エピソード9 新たなる(脚本)
〇畳敷きの大広間
影士「(ジーーーーーーー)」
カカルコ「・・・・・・」
カカルコ「もう、何も斬りかからんぞ?」
影士「嘘だ」
カカルコ「本当だ」
アージュ「なーにして自分から絡むの」
影士「知ってる、気性が荒い女は男の尻を“掘る”って聞いた」
その場にいた者は驚愕の事態に戦慄、そして時間の流れその物が停止したという錯覚を覚える。
(何 そ れ は ??)
(何 (んだ)そ れ は ??)
クロノア「・・・・・・何処情報だ、それ?」
影士「・・・・・・」
影士「────天廻の」
ロクシャウ「──ふふ」
ロクシャウ「ふふふふふふふふふふ」
ロクシャウ「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
アージュ「わー・・・・・・わー・・・・・・」
どす黒いオーラ、というべぎだろうか。ロクシャウから炎の、黒い炎がめらめらと燃え上がる。
クロノア「御静粛!!心頭を御静粛に!!」
その正体は────怒り、怒りである。
誰に対して、と?無垢な獣、人の赤肉を喰う獣に植え付けた知識に怒りを湧かす。
カカルコ「ヒイッ」
ガモン「────おおおお────女神の────知恵への────嘘誤りに────お怒りを」
魔力とは”別途の力”。それは部屋からも漏れ、天候さへも──
〇山間の集落
〇山間の集落
〇畳敷きの大広間
影士「うわー、空が雷雲に占領された!!ロクシャウやめなよ!!落ちちゃう雷が!!」
クロノア「お前の余計な爆弾ワードが引き金だろ!?」
影士「・・・・・・殴らなくてもいいでしょ?」
クロノアから鉄拳が下された。
ロクシャウ「ちょっと出掛けてくるわ。大丈夫、3時間で戻ってくるわ────3時間で」
アージュ「・・・・・・お見苦しい所を此方が見せて申し訳ない」
ガモン「────いや────無問題だ────それより────手洗いを────借りたい」
アージュ「・・・・・・あー」
ガモンがカカルコの手を取る。腐った卵、硫黄の臭いがしアージュは何かを察した。
カカルコ「グッス・・・・・・何て厄日だ」
アージュ「お前が斬り掛からなければ済んだ話だろ?」
カカルコ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
カカルコ「よ゛し゛よ゛し゛ざ゛れ゛だ゛い゛も゛ん゛!!ぼ゛め゛ら゛れ゛だ゛い゛も゛ん゛!! お゛う゛ぢ゛が゛え゛る゛ぅ゛!!」
アージュ「急に幼児退行したよ、この子。さぁこっちだから」
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
クロノア「お前・・・・・・明日から国語の授業な?文字の読み書きを1から始めッからな?文法の使い方と喋り方とワードチョイスも──」
影士「何故ぇ?」
クロノア「お前のぶら下がっている爆弾ワードが不発しないよう処理すんだよ(怒)」
影士「・・・・・・」
クロノア「どうした・・・・・・まさかまた踏んだか?」
影士「後ろ・・・・・・」
クロノア「話逸らしてぇのか?」
クロノア「・・・・・・んで、誰の?」
影士「ん」
クロノアの後ろを指差す。振り向くとそこに────
クロノア「いつの間に・・・・・・あぁ気が立って気付かなかったのか」
影士「ロクシャウ・・・・・・のじゃじゃない」
クロノア「全然違う」
影士「女神皆出来るの?」
クロノア「あー、・・・砕いて説明するとロクシャウ様は長距離や簡単な”次元転移”を行える。その他3柱は知ってる所だったら簡単に」
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