Dear📧Friends〜瑠璃色の未来

ゆきんこ

#5 『仲良し大作戦』開始します!(脚本)

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ゆきんこ

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〇大教室
緋色(ヒイロ)「おはよう優海」
音夢(ネタム)「緋色クン、おはよう♥」
音夢(ネタム)(途中で止まってる連載の主人公の特殊能力ってアレだよねって話がしたいけど)
音夢(ネタム)(読んでるって思われるのが癪だから、やっぱり聞かないでおこう)
緋色(ヒイロ)「あのさあ、音夢のことなんだけど」
音夢(ネタム)「どうしたの?」
緋色(ヒイロ)「アイツって、悪い病気なの?」
音夢(ネタム)「エッ・・・」
音夢(ネタム)「や、やあね、刺されて入院しただけだよ」
音夢(ネタム)「病気の『び』の字も聞いたことないよ!」
緋色(ヒイロ)「最近、変じゃない?」
緋色(ヒイロ)「ミョーに明るかったり、 数年ぶりに、普通に電話してきたり」
音夢(ネタム)「番号登録してないだろ!?」
緋色(ヒイロ)「優海に教えてもらったって聞いたけど?」
音夢(ネタム)「アーアー・・・そ、う、だったかもね!」
音夢(ネタム)(あのヤロー・・・やりたい放題か!)
緋色(ヒイロ)「それが、音夢の書いた小説のFB(フィードバック)が欲しいとか言われてさあ」
緋色(ヒイロ)「スゲービビったんだよ」
音夢(ネタム)「しょっ、小説のFB〜!?」
緋色(ヒイロ)「そう。未投稿のだって」
音夢(ネタム)「俺の!?」
緋色(ヒイロ)「いや、音夢のだってば」
音夢(ネタム)「それはヤバい!」
緋色(ヒイロ)「だろ!」
優海(ゆうみ)「あ、居た居た♪」
優海(ゆうみ)「2人とも、おはよーございマス!」
優海(ゆうみ)「緋色サン♪」
優海(ゆうみ)「このSDカードに小説入れておいたから、よろしくデス!」
音夢(ネタム)「ち・ょ・っ・と・待て!」
音夢(ネタム)(コイツが見るわけねーだろ!)
緋色(ヒイロ)「・・・しょーがねえな」
優海(ゆうみ)「わ、嬉しい♥」
優海(ゆうみ)「じゃ預けるから、そのうち感想聞かせてくだサイ!」
優海(ゆうみ)「俺、教授に呼ばれてるから行きマス」
優海(ゆうみ)「まったね〜!」
音夢(ネタム)(嘘だろ・・・)
緋色(ヒイロ)「ったく・・・」
音夢(ネタム)「えと・・・」
音夢(ネタム)「緋色クンさ、何で引き受けたの?」
音夢(ネタム)「音夢クンのこと、嫌いじゃなかったの?」
緋色(ヒイロ)「嫌いだよ。 あんな性悪(しょうわる)陰キャ」
緋色(ヒイロ)「でも」
緋色(ヒイロ)「アイツの小説は結構好きなんだ」
音夢(ネタム)「エッ・・・」
音夢(ネタム)(何だよ、それ)
音夢(ネタム)(そんなのズルイだろ・・・)

〇中庭
音夢(ネタム)「オイ! 優海」
音夢(ネタム)「一体、どーゆーつもりだよ!?」
優海(ゆうみ)「おはよ、音夢ク・・・」
音夢(ネタム)「とぼけんなよ! 勝手に人の小説を緋色に渡すなんて」
音夢(ネタム)「人の気持ち考えろって言っただろ!?」
優海(ゆうみ)「え、何のこと?」
優海(ゆうみ)「私が音夢クンの小説のSDカードを緋色クンに渡した?」
優海(ゆうみ)「何でワザワザSDカード?」
優海(ゆうみ)「メールにファイル添付したら良いじゃない」
音夢(ネタム)「!?」
音夢(ネタム)(何のためのボケだよ)
音夢(ネタム)(今朝の出来事なのに、しらばっくれてる?)
音夢(ネタム)(それともまさか、今朝の優海は──)
優海(ゆうみ)「ねえビルって」
優海(ゆうみ)「音夢クンに変身できるのかな?」
音夢(ネタム)「そうとしか考えられないな」
音夢(ネタム)「何のために・・・。 ゲームのために、俺たちをかく乱させるつもりか?」
優海(ゆうみ)「でも、緋色クンがそのSDカードを受け取ってくれたんでしょ?」
優海(ゆうみ)「一歩前進だね!」
音夢(ネタム)「たっ、たまたま暇すぎて、やることが他に無いから引き受けただけだろ!」
優海(ゆうみ)「またまた〜嬉しいくせに♥」
音夢(ネタム)「嬉しくなんかねえッ!」
優海(ゆうみ)「君ってやつは・・・」
優海(ゆうみ)「私になっても素直じゃないなあ」
優海(ゆうみ)「あ、私も緋色クンに、午後から一緒に試験対策しようってメールしたよ」
音夢(ネタム)「余計なことを・・・」
優海(ゆうみ)「余計じゃないの!」
優海(ゆうみ)「好感度って、会えば会うほど上がるんだよ」
音夢(ネタム)「だから、俺に黙って勝手なことすんな!」
学生「最近あの2人、妙に一緒に居るよな」
学生「付き合ってるんじゃない? だって幼なじみだよね」
学生「緋色と付き合うなら分かるけど、 何で根暗で嫌味で残念な音夢と?」
学生「ダメンズ好きなのかもね!」
学生「ヤベッ・・・」
学生「シィーッ! い、行こう」
緋色(ヒイロ)「・・・!!」
緋色(ヒイロ)「優海と音夢が付き合ってる!?」
緋色(ヒイロ)「そんな、まさか・・・!?」
緋色(ヒイロ)「ちくしょう!」
緋色(ヒイロ)「だとしたら、こんなの読めるかよ!」
緋色(ヒイロ)「ん?」
緋色(ヒイロ)「え!?」
緋色(ヒイロ)「SDカードだと思っていたのに、いつの間に・・・?」
緋色(ヒイロ)「でも・・・」
緋色(ヒイロ)「キレイなカードだな・・・」
緋色(ヒイロ)「やっぱり持って帰ろうか・・・」

〇黒
デ・ビル「無事に悪魔カードが緋色サンの手に入りましたね♥」

〇女の子の部屋
音夢(ネタム)「何のつもりだビルのやつ!」
音夢(ネタム)「どいつもこいつも勝手なことしやがって」
音夢(ネタム)「ん、待てよ」
音夢(ネタム)「優海もパソコンに小説を保存している?」
音夢(ネタム)「アイツとビルがその気ならァ」
音夢(ネタム)「仕返しに、アイツの小説を見てやるぜ〜!!」
音夢(ネタム)「しかも、優海のフリして緋色に見せちゃう?」
音夢(ネタム)「ウヘヘヘヘ!」
音夢(ネタム)「パソコン起動、っと♥」
音夢(ネタム)「オオッ」
音夢(ネタム)「『ラズベリー・ビター・チョコレート』か」
音夢(ネタム)「優海らしいタイトルだな。 学園恋愛小説かな?」

〇ハート
海斗(かいと)「ねえ」
海斗(かいと)「泣いてるのって、俺のせいなの?」
蓮(れん)「よく分かんねーけと」
蓮(れん)「俺、海斗といて、あったかい気持ちになったんだよ」
蓮(れん)「クソ、なんで俺がオマエに告らなきゃならねーんだ?」
海斗(かいと)「俺も告るけど」
海斗(かいと)「俺が付き合いたいのは、蓮なんだ」
蓮(れん)「エッ・・・」
海斗(かいと)「友達としてじゃなく・・・カレカノ?」
海斗(かいと)「ダメかな?」
蓮(れん)「ダ、ダメじゃない! です・・・」
海斗(かいと)「じゃ」
海人(かいと)「チューしてもいい?」
蓮(れん)「オデコかよ・・・!」

〇女の子の部屋
音夢(ネタム)「や、やっべぇ〜!」
音夢(ネタム)「アイツ、 こーゆーのか好きだったのかよ!」
音夢(ネタム)「個人の趣味をとやかくいうつもりはないが・・・」
音夢(ネタム)「間違っても、緋色にFB聞けねーよ!!」
音夢(ネタム)「あれ・・・」
音夢(ネタム)「ガキの時に作った 『名探偵コマル』だ!」
音夢(ネタム)「懐かしい!」
音夢(ネタム)「3人で共同制作した初めての作品」
音夢(ネタム)「コレがキッカケで俺たちは、創作にハマったんだよな」
音夢(ネタム)「ノートにアニメの2次創作したり、 テストの裏に4コマ漫画描いたり・・・」
音夢(ネタム)「あの頃は何にも考えなくても」
音夢(ネタム)「話したい時に話して、喧嘩しても直ぐに仲直りできたのに」
音夢(ネタム)「いつから、こんなになっちまったんだろう・・・」
音夢(ネタム)「・・・」
音夢(ネタム)「・・・」
音夢(ネタム)「なんか書きたい・・・」
音夢(ネタム)「今の気持ちを、全部小説で表現したい!!」
音夢(ネタム)「ゴメン優海。我慢の限界だ!!」
音夢(ネタム)「パソコン借りるぜ!」
音夢(ネタム)「タイトルは『Dear📧friends』」
音夢(ネタム)「主人公は冴えない男」
音夢(ネタム)「何でも出来る幼なじみに嫉妬して」
音夢(ネタム)「好きな女の子も取られちゃうんだ」
音夢(ネタム)「そんなある日、嫌いな幼なじみの小説に触れて、コメント欄の中だけでは仲良くなる」
音夢(ネタム)「でも膵臓ガンだって分かって、主人公はそれを周りに知らせるか」
音夢(ネタム)「選択を迫られるんだ!」
音夢(ネタム)「・・・俺ならどうするかな」
音夢(ネタム)「・・・」
音夢(ネタム)「とりあえず、イベントから書くか」

〇綺麗な一戸建て

〇女の子の部屋
「優海〜朝よ〜!」
「起きなさい!」
音夢(ネタム)「もう起きてる!」
音夢(ネタム)「てゆうか、寝てない!」
「エエッ!?」
音夢(ネタム)「──出来たぜ」
音夢(ネタム)「コレ・・・誰かに読んでほしいな」
音夢(ネタム)「そうだ、匿名で『小説家にナレル』に投稿してみよう!」
音夢(ネタム)「クリスマス前に削除すれば、優海に迷惑かけることもないしな!」
音夢(ネタム)「──投稿!」
音夢(ネタム)「ふう」
「優海ー!!」
「起きているなら、 いい加減降りて来なさい!!」
音夢(ネタム)「ハーイ!」

〇古いアパート

〇古いアパートの一室
優海(ゆうみ)「今日は、どうやって2人を仲良くさせようかな〜」
優海(ゆうみ)「自作品なら2人をデートさせちゃうけど」
優海(ゆうみ)「現実はそう簡単には行かないのよね〜」
優海(ゆうみ)「あら、サイトに新しい投稿がある」
優海(ゆうみ)「新人さんかな? 読んでみよ♥」
優海(ゆうみ)「・・・へえ」
優海(ゆうみ)「なんだか、緋色クンと音夢クンみたいなお話ね!」
優海(ゆうみ)「ヒロインの女の子がイケメンに惚れてるっていうのは、」
優海(ゆうみ)「あるあるすぎてツマラナイけど」
優海(ゆうみ)「でも」
優海(ゆうみ)「このイベントの話は素敵!!」
優海(ゆうみ)「これなら自然に2人を仲良くさせられるかも!?」
優海(ゆうみ)「そうと決まれば」
優海(ゆうみ)「早速、行動開始しなくちゃ♥」

〇男の子の一人部屋
緋色(ヒイロ)「音夢の小説・・・作品はドストレートな王道なんだよな」
緋色(ヒイロ)「作者は捻くれ者なのに」
緋色(ヒイロ)「内容も直球一本だから」
緋色(ヒイロ)「大体の展開は予想出来る」
緋色(ヒイロ)「まあ、それがアイツらしいと言えばそうなんだけど」
緋色(ヒイロ)「もう少し緩急入れたり、仕掛けたりしたらもっと良くなるのにな・・・」
緋色(ヒイロ)「・・・」
緋色(ヒイロ)「音夢から!?」
緋色(ヒイロ)「何だこのメール!?」
緋色(ヒイロ)「音夢と優海と3人で 遊園地デートだと・・・!?」
緋色(ヒイロ)「もし音夢が優海と付き合ってるとしたら、」
緋色(ヒイロ)「こんな誘いはしないはず?」
緋色(ヒイロ)「いや、俺を悔しがらせるためにわざと誘っているとか!?」
緋色(ヒイロ)「クソッ、読めん!」
緋色(ヒイロ)「俺はどうしたら良いんだよ!!」

次のエピソード:#6 ミッションは遊園地デート♥

コメント

  • 3人の気持ちが的確に表されてていいですね‼
    やっぱりラブコメは3人が、どんどんポジションを変えながら進んでいくのが楽しいと思いますww

  • あちゃー、やっぱり緋色君が勘違いしちゃった。これは拗れるぞ🤔(ワクワク)
    劇中劇『ビター・ラズベリー・チョコレート』は目茶苦茶甘ったるそうなBLなのでしょうか。機会があれば読んで見ようかな🫣
    あと最後に、音夢が書きたい気持ちが湧き上がり作品を投稿するシーンは共感しました。てか全体的にこの作品は自分が共感できるシーンが多いので好きです👍

  • 大変な状況でいらっしゃる中でのステキ作品の更新、ありがたくてモニタに拝んでしまいました🙏
    冒頭は入れ替わり作品特有のドタバタ日常シーンかと思いきや、なんとビルさんが😲 ずっと裏切られっぱなしの展開に、悔しいやら嬉しいやら🤤
    胸キュン作品『ラズベリー・ビター・チョコレート』の登場に、ドキドキとハァハァが止まりません😊

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