13 これから(脚本)
〇学校の廊下
星宮さん、いや、まどかと恋人同士に成った翌日。
モブ女子1「あれ?あそこに居るの、星宮さんじゃ無い?」
モブ女子2「本当だわ!ちょっと誂って来ましょうか!」
モブ女子2「星宮さん、お早う!」
星宮まどか「あぁ、お早う御座います」
モブ女子1「ねぇ星宮さん。友達出来た?」
星宮まどか「はい。彼氏も友達も出来ましたが何か?」
モブ女子1「え?マジで!?」
モブ女子2「貴方、一体何したの!?」
星宮まどか「そこまで驚きます?あたし急いでるんで」
モブ女子1「え、えぇ!邪魔して、悪かったわね・・・」
星宮まどか「・・・・・・」
モブ女子2「あ、あの子変わった!?」
モブ女子1「そ、そう見たい・・・只のぼっちで引き籠もりかと思ってたけど・・・」
〇教室
星宮まどか「えっと・・・皆さん、お早う御座います」
黒部真由「あぁ!まどかちゃんお早う!宏斗から聞いたんだけど、付き合ってるんだって!?」
星宮まどか「あれ?聞いてたんですか?」
黒部真由「聞いたよ!どっちから告白したの!?」
前川敦子「ちょっと真由落ち着きなって!星宮まだ荷物降ろして無いから!」
黒部真由「あ〜この話凄く気に成るから〜!!」
大島武「え!?お前等が付き合ってるってマジで!?」
鳥海宏斗「あぁ、とは言っても昨日からだけどな」
大島武「いやはや・・・鳥海、お前マジで何者だよ?」
鳥海宏斗「何者も何も、俺達は俺達ってだけの話だよ」
大島武「はぇ〜・・・あの時蹴り飛ばされた日が何だか懐かしいぜ・・・」
鳥海宏斗「まぁ、あの時のままだったらこんなの想像出来ないよな」
星宮まどか「二人共お早う!」
鳥海宏斗「あぁ、お早うまどか」
大島武「星宮おは〜!お前等付き合ってるんだってな?」
星宮まどか「はい、付き合ってます!」
大島武「こんな風に成るとは、本当何が起こるか分かった物じゃ無いな」
鳥海宏斗「おいおい大島、言ってる事がおっさん臭いぜ?」
大島武「おっさんで悪かったな!」
大島武「まぁそんな事は良いか。お前等、旅行の件なんだけどさ、俺の方で良さげなの掻き集めて見たから、意見聞かせてくれないか?」
星宮まどか「あ!そしたら前川さんと黒部さんも呼んで来ないと!」
大島武「おう!呼んで来てくれ!」
俺とまどかが恋人に成っても、俺達の生活は変わらない。今此処に居る仲間と共に、俺達は夏休みの予定を立てながら、
後の授業に打ち込むのだった。
〇繁華な通り
その日の放課後。
星宮まどか「宏斗、疲れて無い?」
鳥海宏斗「まぁ、辛く無いと言えば嘘に成るけど、これは好きでやってる事だから。そもそも自分で決めた事だし」
星宮まどか「そっか・・・無理はしたら駄目だよ」
おばあちゃん「おやまぁ!あんた何時ぞやのお若いのじゃ無いかい?」
鳥海宏斗「あれ?あの時のおばあちゃん!?」
おばあちゃん「有れから随分経ったけど、もう身体は大丈夫なのかい?」
鳥海宏斗「はい、もう大丈夫です!」
星宮まどか「宏斗、この人が車に打つかった時に助けたおばあちゃん?」
鳥海宏斗「そうだよ」
おばあちゃん「あの時は、このお若いのに大怪我させちゃってね。私がもう少し若かったらそんな事させなかったのにね」
鳥海宏斗「まぁ、あの時は本当仕方無かったですよ」
おばあちゃん「そうだよね。何でも自分の思う通りに成ってくれたら苦労はしないさ。お若いの。まだ若いとは言え、身体には気を付けるんだよ」
鳥海宏斗「おばあちゃんもね」
おばあちゃん「あぁ・・・それと彼女さん。このお若いのが、また怪我しない様に頼むよ」
星宮まどか「あぁ、分かりました!」
星宮まどか「優しいおばあちゃんだね」
鳥海宏斗「あぁ。話した時間は短いけどね」
星宮まどか「あたしの事、彼女さんだって!」
鳥海宏斗「あぁ、実際付き合ってるからな。また何処かで会ったら報告したいな」
星宮まどか「報告か。そう言えばあたし達が付き合ってる事、チャムにも報告したよ」
鳥海宏斗「え?どんな感じだった?」
星宮まどか「何か良く分からないけど何時も以上に不機嫌に成ったな」
鳥海宏斗「そっか。マジで原因分からないの?」
星宮まどか「あたし猫語分からないから」
鳥海宏斗「そっか・・・」
俺達は他愛の無い会話を繰り返しながら、目的地で有る何時ものバイト先に辿り着くのだった。
星宮まどか「あたしもバイト始めようかな・・・」
鳥海宏斗「うん、そこの所は好きにして良いと思うよ。本当にやりたく成ったら、俺も相談に乗るし」
星宮まどか「・・・そうだね!バイト頑張ってね!」
鳥海宏斗「あぁ、行って来る!」
俺は今日の分のシフトを熟す為に、まどかと一旦別れてバイトに勤しむ事と成り、店へと歩き出した。
〇テーブル席
鳥海宏斗「お早う御座います、草壁先輩!」
草壁真由美「お早う鳥海君!今日も宜しくね!」
鳥海宏斗「はい!」
草壁真由美「あら、お客様ね。鳥海君、こっちは私がやるわ。料理持って行くのお願い」
鳥海宏斗「分かりました。直ぐ行きます!」
草壁真由美「いらっしゃいませ!お一人様ですか?」
星宮まどか「あ、はい」
草壁真由美「畏まりました!それではお席へとご案内致します!」
俺が別のお客様への対応をしている間、まどかが店に入って来て、席へと案内されていた。
草壁真由美「それでは、ご注文がお決まりに成りましたら、お呼び下さいませ」
星宮まどか「あ、はい」
星宮まどか「・・・・・・」
星宮まどか「どれにしようかな・・・・・・決めた!」
鳥海宏斗「お客様、お待たせ致しました・・・って、まどか、来てたんだね」
星宮まどか「うん、来ちゃった。お仕事終わるまで待ってるから」
鳥海宏斗「そっか・・・それで、ご注文は?」
星宮まどか「あぁ、えっとね・・・」
お互いに傷を背負った俺達が付き合う事に成って、これから嬉しい事も悲しい事も一緒に経験して行く事に成ると思う。
だけど、そこから逃げずに、最後までやり通せば、その先で俺達は、もっと大きな喜びに出会える。そんな気がして成らなかった。
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最後まで読みましたが、本当に心温まるエピソードで感動しました。
セカンドシーズンも公開されているようなので、そっちにも目を通してみようと思います。
最初から最後までほのぼのを通していて雰囲気がとても良かったですね!
こういう恋愛ストーリーも良い物です!