魔王様は平和に憧れている

みちみち

エピソード13 イモ(脚本)

魔王様は平和に憧れている

みちみち

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〇美しい草原
ボビン「のどかな所だなぁ」
ボビン「ほんとにここにいるのか?」
ケビン「目撃証言によるとそうだな」
  チョットチョット
  そこのオニーサン
エリート「イモかってくカイ?」
エリート「イモ!」
ボビン「イモ?」
エリート「ウチのはたけで採れた おいしいイモだっぺよ」
エリート「かってってー」
ケビン「似てるけど人違いかな?」
ボビン「いやどーみても本人だろ!?」
ケビン「いやなんか雰囲気違わないか?」
ボビン「演技だよ!?」
エリート「このイモ甘くてオイシイよ〜」
ケビン「ただの農家の人じゃないか?」
ボビン「お前どれだけ騙されるんだよ!?」
エリート「グラタン、スープ、ハッシュドポテト なんにしてもおいしいよ〜」
ボビン「コイツはイモしか頭にないのか!?」
  そのイモおひとついただけますか?
エリート「いいよいいよー 一箱もってって〜」
レオパード「それはどうもありがとう」
ケビン「父上!!」
ボビン「ち、父上って 親父ってこと?」
ボビン「このオッさんが先代の魔王!?」
ボビン「つか生きてたのかよ!?」
ケビン「そうだぞ? 知らなかったのか」
ケビン「父上は旅に出ていただけだぞ」
ケビン「己を見つめ直す為にな」
レオパード「誰だい君達は?」
ケビン「ええっ!!」
ケビン「覚えてないのかよ!?」
ケビン「あんたの息子だよ!?」
レオパード「ああケビンとボビンか」
レオパード「大きくなったなぁ」
ボビン「忘れてただろ今・・・」
エリート「それよりイモ買ってってー」
レオパード「ああ二箱貰おう」
ボビン「買うなよ コイツにやられた事忘れたのか?」
レオパード「はて?」
レオパード「農家の方に恨みはないが?」
ボビン「なぁケビン・・・ この人お人好しなんじゃなくて」
ボビン「馬鹿なんじゃないか・・・」
ケビン「言うな」
ケビン「父上は立派なお方だ」
ボビン「ダメだこりゃ・・・」
  あらあらまぁ
  ケビンちゃんとボビンちゃんじゃないの~
ケビン「!」
ケビン「母上!」
ボビン「ええええ かあちゃん?」
キャメロン「ケビンちゃんボビンちゃん ひさしぶりねぇ〜」
キャメロン「ママンよん」
ケビン「お元気そうでなによりです 母上!!」
キャメロン「かたいわねぇ〜 ケビンちゅわん」
キャメロン「ママンに甘えていいのよぉ〜ん」
エリート「とりあえずイモかってって〜」
レオパード「じゃあ三箱で」
キャメロン「あなたふとっぱら〜」
ボビン「頭いたくなってきた・・・」
エリート「細かいことは気にしない イモイズハッピー」
レオパード「イモイズハッピー」
ボビン「なんだよイモイズハッピーって・・・」
エリート「イモは世界を救うよ!」
レオパード「素晴らしい 一人一箱貰おう」
ケビン「わーい」
エリート「畑ごともってって〜」
ボビン「・・・俺が一番マシなのかもしれない」
ボビン「俺がしっかりしないと・・・」
ケビン「イモイズハッピー」
エリート「イモイズハッピー」
ケビン「うるせぇえエリート!!」
ボビン「ええぇ・・・」
エリート「はははは」
エリート「あ、そうだ 向こうにサツマイモ畑もあるよ」
エリート「スィートポテトとか作れるよ」
ボビン「スィートポテト!?」
ボビン「ジョンに作ってもらおう!」
レオパード「よし五箱買おう」
ボビン「十箱でっ!」
レオパード「じゃあ百箱だ!」
キャメロン「ふとっぱら〜」
ケビン「何はともあれ今日も平和だな」
エリート「イモイズピース」
ケビン「うるせぇ!!」
  fin

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