海外転勤が決まったら彼女と別れた件

夏目心 KOKORONATSUME

5 再会(脚本)

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〇空港のエントランス
鍵山陸斗「ふわ〜・・・やっぱ飛行機の中は快適だったな・・・」
  俺がニューヨーク支社に異動してから一年。期間が過ぎて俺は日本に戻って来たのだった。ダニエルリーダーや、
  特にエミリアからは強く別れを惜しまれて号泣され、何時か絶対に俺の居る所に行くと何度も告げられた。
鍵山陸斗「あれから日本に一度も戻って無かったからな・・・何か変わってるかな・・・」

〇オフィスのフロア
  俺が日本に戻った翌日。
鍵山陸斗「部長!お久し振りです!」
部長「おぉ鍵山君!今の今まで苦労を掛けたな!」
鍵山陸斗「そんな事有りません!とても貴重な経験でした!」
部長「そうかそうか!今日から君も、課長として頑張って貰うよ!」
鍵山陸斗「え?課長って?」
部長「あれ?言って無かったか?君がニューヨークで成果を出して戻って来たら、課長としてやって貰いたいと上層部から」
部長「言われててな・・・」
鍵山陸斗「えぇ!?そんなの一度も聞いてませんよ!?」
部長「あ、もしかして、言って無かったか?」
鍵山陸斗「ちょっとちょっと、聞いて無いですよ・・・」
白石拓人「あれ?鍵山じゃ無いか?」
鍵山陸斗「あ、白石さん、ご健勝で何よりです・・・」
白石拓人「鍵山君・・・あれから園香と一緒に過ごしてたけどな、園香は自分中心で動いてて、自分の思い通りに成らないと喚き散らしたり、」
白石拓人「しつこく迫ったりしてな、何であんなのと一緒に居たいと思ったのか、自分が分からなく成ってしまったが、君の彼女の事、」
白石拓人「正直すまなかったと思ってるよ・・・」
鍵山陸斗「白石さん・・・前に園香の事聞いたんで大丈夫ですし、園香の事、今は何とも思ってません・・・」
白石拓人「そうか・・・部長から聞いたが、課長に成るんだってね?」
鍵山陸斗「はい・・・」
白石拓人「君の事は正直すまなかったと思ってる・・・これからの謝罪は、行動で見せるよ・・・」
鍵山陸斗「・・・白石さん、余り自分を責めないで、今日からまたお願いします!」
  白石さんは園香の我儘に酷く疲れて居たそうだった。だけど、俺自身園香に対して未練は無かったのでそこまで気にして無い。
  何がともあれ、俺はまた日本でやって行く事と成った。

〇オフィスの廊下
鍵山陸斗「ふぅ・・・部長もスパルタだな・・・課長に成るって大変なんだな・・・」
  元の部署に戻って来てから一週間、課長職に着いてからまた覚えて置かないと行けない事だらけで、少し疲労が溜まってた。
鍵山陸斗「さて、腹も減ったし、何か甘い物でも・・・」
宮下園香「あぁ!陸斗久し振り!」
鍵山陸斗「え?園香!?」
宮下園香「部長から聞いたよ!出世したんだってね!陸斗頑張ったじゃん!!」
鍵山陸斗「(こいつ・・・どの口が言ってるんだか、自分がやった事何も覚えて無いのか?)」
宮下園香「ねぇ陸斗!これから食事行くなら、私と一緒に行かない?陸斗に話したい事が有って・・・」
鍵山陸斗「悪い・・・俺まだ仕事が残ってるから、また今度にしてくれないか?」
宮下園香「え?」
鍵山陸斗「課長職も楽じゃ無いんだ。もし時間が出来たら俺から言うよ。じゃあな・・・」
宮下園香「はぁ・・・何それ・・・?」

次のエピソード:6 迫り来る園香

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