バッドエンドレディ~悪役令嬢がデスループから抜け出す方法~

桜海(おうみ)とあ

第4話「こんなのだめ!イケメン執事とヒミツの特訓⁈ !」(脚本)

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〇時計
リアリナ・シャルルド・グレイ「敵を倒すために、テオと魔法特訓よ!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「今度こそ、生き延びてみせるんだから!!」

〇黒
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  episodes 04

〇立派な洋館

〇養護施設の庭
テオフィル・ベフトン「では、リアリナ様」
テオフィル・ベフトン「私へと、怒りのボールをぶつけるように魔法を捻り出してください」
リアリナ・シャルルド・グレイ「怒りのボールね!! わかったわ!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「よおっし! いっくわよぉおー!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「デバーリングブレイド!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「だ・・・、ダメだわ!!」
テオフィル・ベフトン「もう一度!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「・・・デバーリング!!!!!!!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「やっぱダメだわぁー! 魔法向いてなさすぎぃー!」
テオフィル・ベフトン「大丈夫です!  一緒に頑張りましょう!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ううっ!!」
テオフィル・ベフトン「この魔法は怒りをエネルギーに変えて、相手へとぶつける魔法です」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ええ、分かってるわ!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「これでも、めいいっぱい頑張ってるの!!」
テオフィル・ベフトン「足りません。もっと怒らなくては!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「うう・・・。 怒るにしたって」
リアリナ・シャルルド・グレイ「テオには不満もないし・・・」
テオフィル・ベフトン「そうですか? では・・・」
  テオが間合いを詰める
  息が吹きかかるほどに、リアリナの鼻先へと近づき
リアリナ・シャルルド・グレイ「っきゃ!! ナナナ何すんの!!!」
  リアリナの細い顎先を持ち上げて
  瞳の奥を見つめた──
リアリナ・シャルルド・グレイ「ち、ちか!! 近い!!」
テオフィル・ベフトン「嫌なら拒んでください」
テオフィル・ベフトン「本気で拒まないといたしますよ・・・」
  テオの唇がリアリナへと
  近づいていき──
リアリナ・シャルルド・グレイ「だ!! ダメええええええ──!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「っは!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「今の!!  何か出たわ!!」
テオフィル・ベフトン「やりましたね!!  リアリナ様!! その調子です!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「きゃー!! すごいすごい!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「リアリナってば、やればできる子じゃない!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「!?」
  ふと見ると、テオの手が赤く腫れていた
リアリナ・シャルルド・グレイ「テオ! あなた怪我しているわ!!」
テオフィル・ベフトン「あっ・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「手の甲がこんなに腫れて・・・」
テオフィル・ベフトン「平気です。これぐらい怪我には入りませんよ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「いいから貸して!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ごめんなさい。私のせいでこんな酷い怪我までさせてしまって」
リアリナ・シャルルド・グレイ「・・・私。テオを傷つけてばかりだわ」
テオフィル・ベフトン「リアリナ様・・・」
  テオの指先が、リアリナの頬に触れる
  涙の雫を拭うように、ゆっくりと頬を撫でてゆき──
テオフィル・ベフトン「私などのために、泣かないで」
リアリナ・シャルルド・グレイ「・・・テオ」
テオフィル・ベフトン「リアリナ様に泣かれたら」
テオフィル・ベフトン「冷静でいられなくなります」
テオフィル・ベフトン「テオは・・・」
テオフィル・ベフトン「リアリナ様の笑顔が大好きなのです」
テオフィル・ベフトン「だから、泣かないで」
リアリナ・シャルルド・グレイ「・・・わかったわ」

〇空
  泣いている時間なんてない
  次こそ、テオを傷つけさせない
「さあ! 練習するわよ!!」
「テオ! 今度はちゃんと避けるのよ!!」
「はい!! 承知いたしました」

〇立派な洋館

〇華やかな裏庭
リアリナ・シャルルド・グレイ(よし!!)
リアリナ・シャルルド・グレイ(さりげなくだけど)
リアリナ・シャルルド・グレイ(お父様に、屋敷の警備対策を万全にするように進言したし)
リアリナ・シャルルド・グレイ「襲撃への準備は万端よ!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「それに、魔法を覚えた私なら」
リアリナ・シャルルド・グレイ「テオと共に戦える!」
テオフィル・ベフトン「どうなさいましたか」
テオフィル・ベフトン「とても楽しそうにお見受けしますが」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ええ、強敵に立ち向かえるのかもしれないと思ったら」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ワクワクが止まらないの!」
リアリナ・シャルルド・グレイ(やられっぱなしになってたまるものですか!)
テオフィル・ベフトン「ふむ・・・。強敵ですか」

〇謁見の間
「そうですね。まだ精度は高くはありませんが」
「このまま練習を継続なされば」
「殿下を吹き飛ばすこともできるやも知れませんね」

〇華やかな裏庭
リアリナ・シャルルド・グレイ「スタンを吹き飛ばす!?」
テオフィル・ベフトン「おやっ。違いましたでしょうか?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ちょっとテオ。流石に王族を吹っ飛ばしたら」
リアリナ・シャルルド・グレイ「命どころかグレイ家の存続が危ぶまれるわ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「そんな危ない橋は渡らないってば!」
テオフィル・ベフトン「しかし、もしも・・・」
テオフィル・ベフトン「誰かが、お嬢様を傷つけるようなことがあれば」
テオフィル・ベフトン「たとえ殿下であろうと、迷わず魔法を使ってください」
テオフィル・ベフトン「その時の責任は、全てテオが引き受けますから」
リアリナ・シャルルド・グレイ(な、何を言ってるの? テオったら!)
リアリナ・シャルルド・グレイ「そんなことは起きないわ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「・・・テオは心配しすぎ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ただちょっと・・・」
テオフィル・ベフトン「・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「自分で自分の身を守りたくなっただけ」
テオフィル・ベフトン「リアリナ様、成長なさったのですね!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「と、当然よ!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「だから私、頑張る・・・ふぁああ」
リアリナ・シャルルド・グレイ「・・・ぐうzzz」
テオフィル・ベフトン「・・・」

〇貴族の部屋
「・・・zzz」
「っは!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「いけない。ついうたた寝しちゃった!」
テオフィル・ベフトン「目を覚まされてましたか?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「って今、何時!?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「もう夜じゃない! やばい!」
テオフィル・ベフトン「ベッドまでお運びいたしましょうか」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ベッド!?」
リアリナ・シャルルド・グレイ「寝てる場合じゃない!! 今すぐ準備を!!」
テオフィル・ベフトン「いいから。お任せください」
  ひょいっと、リアリナを抱き上げる
リアリナ・シャルルド・グレイ(ちょっとおおおおーーーー!!)
リアリナ・シャルルド・グレイ(お姫様抱っこなんて!!)
リアリナ・シャルルド・グレイ(初めての経験すぎて、冷静に対処できないんですけど!!)
リアリナ・シャルルド・グレイ(心臓のBPMやばいんですけど!!)
テオフィル・ベフトン「あっ!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「な、何?」
テオフィル・ベフトン「すごく、近いですね」
リアリナ・シャルルド・グレイ「あえて言うこと!?」
テオフィル・ベフトン「ふふっ。恥ずかしいですか」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ううっ!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「ほんと!! テオって意地悪だわ!!」
テオフィル・ベフトン「ははっ!! 申し訳ございません」
テオフィル・ベフトン「ですが、意地悪になるのは・・・リアリナ様だけですので」
リアリナ・シャルルド・グレイ「それって・・・」
リアリナ・シャルルド・グレイ「来たああああ!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「行くわよ! テオ!」
テオフィル・ベフトン「え? は、はい!!」
リアリナ・シャルルド・グレイ「今度こそ! 絶対! 明日に進むんだから!!」

〇黒

次のエピソード:第5話 「リベンジ!! 決死のバトル」

コメント

  • わー!!続きが気になります!!!!✨☺️

    テオとリアリナ…可愛い2人ですね💓
    癒されます!!✨🥰

    ボイス好きですねー💓全員良いお声してます!!✨☺️

    あと、この間はありがとうございました✨😊
    🍎→🦍→📯✨☺️

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