読切(脚本)
〇新橋駅前
おっちゃん「お姉さん ちょっと一杯付き合ってよ」
ゆめありす「・・・・・・」
おっちゃん「むしかい」
ゆめありす「え あたし?」
ゆめありす「ナンパ?」
おっちゃん「そうだよ そんな格好しているから」
ゆめありす「いや、あたし、こういう格好していないと笑うことも泣くことも歌うこともできないんです」
ゆめありす「こういう格好していないと構ってももらえないし・・・」
おっちゃん「気にしすぎだと思う」
おっちゃん「別にどんな格好していても大して変わらないだろ」
おっちゃん「見た目がよかったら影響力が増すなんて大嘘さ そういうゲームしている奴らの思うツボだよ」
ゆめありす「・・・!」
ゆめありす「でも 実際こういう格好しているあたしに声かけてきたじゃない」
おっちゃん「んぐっ いやあ・・・この世の終わりみたいな寂しい感じを漂わせてたから、つい」
ゆめありす「一杯 付き合う」
おっちゃん「そうこなくっちゃあ」
〇大衆居酒屋
ゆめありす「えっぐ ういー」
ゆめありす「あたしが本音で話したら絶対愛されない 嫌われる」
ゆめありす「ひっく」
おっちゃん「随分無理して生きてきたんだな・・・」