第9話『女子?会』(脚本)
〇貴族の部屋
エスティーナ「次の一手はどうするか」
エスティーナ「奴らに常識は通じない」
エスティーナ「どうぞ」
伊藤 「おはようございます」
エスティーナ「君か」
エスティーナ「朝から何?」
伊藤 「あ、あの」
伊藤 「上杉さん」
エスティーナ「何よ」
伊藤 「女子会しませんか?」
エスティーナ「女子会!?」
伊藤 「そうです」
伊藤 「ダメですか?」
エスティーナ「ダメじゃないけどさ」
エスティーナ(女子会とかそんなことやったことなかったな)
エスティーナ「いいわ、やりましょ」
エスティーナ「他のメンバーは?」
伊藤 「お姉様を呼ぼうかなと」
エスティーナ「早速女子会の定義が 壊れてるじゃない」
エスティーナ「シャルは?」
伊藤 「シャルさんは用事あって 王都に帰るそうです」
エスティーナ(まあ、ユーリと会話するチャンスね)
〇居酒屋の座敷席
エスティーナ「ここ本当にグレーシア?」
ユーリ「なんか、佐々木と岩本が どうしても作りたいっていうからさ」
ユーリ「これ、日本でいう酒場だろ?」
伊藤 「そうですね、家族で 何度か行ったことあります」
ユーリ「仲良くなるには酒を飲み交わすのが 大事ってことで作ったらしいんだけどさ」
エスティーナ「どうせ、合コンがしたいとか そんな不純な思いつきでしょ?」
ユーリ「でもグレーシアは20歳からじゃないと 酒飲めないんだよな」
伊藤 「そこは日本と一緒なんですね」
エスティーナ「ていうか、この村って 未成年ばかりよね」
ユーリ「だから、俺も飲めないんだよな」
エスティーナ「だったら、なんで、ここに来たのよ」
ユーリ「食堂だと騒がしいしな」
岩本「お通しです」
ユーリ「”お通し”?注文してねえけど」
伊藤 「日本の居酒屋の謎システムです まあ、席料みたいなものです」
エスティーナ「店側以外誰も理解してないし 納得できないシステムよね」
ユーリ「それで今日は何を話すんだ?」
伊藤 「女子会ですから恋バナなんてどうです?」
ユーリ「恋バナかぁ」
ユーリ「まあ、俺はシャルがいるからな」
エスティーナ「それについてはお似合いね」
ユーリ「まあな」
伊藤 「照れるお姉様可愛いです」
〇広い厨房
岩本「盛り上がってるね」
石井「女子会というのに興味あったので 拝見させていただきます」
村田「参加するのはきついけど 見てる分にはノーダメージです」
石井「ここで女子を調査して 次の合コンに役立てましょう」
岩本「しかも、恋バナだから 伊藤さんと上杉さんの興味ある男子が分かるかもよ」
〇居酒屋の座敷席
エスティーナ「伊藤さんは好きな人とかいなかったわけ?」
伊藤 「私、ずっと中高で女子校だったんです」
エスティーナ「じゃあ、男子には疎いわよね」
伊藤 「むしろ、苦手です」
エスティーナ「でも、ここの連中とは 最近うまくいってるじゃない」
伊藤 「その辺は慣れてきましたし あまり人として思っていないので」
伊藤 「ただの仕事仲間というかAI的な?」
エスティーナ「へえ」
エスティーナ「分かる! もちろん男として見れないし ただの赤の他人みたいな感じ」
ユーリ「あいつら、、、哀れだな」
〇広い厨房
「・・・・・・」
岩本「そっか」
石井「我々は」
村田「人と思われてなかったのか」
石井「良い感じになってると 勘違いしていたのは我々だけだった」
「ハハハハ」
「・・・・・・」
「ちくしょう──」
〇居酒屋の座敷席
エスティーナ「でも、気になる人ぐらいはいないの?」
伊藤 「それはもちろんお姉様です」
伊藤 「優しくてカッコよくて頼りになる 理想の人です」
ユーリ「お、おい」
ユーリ「俺、女装野郎だぞ?」
エスティーナ「でも、いいの?」
エスティーナ「ユーリには、お◯◯◯◯付いてるけど」
伊藤 「お姉様に、お◯◯◯◯なんて付いてません」
エスティーナ「いや、男だから、お◯◯◯◯の 1本や2本ぐらい付いてるでしょ」
伊藤 「お姉様はレディーです!」
ユーリ「2人とも落ち着いて」
ユーリ「ていうか、2人酔ってね? 場の空気に呑まれたか?」
エスティーナ「ほら、ユーリ言ってあげて」
エスティーナ「自分に、お◯◯◯◯付いてるって」
伊藤 「お姉様に お◯◯◯◯なんて付いてないですよね!?」
ユーリ「俺、男だからさ」
ユーリ「んー、まあ付いてるよ」
エスティーナ「ほら、見なさい」
伊藤 「お姉様、、、」
ユーリ「頼むから勝手に悲観しないでくれ」
伊藤 「でも、お姉様なら付いててもいいかな」
伊藤 「むしろ、お得?」
エスティーナ「変わり身早いわね」
エスティーナ「ていうかさ、前から思ってたんだけどさ」
エスティーナ「ここの男どもはヘタレ多くない?」
ユーリ「へたれだから、この村にまだいるんだよ」
エスティーナ「まあ、そうね」
ユーリ「へたれじゃなかったら とっくに冒険出てるはずだ」
エスティーナ「確かにへたれじゃなかったら あんな惨めな姿はしてないはずよね」
伊藤 「彼女の1人や2人出来てるかと思います」
〇広い厨房
〇居酒屋の座敷席
伊藤 「それにしても女子会楽しいですね」
エスティーナ「そうね、思ったより楽しいわ」
ユーリ「下ネタしか言ってる気しないけどな」
ユーリ「上杉さんは何かしたいことないのか?」
エスティーナ「もちろん、男の娘本を描きたいわね」
エスティーナ「そして、、、」
ユーリ「そして?」
伊藤 「そして?」
〇地球
私は、お◯◯◯◯をもっと描きたい!
〇居酒屋の座敷席
エスティーナ「それで、たくさん、ユーリが 無理矢理◯◯されるのを描きたい」
伊藤 「なんて、高い志しでしょうか 感服しました」
ユーリ「おーい、本人いるけど」
ユーリ「◯◯◯へのこだわり強すぎだろ」
エスティーナ「そんなの決まってるわ」
エスティーナ「男の娘には夢が詰まってる女の子のようで男の子のお◯◯◯◯が付いてることによって葛藤が生まれるのよそこがたまらなくいい!」
エスティーナ「男の娘に恋した男子の葛藤も非常に捨て難いわ当然女の子と男の娘の恋愛だって好きよだけどねそれでは私は納得できない」
エスティーナ「男の娘同士は何よりも美しいのよそして攻めと受けが入れ替われることだって出来る私はそこに魅力を感じるのよ」
ユーリ「何で、君らは話す時めっちゃ早口になるの?」
伊藤 「そこまでのこだわり泣けました」
ユーリ「どこに泣く要素あった?」
エスティーナ「ヤバいわ、創作意欲が沸いてきたわ!」
伊藤 「私もです!」
エスティーナ「こんなことしてられないわ」
エスティーナ「今すぐ、原稿を書くわよ!」
伊藤 「お手伝いします」
ユーリ「行っちまった、仲良さそうだしいいか」
〇貴族の部屋
エスティーナ「筆が止まらないわ!」
伊藤 「私もです!」
エスティーナ「ん?あれ?」
伊藤 「どうしました?」
エスティーナ「そういえば、私、何で漫画描けるんだっけ」
〇学校の部室
??「さあ、学園祭に向けて頑張って描こう」
「はーい」
〇貴族の部屋
エスティーナ「・・・・・・」
エスティーナ「今のは誰?」
エスティーナ「私って何者?」
………💀(←笑いすぎて呼吸困難になって苦しいでござる😱)
グレーシアでニホン風居酒屋小上がりスタイル🤣 そこからの女子会お馴染みのテンションに……(どうしてぽんたろう様は腐女子会テンションに詳しいのだろう🤔)
岩本さんたち、リアル女子生態を目にしてトラウマになっていないか心配です😂