4 園香から(脚本)
〇研究施設のオフィス
鍵山陸斗「良し、納品チェック終わり!次はと・・・」
俺がニューヨークに転勤に成ってから半年が経った。滞ってたプロジェクトも無事完遂出来て、俺は俺で成績を上げていた。
エミリア・ブルーム「陸斗、お疲れ!」
鍵山陸斗「あぁ、エミリア!」
エミリア・ブルーム「陸斗大丈夫?疲れて無い?日本が恋しいとか無い?」
鍵山陸斗「う〜ん・・・あれから随分経ったし、もう慣れたと言うか、そもそも、後半年位したら日本に戻るんだよね・・・」
エミリア・ブルーム「オーウ・・・そう言えばそんな約束だったね・・・」
エミリア・ブルーム「でも、私も何時か日本に行きたいと思ってるから、その時は、陸斗と同じ所で働きたいかな?」
鍵山陸斗「・・・そんな日が来てくれると良いな・・・」
鍵山陸斗「ん?何だろう?」
スマホの画面を確認したら、そこに書いて有ったのは・・・
鍵山陸斗「え?園香・・・?」
エミリア・ブルーム「園香?前に話してた浮気した元カノ?」
鍵山陸斗「あぁ、一体何の様だ?」
「もしもし?陸斗?私が分かる?」
鍵山陸斗「何だよ園香?何しに来た?」
「お願い帰って来て!拓人が最近私に冷たいと思ったら、あいつ私に隠れて浮気してたのよ!!」
鍵山陸斗「え?白石さんが?何でさ?」
「何でも何も!私が金使い荒いとか、自分の我儘優先し過ぎだとか言って来て!陸斗ニューヨークに行ってから順調に」
「稼いでるんでしょ!?この前の事全部謝るから!今直ぐ帰って・・・」
鍵山陸斗「お、おいエミリア・・・」
エミリア・ブルーム「時間の無駄だから切っちゃった・・・」
鍵山陸斗「おいおい、そんな勝手に・・・」
エミリア・ブルーム「陸斗!さっきの女の話聞いてた?自分のやった事何一つ反省してない!自分とお金の事ばっかり話してたじゃん!」
エミリア・ブルーム「マジであんなの相手にする必要無いよ!」
鍵山陸斗「お、おう・・・」
エミリア・ブルーム「あんなのに現抜かすより、今やるべき事をやる方が大事だよ。もう昔の事は忘れよう!」
鍵山陸斗「・・・!そっか・・・そうだよな!」
正直俺自身、園香に対してこれと言って思う事も無ければ未練も無かった。自分の事を何も反省して無かった様なので、
俺はエミリアの声に耳を傾けるのだった。