Xヒーロー

語り部

第35話 前触れ(脚本)

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〇施設内の道
  2021年 神奈川県 綾瀬市大和市間 海上自衛隊厚木飛行場内
凪園無頼「風のビート『芭蕉扇 縮地』!」
凪園無頼「フェード、あれやって!」
フェード「急に言うな!クッ···虚構へ落ちろ『ゲート・ディメンション』!」
  凪園は扇の形になるように風を起こす。扇型の風は広い方から狭い方へ強く吹き荒れ
  その風の終点にフェードは異次元の開口を作り出した。警官や機動隊員達は次々風に体を引っ張られ
  やがてフェードの異次元の開口に飲み込まれ『誰1人戻ってくる事は無かった』
凪園無頼「フェードのゲート・ディメンション見た時からやりたかったんだよねー。つーかもうちょっと異次元の開口でかく開けねーの?」
フェード「急に言うからだろうが!前もって言えばもう少し大きく開けたのに···!」
エンチャント魔導法士「前を見ろ、まだまだ来るぞ!」
キング「斎王、久々に『あれ』やるか?」
斎王幽羅「ノった!行くよ、キング!」
  斎王はキングを連れ地面に潜り込む。正面ではエンチャントが応戦している中、突如地面が揺れ始める
  地震にも思えた揺れだがその正体は直ぐにわかった。間もなくして機動隊員達が地面の違和感に気づく
  自分達の足が着いてる場所はコンクリートではなく先程見た『バリケード』だと理解したが、時すでに遅し
  地面の中で展開されたキングのバリケードを斎王とキングは押し上げ、機動隊員達は『上空』に吹き飛ばされ
  地面から現れた斎王とキングはその場でハイタッチをする
斎王幽羅「前は数十人も吹っ飛ばせなかったけど、今回は成功だね」
キング「おうよ!まぁ俺の城門障壁がより広く展開できるようになったからだろうな!」
凪園無頼「ねーエンチャントー、俺が合図したら複製魔術でキングのバリケード増やしてー」
エンチャント魔導法士「おい何する気だ···凪園!全く···」
  凪園はそう言って先程キングが展開したバリケードを天高く蹴り上げ、自身もそれを追い越すように飛び上がる
凪園無頼「風のビート『アストライア・ゼピュロス』!」
  大きく呼吸をし、息を吸い込む瞬間に放った凪園の一撃。風でできた女神は天秤を掲げ、そして荒らしく薙ぎ払う素振りを見せる
  そして徐々に徐々に風が強くなり、やがて『体が浮く』レベルの暴風が起こる。キングのバリケードはその暴風に
  巻き込まれ始めた頃、エンチャントは魔法陣をキングのバリケードに展開し
  『増やす』のではなく『巨大化』させ機動隊員達に向かわせた
  機動隊員達は逃げようとするも『建物すら浮かせる暴風』に『3階建ての建物』と同じくらいの大きさに変化したバリケードに
  容赦なく叩きつけられ、遂には逃げ出す者まで現れ始めた。
凪園無頼「あははは!ちょーヤベー!皆殺しにできんじゃねー?」
エンチャント魔導法士「ちとやり過ぎたかもな···こんな街1つ吹き飛ぶレベルになるとは···」
キング「まぁそのおかげで逃げ出してるやつが出始めたな。これならどうにかなるんじゃないか?」
  そうこうしている内に、大量の鳥と共に雷王跋会の若頭と他数名が運ばれ、直ぐさま格納庫に向かう
東条のカシラ「発進と機材準備に時間がかかる、それまで守ってくれ!」
キング「おうよ!つっても···もう殆どいねえな。これなら楽勝にいけるんじゃねえのか?」
エンチャント魔導法士「紅色派が来たぞ··· ··· ···なんだ、やけに数が少ないな···何のつもりだ?」
鳶「ここに来るまでにロシア正教と紅色派は争っていた、恐らくもう共闘関係にないのだろう」
鳶「おかげで紅色派はあんなに数を減らしてしまったという訳だが···如何なさいますか鳳凰様」
鳳凰「蟲組が今狙撃手を探して始末してまわってる、鳥組の一部の者を向かわせ残りはここで待機しろ」
  鳳凰がそう言うと直ぐさまその場にいた鳥が一斉に羽ばたき、残った一部の鳥は人の姿に変化した
警官「岡崎さん、まずいですよ···今斎王一派を取り逃したら『お上』から絞られますよ···」
岡崎 警視正「『それで済めばいいがな』最悪の場合···俺達はお上に『消される』」
岡崎 警視正「そうなる前に策を打つ。紅色派の男と協力して斎王幽羅を『射殺しろ』」
岡崎 警視正「正面ゲートの死体にスナイパーライフルを抱いてるのが居たはずだ、それを使え。俺は斎王幽羅の足止めをする」
  発進準備が完了し斎王達が飛行機に乗り込もうとした時、岡崎は拡声器を構え斎王に向けある言葉を放つ
岡崎 警視正「いいかよく聞け灰色の悪魔!お前の母親はチンピラに襲われたんじゃない、お前の母親『雪月雪羅』は」
岡崎 警視正「我々警視庁と他組織が半グレにそうさせるよう『仕向けたんだよ』!」
  To Be Continued··· ··· ···

次のエピソード:第36話 潜り込む能力

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