竜の卵

尾長イルカ

第4話 竜の卵(脚本)

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尾長イルカ

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〇岩山
ブラウニー「ハァ ハァ」
ブラウニー「こんな所で 死ぬわけには・・・」
ブラウニー「畜生 しつこい奴」
ブラウニー「おのれ!!」
ブラウニー「俺に抜かせるとは 大した奴だぜ」
ブルードラゴン「アラ いい匂い」
  騎士の放つフェロモンに 酔うドラゴン
ブルードラゴン「いや~ん クラクラするぅぅ🩷🩷🩷」

〇雲の上
ブラウニー「俺は戦場に行きたいんだ 戦場で手柄を立てて 出世したいんだよ!!」
ブルードラゴン「ダ・メ・よ あなたは私のモノ うふふふふ」

〇雲の上
ブルードラゴン「ウフフ」
ブラウニー「ハハハ」
ブルードラゴン「・・・・・・」

〇黒
エクレア「・・・・・・」

〇滝つぼ
パンナコッタ姫「こんな所にドラゴンの卵が?」
チュロス「俺を誰だと思ってる エッグ・シーフ様だぜ 任せときな」
パンナコッタ姫「カッコイイ!」
チュロス「オイ 見ろ」
パンナコッタ姫「アアッ!!」
チュロス「す すごい 本当にあったぞ!」
パンナコッタ姫「え? 知ってたのじゃろ?」
チュロス「ももも もちろん! しし 知ってたさ!!」
パンナコッタ姫「さすがエッグ・シーフ殿でおじゃる」
チュロス「ヘヘヘ こんなもんよ」
  突如 水面が波立つ
パンナコッタ姫「!!」
チュロス「うわああ」
パンナコッタ姫「キャアアアア」
  現れたのは 水竜だった
水竜「立ち去れ おろかな人間よ」
  激流に飲まれ 川下まで2人は流れた
エクレア(今のうちに!)

〇山中の川
水竜「エサに恋するなんて 悪趣味ね」
ブルードラゴン「彼はエサじゃない」
ブルードラゴン「人間よ」
水竜「人間はエサよ」
水竜「人間を食べることはあっても」
水竜「恋することはないわ」
ブルードラゴン「・・・・・・」
水竜「あなたが仲間のエサにならない内に ここを出なさい」
ブルードラゴン「!!」
水竜「仲間の目を逸らしておく その間に逃げなさい」
水竜「この場所を知った人間は 始末するべきだけど」
水竜「あなたの泣き声は 聞きたくないから」
ブルードラゴン「・・・・・・」
水竜「魔女の元へお行き 人間になれたら 結ばれるだろう」
ブルードラゴン「ありがとう!!」

〇滝つぼ
エクレア(恩人を裏切るなんて・・・)
エクレア(でも 仕方ないの あの人と同じ匂いがするから)

〇山中の川
チュロス「川下まで流されちまった」
チュロス「大丈夫か?」
パンナコッタ姫「くしゅん!」
パンナコッタ姫「さむい」
チュロス「震えてるじゃないか」
チュロス「元気をだせ」
  体をさすってやるチュロス
パンナコッタ姫「あたたかい」
チュロス「フフフ」
  その様子を見つめる視線
エクレア「・・・・・・」

〇源泉
ブラウニー「くしゅん! 寒い・・・」
ブルードラゴン「震えているわね」
ブルードラゴン「さあ 羽の下にお入り」
ブラウニー「あたたかい」
ブルードラゴン「ウフフ」

〇山中の川
エクレア「・・・・・・」
  口笛を吹くエクレア
  気づいたチュロスが近寄る
チュロス「誰か居たと思ったけど」
チュロス「あっ これは!」
チュロス「ドラゴンの卵じゃないか どうして?」
チュロス「侍女に教えてやろう」

〇水中
ブルードラゴン「あなたが魔女?」
魔女「私を食べに来たのかい?」
ブルードラゴン「いいえ お願いをしに来たの」
ブルードラゴン「私を人間に・・・」
ブルードラゴン「何がおかしいの?」
魔女「人間が幸せとは限らないよ」
ブルードラゴン「そんなこと どうでもいいから 早く人間に」
魔女「後悔しても知らないよ」
ブルードラゴン「後悔なんかしない!!」
魔女「そうかい? それなら」
ブルードラゴン「はやく はやく!!」
魔女「エンガディーナー・ヌストルテ カッサータ・シチリアーナ シュー・ア・ラ・クレーム!!」

〇黄色(ライト)
読者「ええ!! それで声を失ったの!?」
読者「安易だな 人魚姫のパクリじゃん」
占い師「いいえ 声は奪ってないのよ」
占い師「話せないのは きっと心の問題ね」
「ふーん」
読者「大人って変なの」

〇睡蓮の花園
エクレア「ブラウニー!! 私が誰かわかる!?」
エクレア「おどろかないで 私よ 私」
エクレア「ブラウニー? ブラウニー?」
エクレア「どこ? どこ行ったの?」
エクレア「ブラウニー」
  あなたの匂いは どこにもなかった・・・
  それから 誰ともしゃべらず
  人間の話し方を忘れてしまった
  あなたが居ないのに
  しゃべる必要もないから

〇山中の川
  同じ匂いの男
パンナコッタ姫「あれ? 誰か居たような・・・」
パンナコッタ姫「ああ!! これは!!!!」
パンナコッタ姫「ドラゴンの卵」
チュロス「俺の言った通りだろ?」
パンナコッタ姫「さすがエッグ・シーフ殿!」
パンナコッタ姫「どうして隠れたの?」
チュロス「お前の笑顔が 見たかったから」
パンナコッタ姫「エッグ・シーフ殿・・・」
エクレア(同じだ・・・)
エクレア(笑顔が見たくて 口笛で気を引き そして隠れた・・・)
エクレア(私と同じ気持ち ということは・・・)

〇森の中の小屋
  卵を持ち帰った2人
  エクレアは
  ジェスチャーで姫に訴えた
パンナコッタ姫「なんじゃ? お腹? 便秘? わかった!! 想像妊娠!?」
エクレア(その卵は私が盗んできたの 恩人の目を盗んで 私が 私が!)
パンナコッタ姫「くち? くちから何か出す? ゲロ? ゲロか? ゲロチュー??」
  チュロス以上に鈍感な姫であった
エクレア(彼にキスしたのは私 息を吹き込んだのは私 彼とあなたを 生き返らせたのは私なの!!)
パンナコッタ姫「解った キスじゃな!? どうして知っておるのじゃ?」
パンナコッタ姫「キスしたら結婚しないといけない 悲しい掟のことを」
パンナコッタ姫「アアー 王家の決まり 不自由な身の上 悲しい私・・・」
エクレア(悲しいのは・・・ 悲しいのは・・・)
パンナコッタ姫「どうしたのじゃ? 急に駆けっこかや??」

〇山中の川
  悲痛なエクレア
  その時
エクレア「!!」
水竜「裏切り者 卵をどうした?」
水竜「もう許さないよ」
  エクレアの命は・・・
  次回をお楽しみに

次のエピソード:第5話 初めての言葉

コメント

  • エクレアの正体……とても驚きました!!
    今回もとても面白いお話と素敵なイラストが凄く良かったです!!
    パンナコッタ姫達がこれからどうなるのか……楽しみです!

  • 竜の立ち絵カッコイイです!😆そして、まさかのエクレアがブルードラゴンという驚き!なぜエッグシーフは同じ匂いがするのか秘密がありそうですね!魔女が関係あるのか?などと妄想しております。エクレアとパンナコッタ姫のやり取りと尾長さんのスチル絵が楽しくて好きです。☺️

  • エクレアがブルードラゴン!
    しかも声を出せないのは人◯姫的なアレなんですね🤣突如入った劇中劇や魔女の呪文も楽しい。
    最初はただのライバルかと思ったけど、エクレアの健気さが可愛く思えてきました!
    相変わらず姫とのやり取りが噛み合わないのも、萌えポイント1億点です。

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