者を出さないことが必要です」
イチゴローラ「気付いた者が意見を言える場、それを受け止める場、それを取捨選択して具体的な案出し、実行に向かわせる者」
イチゴローラ「意見を言うだけではなく、先人を切れること、共感を集められること、など」
イチゴローラ「やるべきことが満載です」
イチゴローラ「個だけで手一杯というのは、正当な意見であり、他の者を考えるというのが後回しになってしまうのは当たり前の事象です」
イチゴローラ「しかし、迷惑を掛けているのにも関わらず、個だけを優先し過ぎては、この地で存在することを疑います」
イチゴローラ「この地で存在を疑われないのは、他の者に迷惑を掛けた自覚とそれに対する申し訳なさです」
パンプキンテッテ「この地への存在を疑うレベルの者は宇宙に放逐するのにゃ」
パンプキンテッテ「そうすれば、優しい世界になるのにゃ!」
イチゴローラ「まー、無理でしょうね」
イチゴローラ「問題が山積みなこの地では、その問題がどのくらいで日の目を見て、その解決策に至るのかなんて分かりません」
パンプキンテッテ「んー、暴れたいのにゃ~」
イチゴローラ「暴れるのであれば、時と場合と相手を選びましょうね」
パンプキンテッテ「にゃーい!」
パンプキンテッテ「あっ! そろそろ地上にゃ」
イチゴローラ「では、降りる準備をしましょう」
パンプキンテッテ「今日は綺麗な景色が見られて良かったにゃ!」
エピソード4 終了