その料理店は

会庫

ロマンチスト(脚本)

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〇寂れた雑居ビル
「お疲れ様でした〜!」
旭「フラれた相手と同じバイト先はやっぱ しんどい・・・」
旭「・・・」
旭(・・・あそこ行こうかな)

〇シックなバー
店長「ん〜んん〜♪」
店長「良いね!! コクのあるトマトソースが完成し・・・」
旭「こ、こんばんわ・・・」
店長「やあ君!!君は魔術師かい!?」
店長「僕のトマトソースが最高の出来なのを 読んで来たんだね!素晴らしい!!」
旭「えっと・・・ 違います・・・・・・」
店長「・・・そうなのかい? 君が魔術師じゃ無いとすると」
店長「ブツブツブツ・・・」
旭「あの・・・ 席着いていいですか?」
旭(わっ!これもおいし!)
旭「・・・」
旭「・・・」
旭「え・・・えーと・・・美味しいです」
店長「素晴らしい! 君は全く持って素晴らしい!!」
店長「店長はすっかり君がお気に入りさ!」
店長「・・・君がここに来たのは偉大なる神の お導きだろう」
旭「そういえばこの店っていつ出来たんですか?」
旭「全然気づかなかったです」
店長「・・・」
店長「そうだ、 サービスのコーヒーを淹れてくるよ」
旭(なんかたまに会話噛み合わないよなぁ・・・)
店長「・・・」
旭「え・・・?」
旭「今、 なんかコーヒーに入れませんでした・・・?」
店長「・・・」
店長「・・・」
店長「ガムシロ・・・」
旭「いや絶対違くないですか!?」
店長「なに、おまじないさ! 君が僕の店に来てくれるように!」
店長「店長の店は見つけにくいからね。 迷わず来れるおまじない」
旭「スピリチュアルな感じですかね・・・?」
店長「そう!! 店長ロマンチストだから!!」
旭(・・・ここに来ると気分が紛れるな)
旭「店長、また明日も来ていいですか?」
旭「明日もバイトだし・・・。 辛いこと忘れたいし」
店長「・・・」
店長「・・・ 店長の店には5番ボックス席は無いけどね」
店長「待ってるよ・・・」

〇シンプルなワンルーム
旭「あー、美味しかった!」
旭「あの店に行くの本当に楽しみに なってるな・・・」
旭「・・・そういや5番ボックス席って何だ?」

〇劇場の舞台
  あっ!オペラ座の怪人に出てくる話か!

〇シンプルなワンルーム
旭「はは・・・ほんとロマンチスト」
旭「・・・」
「く、口説かれてるみたいだ・・・」
「・・・」
「・・・顔が熱い・・・」

〇シックなバー
店長「ん〜んん〜♪」
店長「・・・」
店長「可愛いなぁ・・・」
「店長の店に来たくなる「おまじない」」
店長「・・・」

〇シックなバー
旭「明日もバイトだし・・・ 辛いこと忘れたいし」

〇シックなバー
店長「・・・忘れたら良い」
店長「店長といたら良い!!」
店長「・・・」
ファルハード「よっ」
ファルハード「どーせ誰も来ねぇ店だからな たかりにきた」
店長「残念!! 店長の店には常連さんがいるんですー!」
店長「とびきり可愛い子がね・・・」
店長.「ふふ・・・。 店長はオペラ座には潜んでいないけど」
店長「・・・」
「店長のこの店の地下に 住んだら良いのに・・・」

次のエピソード:次は強いのに

コメント

  • 店長さん……お逢いしたい💕
    「ガムシロ・・・」のセリフに完全にヤラれました…😂
    それにしても、今回のトマトソースもですが、料理への熱量がすっごく伝わってきますね!惠クンのお料理くらい食べたくなります🥰 ……コーヒー以外は😰

  • これまた庶民的にスパゲッティーよ……!😇🍝
    二人のコント系かと思いきや、まさかの新キャラ登場(当て馬…?!)で謎が深まりますた。

    そうか、おしゃれな容器なガムシロだな(棒読み)。

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