番外編① テスト(脚本)
〇男の子の一人部屋
佐原裕貴「ここは・・・・・・x=・・・・・・」
佐原裕貴「ダメだ!!わかんねぇ!!」
リエラ「そんなに騒いで・・・・・・」
リエラ「裕貴さん、何をしてるのかしら?」
佐原裕貴「リエラさん・・・・・・」
佐原裕貴「今、テスト勉強をしてるんだけど・・・・・・」
リエラ「勉強は分かりますが、てすと?」
佐原裕貴「テストっていうのは、勉強した内容を試されるんだよ」
佐原裕貴「今度それがあるんだけど・・・・・・全然分からなくて困ってるんだ」
リエラ「勉強というのは日々の積み重ねですわ」
佐原裕貴「うっ・・・・・・耳が痛い・・・・・・」
リエラ「その『てすと』というものに失敗すると、どうなるのかしら?」
佐原裕貴「補習になって・・・・・・リエラさんと会える時間が減る」
リエラ「それはいけませんわ!」
リエラ「ほら、さっさと勉強なさい!」
佐原裕貴「急に母さんみたいなこと・・・・・・」
リエラ「わたくしも手伝いますから」
リエラ「最悪、吸血鬼の力でどうにか出来ますわ」
佐原裕貴「ホントか!?」
リエラ「ええ、わたくしの血を入れることで」
リエラ「わたくしと記憶を共有出来ますわ」
佐原裕貴「そっか!リエラさんが教科書から答えを見つけてくれれば」
佐原裕貴「絶対バレないカンニングが出来る!」
リエラ「わたくしが全部覚えますわ」
リエラ「答えを見つけるなんて面倒なことはしませんの」
佐原裕貴「それじゃあ、血を入れてくれ!」
リエラ「・・・・・・単純過ぎますわね」
リエラ「リスクの説明がまだですわよ」
リエラ「吸血鬼の血を入れられた人間は、眷属になりますわ」
リエラ「裕貴さんに吸血鬼としての耐性が無ければ」
リエラ「精神汚染に耐えられずに理性を失ってしまいますわ」
佐原裕貴「えっ・・・・・・!?」
リエラ「耐えられたとして、眷属になれば自由はありませんわ」
リエラ「裕貴さんの思考は常にわたくしに読まれ続けますわ」
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便利な能力で面白いですね!!
最近の吸血鬼ものは詳しくないのですが、血を移すと考えがわかるとか…面白いアイデアですね。 応用すると、 何か新しい吸血鬼ネタも作れそうな気がしましたww😃