宝くじが当たって人助けした件

夏目心 KOKORONATSUME

4 自分達のこれから(脚本)

宝くじが当たって人助けした件

夏目心 KOKORONATSUME

今すぐ読む

宝くじが当たって人助けした件
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇オフィスのフロア
  それから、明日香ちゃんは今住んでた家を解約して俺の家で生活しながら高校生活を送って居る。俺も休んでから三日程経った時に、
  仕事に復帰した。
月影絢斗「部長、お早う御座います」
剛力剛「月影ぇ!!風邪を引いて仕事を休むとは何事だぁ!!それでも社会人か!?」
月影絢斗「す、すみません!どうも疲労が蓄積してた見たいで・・・」
剛力剛「何だ?自分の健康も満足に見れないのか!?仕事をしてるんだからもっと確りしろ!!」
月影絢斗「は、はい!」
剛力剛「まぁ良い。次体調を崩したら只じゃ置かないからな!」
月影絢斗「・・・あの人、やっぱり自分の事しか見えて無いんだな・・・」
  部長から理不尽なお叱りを受けた俺は、今日も今日とて仕事を熟す事とした。
  その日の休憩時間。
一ノ瀬和人「月影、ちょっと良いかな?」
月影絢斗「あれ?一ノ瀬さんと二宮さん、どうしたんですか?」
二宮玲奈「暫く風邪で寝込んでたんでしょ?もう大丈夫なの?」
月影絢斗「はい、何とか・・・」
二宮玲奈「良かった、私も一ノ瀬先輩も心配だったから」
月影絢斗「・・・!すみません、心配掛けちゃって・・・」
一ノ瀬和人「でも元気に成ってくれて本当良かったよ。なぁ、単刀直入に聞くんだが、剛力部長の事どう思う?」
月影絢斗「剛力部長?そうですね・・・ハッキリ言うんですが、最近あの人と一緒に仕事しても虚しくて・・・」
一ノ瀬和人「やっぱそう思うよな・・・あの人誰が見ても社内ニートだし、このまま此処に居ても良い事無いなって思ってな」
月影絢斗「一ノ瀬さん、転職でもするんですか?」
一ノ瀬和人「あぁ、二宮と一緒に、新しくて良さげな仕事見つけてな」
二宮玲奈「月影君、心配送グループって知ってるでしょ?」
月影絢斗「あ、聞いた事有ります。ネット通販で買って貰った奴を届ける仕事ですよね?」
一ノ瀬和人「そうだ。運転免許が有れば誰でも出来る仕事で、自営業には成るけど中々時給が良くてな。月影は免許持ってるか?」
月影絢斗「あ、まだ持って無いですね」
二宮玲奈「そ、そっか・・・まぁこんな所じゃ厳しいよね・・・」
月影絢斗「でも、資格は取りたいって丁度考えてました」
一ノ瀬和人「そうなのか。だけど、この心配送グループって、免許無くても入れば手当で教習所に行かせて貰えるぞ?」
月影絢斗「え?本当ですか!?」
二宮玲奈「えぇ。でもその形で入ると先ずはデータ管理からに成るわね」
月影絢斗「成る程・・・分かりました。あの、直ぐには決められないので、時間くれませんか?」
一ノ瀬和人「分かった!返事待ってるぜ!」
月影絢斗「はい・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
  その日の夜。
月影絢斗「只今!」
木島明日香「絢斗さん!こんな時間まで何してたんです!?」
月影絢斗「あはは、連絡しなかったっけ?思ったより仕事が長引いちゃって・・・」
木島明日香「何時もこんな感じなんですか?だからこの前見たいに倒れるんですよ!」
月影絢斗「か、かもね・・・」
木島明日香「夕飯温め直してますから、荷物片付けて来て下さいね!」
月影絢斗「あぁ、有難う・・・」
  明日香ちゃんに言われるがままに、俺は荷物を片付けて夕飯にした。食事が終わった後、俺は今日の出来事を話した。
木島明日香「へぇ・・・同僚の方からそんな話を・・・」
月影絢斗「そうなんだ。色々話は聞いて見たけど、場合に寄っては別の街に行くかもって事には成るかな」
木島明日香「基本ほぼ一人で出来る仕事なんて最高じゃ無いですか!手当も有るなら、転職しても良いんじゃ無いですか!?」
月影絢斗「うん・・・色々考えては見たけど、それは出来ないかな・・・」
木島明日香「え・・・どうしてですか・・・!?」
月影絢斗「どうしても何も、明日香ちゃんまだ17歳で学生でしょ?俺が転職するなら、先ず明日香ちゃんが高校を卒業してからの方が」
月影絢斗「良いかなって」
木島明日香「あ・・・」
月影絢斗「俺はこれから教習所に通いながら今の仕事を熟すつもりだよ。上手くやれば、半年で免許取れるからさ」
木島明日香「ご、御免なさい・・・あたしの所為で転職出来ないなんて・・・」
月影絢斗「子供が変な気を使わないでよ!明日香ちゃんは明日香ちゃんのやるべき事をやれば良いから!」
木島明日香「絢斗さん・・・」
月影絢斗「これから今までより忙しく成るけど、俺の事は心配しなくて良いから!」
木島明日香「分かりました・・・お願いだから、無理だけはしないで下さいね!!」
  色々考えた末、俺は一ノ瀬さん達に自分がこれからどうするかを打ち明けた。俺は今の仕事をしながら教習所へ通い、
  明日香ちゃんが高校を卒業したら今の仕事を辞める旨を伝えた。忙しく成るが、俺達のこれからの為に前を向くのだった。

次のエピソード:5 絶縁

成分キーワード

ページTOPへ