Xヒーロー

語り部

第37話 這い上がる寒さ(脚本)

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〇施設内の道
  2021年 神奈川県 綾瀬市大和市間 海上自衛隊厚木飛行場内
斎王幽羅「知ってることを言え」
岡崎 警視正「お前なんかに···これ以上言うわけないだろ···灰色の悪魔···!」
  すると岡崎の小指が逆方向に曲がり、岡崎は小指を抑えその場で悶え苦しむ。
  斎王はそんな様子を見て、ただ淡々と話していく
斎王幽羅「知ってることを言え。母さんの殺しに関わった組織はWoOS(ウォーズ)と警視庁以外にいるのか?」
岡崎 警視正「い···いる··· ··· ···紅色派だ。元をたどればこの計画は日中米の3ヶ国が計画したものだ」
斎王幽羅「なぜ母さんを狙った?バレたら4代目Xヒーローを敵に回す事になるんだぞ?」
岡崎 警視正「し、知らん···だが真っ当に考えたら···Xヒーローが『目障り』だったからと考えるべきだろ」
岡崎 警視正「俺なら、雪月雪羅を残虐に殺すことによって犠牲者こそ出るが雪月頼、斎王勇次郎、鬼月冷羅の3人が失意に堕ちると」
岡崎 警視正「そう考える。実際はむしろ虎の尾を踏んだ状態になってしまったが···上の人間はそう考えてたんだと思う···」
斎王幽羅「じゃあ最後に一つ。黄(ファン)とロナルド・アンダーソンは今どこで何をしている」
岡崎 警視正「黄(ファン)はさっきの話から察するに、雪月頼に殺されたと見える。ロナルド・アンダーソンだが···」
岡崎 警視正「やつは今、CIAの長官だ。そう簡単には会えないだろう」
斎王幽羅「わかった··· ··· ···」
  斎王がそう言うと岡崎の両手両足の関節部がミシミシと音をたてながら、ゆっくり逆方向に曲がり始める
岡崎 警視正「よ、よせ!もう聞きたいことは喋っただろ!やめてくれ···!」
斎王幽羅「やめて?お前らは母さんを嬲り、犯し続けた中何度も母さんが言った『やめて』の言葉を聞き入れなかったんだろ?」
斎王幽羅「母さんが苦しんだ分お前にも苦しんでもらう。手首から肩、足首から股関節まで逆方向に曲げたあと」
斎王幽羅「最後、お前の中に潜り込んで···母さんの腹を踏み続けた様に···そうだな···」
斎王幽羅「『お前の腹の中で能力解除して、内側からバラバラにしてやるよ』」
  斎王はただ淡々と言葉を並べ、そして先程自分の言ったことを実行しようとした。しかし、キングが遮る
キング「斎王!もう十分だ、そっから先は『殺人』になる。それ以上やれば戻って来れねえぞ!」
斎王幽羅「黙れッ!母さんは苦しんで死んだんだ、その殺しの実行犯と計画犯には同じかそれ以上の苦痛を与える···!」
斎王幽羅「父さんも婆ちゃんもそうしたはずだ!俺は2人が果たさなかった母さんの無念を···ここではたす!」
キング「お前日本に戻れなくなるぞ!いいのか!?もう二度と···雪月家と斎王家の墓に行けねえんだぞ!?」
斎王幽羅「うるせェ!そんなの今はどうでもいい!目の前の復讐が···先だ!」
キング「よせ斎王!お前ヤケになってるだけだ、頭冷やして考え··· ··· ···直せ···」
岡崎 警視正「な···なぜお前が···?死んだはずじゃ···!」
  その場にいた全員が一様に同様していた。その視線は斎王の『後ろ』に向けられており、斎王が振り返ると
  そこには『1人の女性』が立っていた
  To Be Continued··· ··· ···

次のエピソード:第38話 白雪の霊

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