炎を宿りし獄炎の女戦士

ヒムネ

残された人のおもい(脚本)

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ヒムネ

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〇牢獄
シルビア・ヤン・オードリー「デス・キラーの声、どういうことよ、蘇ったの!?」
アイン・イヨ・リトナ(こっちに、向かってきている)
アイン・イヨ・リトナ「シルビアさん、逃げてください」
シルビア・ヤン・オードリー「リトナ、あんたまた!」
アイン・イヨ・リトナ「おそらく私を狙って来るでしょう、少しでも時間をかせいで・・・」
シルビア・ヤン・オードリー「ふざけ・・・」
イザーク・フェイン・リッダ「それはないぜっ、リトナさんっ!」
アイン・イヨ・リトナ「あなたは」
イザーク・フェイン・リッダ「オレはイザーク、リトナさん囮になるっていうのか?」
アイン・イヨ・リトナ「時間を稼げれば良いのですが、イザークさんはシルビアさんと逃げて・・・」
イザーク・フェイン・リッダ「お断りだ」
  イザークはリトナと目を合わせきっぱりと言い放つ。
イザーク・フェイン・リッダ「君はそれで良いかもしれない、でもそうやって逃げきれた人たちはどういう思いすると思う?」
イザーク・フェイン・リッダ「辛くて、悲しくても、それでも前に進まなければいけない・・・」
イザーク・フェイン・リッダ「傷ついた心を誤魔化して、笑顔で、大切な者のために重たい脚を動かして・・・」
アイン・イヨ・リトナ「イザークさん」
イザーク・フェイン・リッダ「そんな悲しい未来よりも、オレは早く妹の美味しいご飯を食べる未来に帰りたい、3人でね」
イザーク・フェイン・リッダ「ほらよ」
アイン・イヨ・リトナ「ありがとうございます。イザークさん」
イザーク・フェイン・リッダ「だから逃げるときも、戦うときも一緒だぜ」
アイン・イヨ・リトナ(私は、シルビアさんやイザークさんの想いを考えず自分勝手だったようです)
シルビア・ヤン・オードリー「リトナ」
デス・キラー「グォォォォォォッ!」
  デス・キラーがリトナの捕らえられてた牢屋の先から姿を現した。
シルビア・ヤン・オードリー「あのときはあんたに言われて逃げたけど、嫌な気持ちだった。だから今度は奴を倒すまで、逃げないっ!」

〇暗い洞窟
  ──デス・キラーと3人の戦い。
  シルビアとイザークは攻撃を避け、
アイン・イヨ・リトナ「はっ、はっ!」
  リトナは払いながら攻めるという基本戦術をしつつも、
アイン・イヨ・リトナ「いまですイザークさんっ!」
イザーク・フェイン・リッダ「くらえっ!」
  連携によって肩に直撃をくらわす。
デス・キラー「グウウウ・・・」
シルビア・ヤン・オードリー「はあ・・・」
シルビア・ヤン・オードリー「バーンナイフ・・・行くわよ!」
アイン・イヨ・リトナ(シルビアさんが、炎の魔法を!?)
シルビア・ヤン・オードリー(この洞窟に入る前にイザークに教わってよかった!)
シルビア・ヤン・オードリー「これで終わりよっ!」
デス・キラー「グォォォォォォッ!」
シルビア・ヤン・オードリー「キャァァッ!」
イザーク・フェイン・リッダ「シルビアッ!」
アイン・イヨ・リトナ「あれは、炎!?」
シルビア・ヤン・オードリー「くっ、デス・キラーが炎なんて、パワーアップしてる?」
アイン・イヨ・リトナ「どうやらそのようですね」
デス・キラー「グゥゥ、ウウ・・・・・・」

〇暗い洞窟
ケルス「デス・キラーよ、これで炎に耐性を得た、ガッカリさせるなよ、そして・・・」
ケルス「そして、お前の誇りを取り戻すのだぁっ!」
デス・キラー「グォォォォォォッ!」

〇暗い洞窟
イザーク・フェイン・リッダ「奴の腕に炎が巻き付いたぞ」
シルビア・ヤン・オードリー「バーンを纏ったっていうの!?」
アイン・イヨ・リトナ「きますっ!」
  炎を纏ったデス・キラーに徐々に追い込まれていく3人。
アイン・イヨ・リトナ「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
  この時リトナは、最初にデス・キラーを倒した後の事を頭に浮かんでいた。

〇けもの道
アイン・イヨ・リトナ「──うっ、すいませんシルビアさん」
シルビア・ヤン・オードリー「仕方ないでしょ、それに助けてもらったのはあたしの方なんだから」
アイン・イヨ・リトナ「あの、シルビアさんデス・キラーを本当に私が倒したんですか? 記憶が無くて」
シルビア・ヤン・オードリー「記憶がない? そうよあんたがまるで炎を纏ったようになって、倒した・・・」

〇暗い洞窟
アイン・イヨ・リトナ(あのとき私が気付いたときは、喉がカラカラになって力が抜けていた・・・それがデス・キラーを倒した時の力のリスク?)
シルビア・ヤン・オードリー「キャアッ」
アイン・イヨ・リトナ「シルビアさん!」
シルビア・ヤン・オードリー「痛、まだまだよ」
アイン・イヨ・リトナ(このままでは・・・その獣を宿した力を使わないと、でもどうやって・・・)
イザーク・フェイン・リッダ「リトナッ、危ないっ!」
アイン・イヨ・リトナ「え、しまった・・・」

〇霧の立ち込める森
  ──ヴォルムの洞窟を出た夜の森。
ムーシャ「はい、ケウロ」
ケウロ「これは【死神の鎌】・・・突然なんのつもりです?」
ムーシャ「だって〜、ケルスが良くてもこのままじゃあなたが機嫌悪いままじゃない」
ケウロ「・・・・・・」
ムーシャ「脚はやれないけど、それくらなら、ね」
ケウロ「油断も好きもない魔物女だ」
ケウロ「地震か」
ムーシャ「あの子たちかわいそうね、デス・キラーを倒さないかぎりあの洞窟からは出られない」
ケウロ「そうだな、何しろあの洞窟は」
ムーシャ「ウフフフ」

〇闘技場
ネコ「──ニャ〜、あの娘どうなったかニャ〜」
スワン「ここにいたのかカプリース」
ネコ「ニャ、スワン!?」
スワン「何時もいつも勝手に彷徨きおって」
カプリース「ごめんニャ」
スワン「おまけに魚まであたえたようだな」
カプリース「お腹、空いてたみたいだしニャハハハ・・・」
スワン「お前というやつは」
「説教はそこまでだスワン」
スワン「ウルフか」
ウルフ「やはりケルスやケウロと違って、ムーシャとかいう女は情報が少ないな」
スワン「このまま魔物男(ビースト)や魔物女(ジュレディ)の思い通りには」
カプリース「なになにっ、地震っ!?」
ウルフ「捕まった奴と仲間が、デス・キラーとこの洞窟で交戦している」
カプリース「え〜、どっちが勝つのかな〜」

〇暗い洞窟
  デス・キラーの拳は確実にリトナを狙ったはずだった
アイン・イヨ・リトナ「イザークさん、すいません」
イザーク・フェイン・リッダ「大丈夫だな、リトナさん?」
アイン・イヨ・リトナ「はい」
シルビア・ヤン・オードリー(よかったリトナ・・・)
シルビア・ヤン・オードリー(あの場所はデス・キラーが・・・)
シルビア・ヤン・オードリー「リトナッ、イザークッ、こっちっ!」
アイン・イヨ・リトナ「シルビアさん?」
イザーク・フェイン・リッダ「行こう!」
  シルビアの声で向かう二人、そこはデス・キラーが壁を壊して出来た道。
  それを追うデス・キラー。

〇闘技場
シルビア・ヤン・オードリー「ここなら戦いやすいわ」
アイン・イヨ・リトナ「そうですね、まるで闘技場みたい・・・」
デス・キラー「グォ」
シルビア・ヤン・オードリー「しつこいわね」
アイン・イヨ・リトナ「今度こそ・・・うわっ!」
  二人は突然の熱風を感じた。
イザーク・フェイン・リッダ「ふう〜・・・コイツは出来れば使いたくはないんだが」
  炎に包まれたイザークの姿。
シルビア・ヤン・オードリー(この感じ、まさか・・・)
シルビア・ヤン・オードリー「イザーク、あんたも!?」
イザーク・フェイン・リッダ「ああ、【獣を宿す者】ってやつかな」
デス・キラー「グォォォッ!」
イザーク・フェイン・リッダ「悪いが、一気に決めるぜ!」

次のエピソード:決着の闘技場

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