中二病が開いた異世界への扉の先がどう見ても自分の部屋だった話(脚本)
〇男の子の一人部屋
永遠雷「うわぁー!?」
化け物「うわぁー!?」
〇教室
俺の名前は「山田 永遠雷(やまだ エターナルサンダー)」
中学生だ!そして雷を操る力を持っている!
先生「山田、廊下に立ってろ」
〇学校の廊下
今日も俺は元気だ!
〇男の子の一人部屋
永遠雷「ネットサーフィンをするぜ!」
永遠雷「・・・」
永遠雷「・・・!!」
永遠雷「異世界の扉を開く方法・・・?」
永遠雷「かっこいいぜ!!」
〇おしゃれなリビングダイニング
永遠雷「我が父!!今日異世界への扉を開いても良いぜ?」
我が父「よかろう・・・」
我が母「敵が出たらあたーくしに任せるザマース」
永遠雷「かっこいいぜ我が母!」
〇男の子の一人部屋
永遠雷「扉を開くぜ!」
永遠雷「呪文はなんだったぜ?」
永遠雷「思い出したぜ!」
永遠雷「トビーらひらけー」
永遠雷「開いたぜ?」
〇男の子の一人部屋
永遠雷「凄いぜ!ほんとに開いちまったよ!?」
永遠雷「・・・!!」
永遠雷「この扉の先が・・・異世界!?」
永遠雷「見るぜ!!」
永遠雷「・・・」
化け物「・・・」
永遠雷「うわぁー!?」
化け物「うわぁー!?」
永遠雷「化け物だぜー!?我が母ー!!」
化け物「んな!?化け物とは貴様失礼だな!!」
永遠雷「だってどこからどう見ても人間じゃないぜ!?」
化け物「これはメイクだ!!」
永遠雷「え!?」
化け物「今落とすから待っていろ!!」
永遠雷「分かったぜ!?」
永遠雷「・・・」
永遠雷「あれ?」
永遠雷「ここ・・・俺の部屋とそっくりだ・・・」
〇男の子の一人部屋
綺麗薔薇「ふ・・・待たせたな」
永遠雷「いやどうなってるのそれ、明らかに骨格とか変わってるよね?」
永遠雷「メイクでそうはならないよね」
綺麗薔薇「貴様の世界の常識をあたくーしに押し付けるな」
永遠雷「いや一人称が独特」
永遠雷「ていうかなんで俺が異世界から来ていることが分かったんだぜ?」
綺麗薔薇「ふ・・・それは分かるさ・・・」
綺麗薔薇「あたくーしの部屋には毎日三回は異世界から扉が開いて誰かが来るからな」
永遠雷「とんでもない事実・・・」
綺麗薔薇「というか貴様名前はなんだ?あたくーしのメイク中に許可もなしに異世界から来やがったんだからな」
綺麗薔薇「34失礼ポイントが溜まっているんだからこれ以上は慎めよ?」
永遠雷「なにそのポイント」
永遠雷「俺の名前だな!!」
綺麗薔薇「うるさ」
永遠雷「俺は山田エターナルサンダーだぜ!!」
綺麗薔薇「なんだエターナルサンダーって、キラキラネームじゃないか、ダサいな」
永遠雷「お前・・・!!これは俺の愛する我が父と母が付けてくれた名前だ!!馬鹿にするな!!」
永遠雷「じゃあお前の名前はなんなんだ!!言ってみろ!!」
綺麗薔薇「ふ・・・貴様のダサい名前よりかっこいい名前だ、ふふ・・・」
永遠雷「・・・!!」
綺麗薔薇「ふふふ・・・」
綺麗薔薇「ふひふ・・・」
永遠雷「いや早く言えよ!?」
綺麗薔薇「聞くがいい!!我がとてもかっこいい可愛い可憐勇ましい凛々しい素敵素晴らしい・・・」
永遠雷「いや詰め込み過ぎだろ!!」
綺麗薔薇「山田 綺麗薔薇(やまだ プリティローズ)!!」
永遠雷「ダセェー!!!!!!!!」
綺麗薔薇「はぁー!?」
綺麗薔薇「ダサくないですー!!貴様のエターナルサンダーの方がダサいですー!!」
永遠雷「──!!」
永遠雷「お前・・・!!」
我が母「うるさーい!!」
我が母「雄大ちゃん!!今何時だと思ってるのよ!!」
永遠雷「え・・・ご、ごめんなさいお母さん」
綺麗薔薇「は・・・?貴様の母親か?」
我が母「なんだ貴様・・・雄大ちゃんの敵か?」
綺麗薔薇「え・・・?」
我が母「敵ならば・・・消すまで!!」
綺麗薔薇「ぎゃあああ!?」
永遠雷「お母さん!!違うよ!!そのダサい名前のやつは敵じゃなくて!!」
綺麗薔薇「今貴様どさくさに紛れてあたくーしの悪口言わなかったか?」
我が母「・・・?これは?」
我が母「ほう・・・」
我が母「すまぬ拙者の勘違いだったようだ」
我が母「ごめんねー♡」
綺麗薔薇「貴様の母、キャラがコロコロ変わりすぎじゃないか?」
我が母「何か言ったか?」
綺麗薔薇「いえ何も」
我が母「ふ・・・我が息子よ、汝が開いたこの扉は別の世界線に居る自分の元へ行けるという魔法陣だ」
永遠雷「えーそうだったんだぜ!?」
綺麗薔薇「貴様もコロコロ変わるな?」
我が母「ふ・・・問題がないならよい・・・しかし騒ぎすぎるなよ?」
永遠雷「うん分かったぜお袋!!」
綺麗薔薇「我が母じゃねぇのかよ」
〇男の子の一人部屋
永遠雷「その服って部屋着なの!?」
綺麗薔薇「うるさ」
綺麗薔薇「部屋着だが?」
永遠雷「だせぇな!!」
綺麗薔薇「友達いねぇだろ貴様」
永遠雷「・・・」
綺麗薔薇「というか貴様の来ている服もダサいぞ」
永遠雷「「も」って言ったな」
綺麗薔薇「何それ・・・吸血鬼?」
綺麗薔薇「それを部屋着にするって貴様ヤバいぞ」
永遠雷「お前に言われたくない」
綺麗薔薇「あたくーしの服は全てホログラムだから貴様のよりかっこいい」
永遠雷「謎理論・・・」
永遠雷「ていうか全部ホログラムならそれお前全裸じゃねぇか」
綺麗薔薇「全裸だが?」
永遠雷「うわぁ・・・」
綺麗薔薇「こっちのセリフだアホ」
永遠雷「なんだと馬鹿」
永遠雷「ところでなんでお前の名前は綺麗薔薇なんだ?」
綺麗薔薇「話題のハンドルの切り方下手くそ過ぎるだろ貴様、免許返納しろ」
永遠雷「ごめん無免許」
綺麗薔薇「逮捕されてしまえ」
我が父「呼んだか?」
綺麗薔薇「帰れ」
永遠雷「というか・・・ネットサーフィンでたまたま見つけた魔法を試してみたら」
永遠雷「それが異世界の自分に会える魔法だったなんて・・・」
綺麗薔薇「うん、凄いな」
永遠雷「そうじゃなくてなんでそんなの試そうとしたんだろうって・・・危険かもしれないのに」
綺麗薔薇「馬鹿じゃん」
永遠雷「可愛くない、別のにして」
綺麗薔薇「お馬鹿」
永遠雷「・・・」
綺麗薔薇「良かったな」
綺麗薔薇「というか・・・貴様こんな時間まで起きてて大丈夫なのか?」
永遠雷「あ、そうだ明日学校だった!!」
永遠雷「じゃあね・・・!!」
綺麗薔薇「・・・」
綺麗薔薇「いや・・・扉は閉じろよ・・・」
〇学校の廊下
永遠雷「学校だぜ!!」
先生「うん、黙ろうなー雄大」
〇男の子の一人部屋
永遠雷「遊びに来たぜ!!」
綺麗薔薇「・・・」
綺麗薔薇「はぁ・・・」
終わり