魔人(脚本)
〇西洋風の部屋
ヴォルムの宿屋・・・
ウカ・デルマ・ネール「ううっ」
フレイア・フェイン・アイン「お目覚めですかウカさん!」
ウカ・デルマ・ネール「あ、フレイアさん」
ではなくそこはフレイアの家。
フレイア・フェイン・アイン「事情は聞きました、大変でしたね」
ウカ・デルマ・ネール「ありがとうフレイアさん」
フレイア・フェイン・アイン「寒そうだったので温かいスープもあります。飲んでください」
ウカ・デルマ・ネール「はい」
ウカ・デルマ・ネール「あ、痛いっ!」
フレイア・フェイン・アイン「ウカさん?」
ウカ・デルマ・ネール(これが、獣の力を、ウンディーネの力を使ったリスクなのね。全身が痛い)
痛みがあるのでとゆっくりとフレイアに起こしてもらった。
ウカ・デルマ・ネール「うっ、フレイアさん、シルビアさんとリトナさんは」
フレイア・フェイン・アイン「二人は、外にいます」
ウカ・デルマ・ネール「外に?」
フレイア・フェイン・アイン「はい」
フレイア・フェイン・アイン「スーペルという人と一緒に出ていきました」
〇草原の道
スーペル「はっ!」
スーペルが剣を抜きリトナに仕掛けていた。
スーペル「さぁ、見せてくれ獣のを宿す力を!」
アイン・イヨ・リトナ「くっ!」
シルビア・ヤン・オードリー(スーペル、悪いけどその程度じゃリトナが獣の力を開放することはないわよ)
スーペル(両手の斧の使い方は独自だが、心身も落ち着いて冷静で守りが堅い)
スーペル(このままでは、力を出さずじまいか)
シルビア・ヤン・オードリー「スーペル、リトナの強さは分かったでしょ、とっとと諦めなさいよ」
スーペル「リトナ、だったかさすがだよ」
アイン・イヨ・リトナ「条件は闘う事でしたね、これでよろしいですか?」
スーペル「いや、まだだ」
アイン・イヨ・リトナ「そうですか」
スーペル「僕が見たいのは獣の力」
シルビア・ヤン・オードリー「だからあんたじゃ無理よ」
スーペル「本気を、出させてもらう」
アイン・イヨ・リトナ「本気?」
アイン・イヨ・リトナ(これは、カプリースと同じような煙・・・別の姿があるの!?)
スーペルの身体は煙に包まれ、影が変わっていく。
シルビア・ヤン・オードリー「スーペル!」
アイン・イヨ・リトナ「あ、あなたは魔物、それとも人なの?」
スーペル(真の姿)「人間の姿は仮の姿、本当の私は、組織ビーストの魔人スーペル」
アイン・イヨ・リトナ「組織、ビースト、魔人!?」
シルビア・ヤン・オードリー「どういうことよ」
スーペル(真の姿)「言ったとおりさ、父はシルビアを見たとか言っていたがね」
シルビア・ヤン・オードリー(あたしを見た・・・あ、あの三人組!?)
スーペル(真の姿)「さあ、これで良い闘いが出来そうだっ!」
アイン・イヨ・リトナ「これは、手強いですねっ!」
〇西洋風の部屋
フレイア・フェイン・アイン「どうですかウカさん?」
ウカ・デルマ・ネール「ふう、美味しいです」
ウカ・デルマ・ネール「あっ!」
ウカ・デルマ・ネール「お腹、空いちゃった、みたい」
フレイア・フェイン・アイン「わかりました」
大きな音とともに振動を感じた。
ウカ・デルマ・ネール「痛っ!」
フレイア・フェイン・アイン「ウカさん!」
ウカ・デルマ・ネール「今の衝撃は!?」
フレイア・フェイン・アイン「私が見てきます」
〇草原の道
代わりにドアを開き外を見る。すると魔人の腹部に炎の拳を入れたリトナの姿が。
スーペル(真の姿)「ぐうっ」
アイン・イヨ・リトナ「はぁ、はぁ、くっ」
リトナは意識を失わず、自分の意志で炎を消していく。
シルビア・ヤン・オードリー「リトナ・・・ついに」
アイン・イヨ・リトナ(なんとか、コントロールをできました)
スーペル(真の姿)「うっ、ははっ、強いな君はリトナ」
アイン・イヨ・リトナ「スーペルさん、うっ」
スーペル(真の姿)「見せてもらったよ、君の力」
シルビア・ヤン・オードリー「もうこれでいいわよねスーペル」
満足したかのように宙に浮く。
スーペル(真の姿)「もちろん、まあこれで新たに調べたいことが増えたがね」
シルビア・ヤン・オードリー「調べたいこと・・・」
スーペル(真の姿)「じゃあ、僕はこれで失礼するよ」
スーペル(真の姿)「またなシルビア、リトナ」
アイン・イヨ・リトナ「・・・」
アイン・イヨ・リトナ「シルビア、さん」
シルビア・ヤン・オードリー「喉乾いたんでしょ」
アイン・イヨ・リトナ「はい」
リトナ連れてフレイア宅に戻ることにした
シルビア・ヤン・オードリー(スーペル、あたしはいつもそうやって一人わかったような態度が気に食わないのよ)
〇空
スーペル(真の姿)「シルビア、相変わらずだったな」
スーペル(真の姿)(元気そうで安心したよ、だが何時までも続くまい・・・)
スーペル(真の姿)(だからこそリトナ、もしかしたら彼女は使えるかもしれない・・・)