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野田ノゾム

第4話 『問題だらけのお化け屋敷作り』(脚本)

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〇教室
  愛はクラスメイトたちと
  学園祭のお化け屋敷を作っていた。
  しかし、どの衣装や小道具も、
  いまいちパッとしない。
男子生徒A「本番まであと1日。こんなチープな お化け屋敷で・・・お客さん来るかな」
三沢愛「お化け屋敷って怖がる心が大事だから、 たぶん大丈夫!」
男子生徒A「お客さん頼み!?」
女子生徒B「お化け屋敷やりたいって言い出したのは 愛ちゃんだから、何かいいアイデアあるんだと思ってた」
三沢愛「ま、まだ1日あるし、なんとかするから」

〇広い公園
三沢愛「・・・どうにかして、お化け屋敷が 怖くなるアイデアを考えないと」
  すると、ベンチでクイズ本を読んでいる
  究太郎を見つけた。
三沢愛「学園祭の準備に来ないで こんなところで・・・」
三沢愛「よーし、 たまにはガツンと言ってやろう!」
本田究太郎「なんだ、新しい問題か?」
三沢愛「そう、大問題! 学園祭の準備、 ちゃんと来てもらえるかな?」
本田究太郎「クラスが違うはずだが?」
三沢愛「ウチと究太郎君のクラスは 合同でお化け屋敷なの!」
  そのとき、二人の元に
  眼鏡をかけた少女がやって来た。
三沢愛「ど、どなた?」
伊東ひろみ「私の名前は伊東ひろみ。 聖海女学院高校の3年」
三沢愛「! 聖海って、あの超お嬢様学校の──」
伊東ひろみ「で、あなたこそどちら様?」
三沢愛「私は究太郎君と同じ学校で、 隣のクラスの──」
伊東ひろみ「ふーん。 ま、こんな小娘、究太郎が相手にしないか」
三沢愛「!」
本田究太郎「おい! ひろみ」
伊東ひろみ「究太郎に関わらないでもらえるかしら? 私たち、いま忙しいの」
三沢愛「こっちだって忙しいんです! 怖いお化け屋敷作らなくちゃいけないのに」
伊東ひろみ「のに? どうしたの?」
三沢愛「今はいいアイデアがないっていうか・・・まぁこれから考えるんですけど・・・」
本田究太郎「問題。1924年にアメリカで生まれた 商品で、その商品名がそのまま 正式名になって今も販売されるモノは?」
三沢愛「ま、またクイズ!?」
本田究太郎「ヒントはヤケドする危険性もある」
伊東ひろみ「もう行きましょ。究太郎」
  ひろみと究太郎が立ち去ろうとする。
三沢愛「・・・待って」
本田究太郎「?」
三沢愛「私、どっかで信じてた・・・。あんたは クイズバカだけど、困っている人を 放っておけない、イイ人なんだって」
本田究太郎「何が言いたい?」
三沢愛「私はもう、あんたには関わらないから」

〇文化祭をしている学校
  南門高校学園祭

〇教室
  愛はクラスメイトたちに声をかけた。
三沢愛「多少はチープかもしれないけど、 今日はみんなで一致団結して頑張ろう!」
女子生徒A「でも正直、お化け屋敷にしては あんまりパっとしないよね」
三沢愛「・・・・・・」
  そこへ、
  大きな箱を抱えた石井がやってきた。
石井・デビット・正行「エブリバディ! パパのコネで 差し入れのアイス、持ってきたぜ~」
  生徒たちがアイスに群がる。
石井・デビット・正行「士気を高めるにはコレでしょ!」
三沢愛「石井君・・・」
石井・デビット・正行「俺も気が利くだろ? どう、一緒に学園祭回らない?」
三沢愛「ごめん、無理」
石井・デビット・正行「オゥ! いつもながらのストレートだ」
三沢愛「・・・でもアイスはもらう」
  残った箱にはドライアイスが
  敷き詰められている。
石井・デビット・正行「お。ヤケドするからドライアイスには 手で触れないようにね~」
三沢愛「ヤケド!? ・・・そうか!」
三沢愛「石井くん、このドライアイス、 もっと持ってこれない?」
石井・デビット・正行「ノープレブレムさ。でもなんで?」
三沢愛「いいから大至急!」

〇まっすぐの廊下
  廊下には長蛇の列が出来ている。

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